SIDE:望
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SIDE:望
これは、変わり果てた志津音の姿に人が変わってしまった龍徳だった頃の話。
「龍徳君のあんな姿・・・」
「うん・・・でも羨ましいと思っちゃった・・・。」
「そうだね・・・」
生気を失った龍徳を目にした2人が龍徳の帰りをマンションで待っている。
「あの時もそうだったよね・・・」
「うん・・・高校最後の冬の時でしょう?」
「でも、あの時以上かな・・・」
「そうだね・・・あの冷酷な龍徳君もちょっとカッコ良かったけどね♪」
「はぁ~静音ってば、凄かったもんね~」
「えぇ~望みだって相当やらしかったよ~」
当時を思い出して悶々としてしまったようだ。
「凄かったよね・・・」
「うん・・・詩織や加奈に負けたくなかったってのあったかもだけど・・・」
「いっても、いっても、許されない・・・拘束プレイなんて・・・」
「隣で見ていても凄かったよ・・・望最後発狂してたもん・・・もっと・・・もっと~って無理、無理~って言ってるのに・・・」
「静音だってそうだからね!道具を使われて発狂して自分から下さいって・・・自分で腰振って・・・見ているこっちが発情しちゃったよ。」
モゾモゾと落ち着かない。
「あの子達も凄いよね・・・」
「加奈もだけど詩織はヤバいよね・・・」
「うん・・・あの子、ベランダでも外でもどこでもだからね・・・龍徳君ドSだからイキまくっている詩織にイッたらもうしないって」
「アレは興奮したよね・・・詩織も認めないから龍徳君が10分以上高速で・・・」
「詩織、痙攣しっぱなしだったからアレって・・・イキっぱなしだったよね?」
「うん途中、正直に言えって言われて詩織がイッてますって言う前に口を押えられて・・・」
「ン・・・ンン・・・はぁはぁ・・加奈と同時にやられて・・・あぅ・・・」
「う・うんンン・・・2人共女同士で・・・アン・・・凄い・・・凄かった・・・」
そうして次第にエスカレートしていく2人だった。
「はぁはぁはぁ・・・これも龍徳君が可愛がってくれないからいけないのよ!」
「はぁはぁ・・・そうですね。今日あたり強引にせめて見ましょうか?」
こんな感じで通い妻たちの戦いは続いたのだった。
こうして見ると龍徳が、ただのスケベに思えるだろうが、男性は死の危険を感じる程、性欲が増すと言われる。
最初の人生の時は、それこそ毎日喧嘩する様な人生を送っていたから絶倫だった。
今回も喧嘩はするが、それよりも志津音を失ったショックが大きいのだろう。
その状態に命の輝きを失った事で、当時と同じ絶倫状態となっていたのだ。
そんな気分じゃないっと言われても一度火が付けばとんでもない。
その事を彼女達が一番理解していた。
実はこの二人、最近、彼氏を作ったのだ。
それなのに龍徳といるの?っと言いたい気持ちもわかるが、時代はバブル。
男女ともに性行為に対して乱れまくっていた時代だ。
男性はヤラハタと言ってやらずに20歳を迎えると馬鹿にされ、女性に至っては高校生で大半の女性が性行為を経験していたのだ。
当然、嘘を吐く者もいたので、経験したと嘯く者もいたが、男性より女性の方が凄かった。
人によっては誰でも良いから経験したいと言うものまでいた時代だ。
嘘を吐いた子も嘘だとバレる訳にはいかないからガードがメチャクチャ軽い。
その為、この当時は青姦やカーセックスが当たり前だった。
何にしても性に対しての興味が半端ない時代だったのだ。
この時代に流行っているディスコはワンレンボディコンと言って一瞬で脱がせる丈の短い服が主流で踊っていればパンツが当たり前の様に見えているのにお構いなし。
男もナンパするが、女性のナンパも珍しくなかった。
と言っても真面目な人間には無縁な出来事であった事も事実。
だが、遊ぶ女性の大半が出会いを求めていた為、ナンパをしたらホテルは当たり前であった。
そんな時代を生きる望と静音も肉体関係と彼氏は別と割り切っているだけなのだ。
そもそも場合によっては女性の方が酷い。
アッシ―君 呼べば足となってくれる男。
メッシー君 食事だけをする男
ミツグ君 只管に女性の欲しがっている物を買い与える男
キープ君 本命とは別の彼氏なので、女性によってはキープ君1号、2号、3号なんて呼び方をしていた
中にはベンリ―君 頼めば何でもやってくれる。なんてもの好きな男までいた。
ご存知頂けただろうか?
何にしても大半の女性はアッシ―君やメッシー君、場合によってはミツグ君までが当たり前にいた時代だ。
この2人は、正直まだ可愛いものなのだ。
中には中学生で初体験、否、小学生では初体験の話を聞く事さえあった。
実際、中学生でさえアッシ―君やメッシー君がいた時代だ。
今であれば呆れてしまう。
だが、それでも良いと言う男がいたのも事実。
この時代は3高、高学歴、高収入、高身長の男を連れている事がステータス。
知り合いよりも少しでもステータスの高い男は格好の的だ。
その為、身長が高くて顔が良いけど金がない=キープ君
身長も低いし顔も悪いけどお金だけはある=ミツグ君
高学歴で物知りだけど身長が低くてあまりお金がない=メッシー君
といった感じで少しでも自分が有利になる様に男を手玉に取っていた。
その為、恋愛が続くかどうかの目安の一つが性行為だった。
略奪愛だろうが、惚れたら一直線。
逃がしてたまるかって言う女性が多かった。
なので、女性より役者が上の男に良く騙される。
自分もキープ君がいるが、本命だけは相手もそうだ思ったらそうではない。
相手の男にとってはキープさんだったりする。
まぁ・・・逆もまたしかりだが・・・
兎に角、現代とは考えられない程、バブルに寄って全員が浮かれていたと言っても過言ではないだろう。
だからこそ、望と静音の会話も
「SEXがなぁ~下手過ぎる・・・」
「私のもそうだよ・・・後、話が面白くない。」
「あぁ~わかる~私のは運転も下手だし・・・」
「そう言えば龍徳君が、運転が下手な男はアッチも下手だって言ってたよね」
「それに頭が中途半端に良いと話を広げ過ぎて話が長くなるって言ってたな~・・・」
「後、カッコよくてもちょっとしたしぐさを見ていれば本当に良い男か分かるとも言ってたよね・・・」
そこまで話していると
「無理だよ~!」
「だよね~・・・龍徳君以上は有り得ないとしても差があり過ぎるよ~」
「そうなんだよね~ちょっと良いかな~って思う人が70点だとしたら龍徳君10000点以上だもん・・・。」
「わかる~だからどうしてもカッコいい人でも物足りなくなっちゃうんだよね~」
「かなり理想を落としたけど・・・最初が龍徳君だったからなぁ~」
「これ・・・私達、相当頑張らないと危険だよね?」
「そもそも!龍徳君は総資産1兆円を超える神木グループの総帥だし!」
「身長も186㎝の高身長!」
「高校最後の全国模試では全国2位で文句なし!」
「小顔だから8頭身の抜群のスタイルだし!」
「体脂肪率5%の鋼の筋肉だし!」
「SEXはメチャクチャ上手いし!」
「嫌みの無い綺麗好きだし!」
「話は面白いしユーモアもあるし!」
「体臭が臭いどころかメチャクチャ良い匂いだし!」
「料理も上手だし!」
「食べ物の好き嫌いもないし」
「スポーツなら何でも上手だし!」
「格闘技も凄いからメチャクチャ強いし!」
「頼りがいがあるし!」
「困っていたら必ず助けてくれるし!」
「優しいし!」
「お洒落だし!」
「センスも良いし!」
「何をやらせてもスマートだし!」
「メチャクチャ優しいし!」
「・・・まだまだあるよ?」
「うん・・・キリがないよね・・・」
「「ハァァァ~いないよぉ~他にこんな人なんかぁ~!!」」
「完璧すぎるのよ!!」
「でも可愛いところもあるよ?」
「それも良いところじゃないのよ~!」
「そうだった・・・」
「クールかと思えばヒョウキンだし!」
「一つ一つの動作がセクシーだし!」
「メチャクチャ真面目だし!」
「かと思えば悪戯っ子だし!」
「人を褒めるのが超上手だし!」
「やる気にさせるの上手だし!」
「話は上手だし!」
「「はぁ~・・・」」
「だめだ・・・やっぱりキリがないや・・・」
「そうだね・・・」
「あの完璧超人め~!!」
「ちょっと位、こっちに降りて来なさいよ~!!」
「ちょっとじゃダメじゃない?」
「そ・そうね・・・相当落としてもらわないと・・・」
「でも、偶におっちょこちょいなところもあるわよね?」
「そこがまた可愛いのよね~♪」
「笑顔も素敵だし~♪」
「怒った顔もゾクゾクするよね♪」
「悲しむ顔なんてもぅ~放っておけないもん♪」
「切ない顔もとってもセクシーだし♪」
「あっ・・・またやっちゃった・・・」
「はぁ~・・・無理だよ~私達・・・完全に惚れてるもん・・・」
「もぅ~モテ過ぎなのよ~!!」
「仕方ないよ・・・龍徳君だもん」
「この前普通の飲食店でナンパされてたよ・・・」
「私なんかバスの中でナンパされているところ見たけど?」
「それを言うなら・・・・ダメだ・・・何処でもナンパされてるや・・・」
「だね・・・でも絶対に断るよね?」
「そう!それだけ私達が特別だって思っちゃうから・・・」
「はまっちゃうよねぇ~・・・」
「「もう~大好き・・・」」
「あっ!そろそろ帰って来る事じゃない?」
「そうだね♪ じゃ~下ごしらえ終わっているから料理しちゃおうか♪」
「そうだね♪ 美味しい料理を食べて元気になって貰わなくっちゃ♪」
幸せそうに料理を作り終えた頃。
ガチャ・・・
「ただいま・・・」
「「今日もお疲れ様でした♪」」
玄関で三つ指を付いて飼い主を待つ2人の姿があった。
「いつもありがとうな・・・」
疲れ切った顔でも感謝を忘れない。
「ううん♪ それよりも先にお風呂にする?」
「それともお食事にする?」
「「それとも・・・私達にする?」」
今の龍徳には無理だと分かっているので
「「な~んちゃって~」」
っと言おうとしたら
「そうだな・・・お前達が良いな・・・」
そう言われてしまい、これだけ肌を重ねたにも拘わらず顔を真っ赤にしてしまう2人があっと言う間に獣と化すまで然程、時間はかからなかった。
その後、「これが最後になると思う」との龍徳の言葉に号泣。
しかし、話を聞き龍徳の覚悟を知った2人は爽やかな笑顔で
「私達の青春の全てに龍徳君がいました♪」
「私達の青春は龍徳君だった♪」
「「だから!絶対に幸せになってね♪」」
「この4年間は私の宝物だった・・・」
「この4年間・・・本当に誰よりも幸せでした・・・。」
「私みたいな可愛い女の子は、そうそういないんだから後悔しないでよね!」
「私といれない時間を後悔させて上げるんだから!」
「ああ・・・そうだな。」
「もう・・・大好き・・・」
「本当に・・・愛してる・・・。」
「ああ・・・知ってる」
「「今まで有難う♪」」
「「私達を幸せにしてくれて・・・本当に有難う♪」」
そう言って涙を流しながら笑って龍徳に感謝を伝えたのだった。