第20話【1】ハッピーエンド
マリヤはスターライトを追い詰め復讐を果たそうとしていた
「俺は正しいことをしたそう思っている。殺さなければ奴は次々と戦争の火種を作る。いずれはアインシュタインのように日本の原子爆弾を上回る悲劇を産んだだろう」
スターライトの言葉に嘘はなく事実でもあった
実際にアインシュタインも核爆弾の原型を造ったことを後悔したという
しかしマリヤはこう思った
「可能性の話でしょ!そんなものお母さんじゃなくてもいつか誰かが造るよ。いちいち戦争の火種を殺してたらキリがないじゃん!」
二人の口論はさらにヒートアップする
「そんなこと当たり前だ!俺は俺の家族が無事ならなんだって良い。だから目の前の火種を潰し続けてこの立場を死に物狂いで得たんだ!」
「そんなの自己中すぎる!なにそれ?!"俺の家族が無事だったら良い"って」
「それはお前も同じだろう!」
マリヤは口を開こうとするがその言葉に喉が詰まる
母親の復讐のために兵隊の学校に入り人を殺した
本当だ
スターライトは言葉を続ける
「お前も俺も本質本質的には同じだ。そもそも人間なんてものはそういうものだ。アンドロイドとは思えんな本当に」
マリヤは思考が止まっていた
というより何を考えれば良いのか分からなかった
マリヤは論破された苛立ちから斧を握り締めた
「待て!マリヤ」
マリヤの行動を予感したクロウは二人に声をかける
「マリヤ。復讐としても殺すのは得策じゃない事実彼のお陰で戦争は終戦傾向にある」
「じゃあどうするのさ?!お母さんは?!兄妹は?!」
マリヤはどうすれば良いのか分からなかった。昂った感情は矛先を見失い胸がグッとなり力を抜くの繰り返しだ
「取引しよう」
思いの丈、互いの大切なものが分かったところでスターライトとクロウは理性的になれた
感情的になったマリヤを抜いてクロウとスターライトは話し合う
「まずラドュガのフェイクニュースを解いて貰おうそれを認めてから話を進める」
「良いだろう私としても君たちに殺されたくはない」
大きな内容としては今後ラドュガの子供などラドュガに関しての処刑を認めないこと
ラドュガの悪い噂は海外のフェイクだったと公表すること
明確な悪が誕生すれば協力して平和を維持すること
互いにそれ以外の干渉をしないことだった
クロウはその提案を飲み、話を聞いていたマリヤもスターライトの方から謝罪をしたことで冷静になってまあそれならという感じで話が終わった
後にこの事件はテロとして片付けられマリヤとクロウ、エマは田舎で平和に暮らした
スターライトは現在の50才から85才まで国のトップを勤め彼が亡くなるまでの40年間世界では戦争が起きなかった
落ち着いた頃カネアシは少女の亡骸をかき集めていた
散乱した脳ミソこぼれた血液
いつかまた会えるかも知れない。ホムンクルスはもうないけれど
ホムンクルスのときみたいに何か手があるかもしれないと
目に光がない彼女に覆い被さり彼は一つ口づけをした
それにより彼は封じ込めていた彼女への感情がバッと溢れでた
彼は涙を抑えきれずに。今まで弱みなんて誰にも見せたことがなかったのに
ポロポロと大粒の涙が彼女の血だらけの額へと落ちる
泣きすぎてしゃっくりが止まらない
彼は少しでも彼女を感じようと彼女を抱き寄せ胸に手を当てる
その光景をみてスターライトは複雑な気持ちになった
しかしここにいる全ての者の考え方は変わらない
彼がわんわんと泣いていたそのとき
くちゅくちゅという音を立てながら少女がいやホムンクルスが再生を始めていた
少女の頭はみるみる再生している
「カネアシ///」
カネアシは彼女との2度目の再開を果たした
カネアシは彼女の胸に置いてある手を退けて後ろに手を回し少し照れる
しかし一歩引いたカネアシを追いかけるように彼女は彼に飛びかかり馬乗りになった
少女は彼を強く抱き締めて軽く唇にキスをした
実はカネアシの改造ホムンクルスは失敗作だったのだ
この原因は予想外のホムンクルスの進化にあった
ホムンクルスは世代交代が速く進化も速いそのため何度も実験しているうちに単為生殖を会得した個体がいたのだ
その個体は自らの遺伝子を少しずつずらし他の個体よりも素早く繁殖する
そのためみるみるその個体の子孫は繁殖しカネアシの改造ホムンクルスはそれが当たり前になっていた
そのためそれを体に宿す彼女はほぼ不死身といって良い体になっていた
その後カネアシはスターライトに許してもらい海外に行くことができた
その地で二人は何年も何十年も幸せに暮らした
【1】ハッピーエンド
【2】???????
【?】今後の作者にご期待下さい
【?】今後の作者にご期待下さい
【作者コメ】
ハッピーエンドってつまらんな
やっぱバッドエンドが好き
できれば感想ください。次に活かします
あなたのコメ一つで救われる自己肯定感があります




