第7話タヌキ?カラス?クマ?
ドッガーーーーーーーーーーーーーーン!!!!
周辺は火薬の臭いが充満しており黒い煙で視界がやや悪い
「これだけやれば爆発と一酸化炭素中毒で近くの人間は全滅でしょう。前回と違い警備の数も確認済み、焦る必要はありません」
私達は警備の配置と周回ルートに直撃するように爆発を調整し火薬庫を爆発した
火薬庫では火薬以外にも銃器やC4などの爆発物も取り扱っていた
「警備は周辺3人5組と入り口2人の合計17人なんだけど死体は16しかないんだよ」
「この被害で生き残れる人間はいません。数え間違いでしょう」
そのときコツコツコツとこちらに向かってくる足音が聞こえた
私とクロウは足音の方へと目をやる
男だ
「やってくれたねぇ」
男は私と目が合うなり
たった一歩で私の前まで距離を詰めた
私の斧と男の斧がぶつかり合い互いにのけぞる
半ば反射的に武器を取れたが良いものの
これは確実に私を殺りにきてる。下手したら死んでいた
よくみると男は細身のうえ装備もしていない…スーツに手斧という軽装だ
「あなた何者」
私は気をそらしている内に銃の装填をする
彼は気だるげに口を開く
「おい、黒いのお前のことはよく知っている…耐久性だけは無駄にあるカラスのくせしたタヌキモドキだろ。裏でなにやってるか知らねーけど俺達の邪魔はすんじゃねぇよ」
「なんのことだかさっぱりですね」
「とぼけんなよ」
男はもう一度私に飛びかかる
(反応出来ない)
そう思ったときクロウは私を掴んで瞬間移動の如く私を攻撃からそらした
「速さなら自信あるぜ」
「こちらもです」
クロウは空へ飛び上がり持ち武器である刀を取り出した
彼の刀は普通の物より軽く小さく短剣にも近い
クロウの素早く三次元的な攻撃を男は次々といなしている
「そういえば名前まだだったなぁ…あーっとそうだ!レオンでいいよレオン。」
レオンはクロウに手斧を投げつけた