第二話 マコマ
この作品は、燈と唯の2人を主人公にしたいと思ってます。一話完結型にしようと思うので、六話以降は主人公が燈から唯に変わる話もあるかもしれません!
「君はもしかして見える側の子なのかな?外になにやら妙な気配の奴がいるね。」
彼女はこちらを見た後、背中の村井に目を向けた。
「あ、村井は、、こいつは見えないです!見えるのは僕だけです。」
「そっか!なら少し眠っててもらおうか。」
そう言って彼女が村井に手をかざすと、村井の身体から瘴気が吹き飛んで、安らかな顔で眠りについた。
「じゃあとりあえず、あの外のやつ払っちゃおうか、君との話はそれからね。」
「あいつをどうにかできるんですか?」
「お姉さんに任せておきなさいな。」
そう言うと彼女は、宙に手を出し、煙の中から犬のような生き物を呼び出した。
「マコマ、外のアレ食べてきて。」
「むぅ‥不味そうな匂いだ、、まぁ仕方ない。」
そう言うと、マコマと呼ばれるその獣が書店の壁をすり抜けて外のセンシャクに襲いかかった。数秒で外は静かになり、口から瘴気を垂らしながらマコマが店内に戻ってきた。
そして、散歩から帰ってきたかのように彼女の周りを一周してから手の中に吸い込まれていった。
「さ!じゃあバイトの面接をしようか。」
驚く僕を横目に、浅葱色の着物を着た彼女は話を始めた。
マリアージュフレールのマルコポーロっていう紅茶めちゃくちゃ美味しくて好きです。(笑)落ち着きますよ。ぜひ飲んでみてください。