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第12話世界を見てみろ日常なんてものはない

成功した……



アワフキをラドュガのホムンクルスに感染させることができた

後はアワフキを観察しデータを取り


彼がホムンクルスに完全に喰われるのを待つだけ


なんて順調な計画なのでしょうか!



唯一の失敗は手斧の彼がマリヤに負けたことでしょうか?

すでにあれほどのセンスがあるとは………


ラドュガは毎度毎度私の想像を越えてくる


彼女の子供は素晴らしいなあ



さて次の計画を進めましょうか。


「クロウ?」


「どうしましたか?」


私達は教室窓際に座り尻尾を揺らしながらサッカーをするアワフキを眺める


「私達以外にホムンクルスとかラドュガの子供っているの?」


彼はその質問に少し考える


「いるかもしれません」


「例えばどんなの?」


「ラドュガは欠点を補う開発が好きでした」


彼は私と手を繋ぎ思考データを共有する


急に手を繋がれたことにマリヤは頬を赤らめる


「ほらこれとか今でも生きてそうじゃないですか?」


彼が共有したそれは


上半身がサメ下半身が人間のツギハギのキメラ


「うわーなんかグロテスクだね」


「あれはサメの弱点を全て克服した魚の王に等しい者です」



ベアフィッス100【EMA・SHSIF】(エマ・シュシフ)


性別:メス 年齢:7歳 キメラ・ゲノム編集



「もしかして子供?」


「野生動物の7歳を甘く見てはいけませんよマリヤさん」

そうして彼はデータを次のページへと進める


薄々嫌な予感がしていたものなそこには驚くべきことが書いてあった



若い人間の女性死体からのクローンを造りだした


クローンはゲノムの一部をホムンクルスと入れ替えることで驚くべき再生治癒能力を得た


同じ方法で生み出したウバザメを用意し


ウバザメと少女を主要血管レベルで丁寧に繋げた



3歳まで育つころには驚くべき知能を持っており


私に匹敵するほど


再生治癒能力も凄まじく


脳は殆どホムンクルスがベースの細胞によって支配されており


肺があるのにエラ呼吸もできる完璧なキメラだ



よく河で鮭を捕ってきて私にくれた


人工喉をつけたところ泣いて喜んでくれた


これによりホムンクルスは人間の脳と共存できることが確認できた




「お母さんってこんなことまでしてたの?」


マリヤのAIは人間と長年暮らしてきたことにより


この行為が良くないことなんじゃないかと感じていた


しかしこれを割り切っているクロウの意見は違った


「ラドュガは正しいことをしている。誰も痛めつけていないしエマもラドュガに懐いているよ。」


「でも.......」


その話は頭では分かっていてもそれに相反するデータを持つマリヤにジレンマを生んでいた


「哲学の話をしましょう便所の蜘蛛をしっていますか?」


便所の蜘蛛とは


少年は便所にいる蜘蛛を見て可哀想だと思った


少年は蜘蛛を便所から日のあたる気持ちの良いところへつれていってあげた


少年の去ったすぐ後


蜘蛛は鳥に食べられ死んでしまったという話



「マリヤさん当人にしか分からない感情や事情があるんです。私達がどうこうするものではありませんよ。」


マリヤはその話を苦そうに飲み込んだ




私はエマ


ラドュガお母さんから産まれた


上半身はサメ、下半身は人間のサメ人間


私の夢は普通の女の子になること


私のお母さんは私のことを可愛いとか素敵とかいってくれるし兄妹の皆も私が一番って言ってくれる


だけどそれは、それ これは、これ



私はウエストを絞った素敵なドレスを着て


素敵な殿方と素敵なデートがしたいの!


だけどこの姿じゃ皆が怖がっちゃう


いつか普通の女の子に………



だからこの研究を成功させて


お母さんには悪いケド


私は普通の人間になる

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