似た者同士
こちらも良ければ読んでくださいね♪
■「そこにいる君に逢いたくて。」を新しくアップ致しましたので、宜しければご一読ください。
毎週水曜日と土曜日の朝7時に更新いたします
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■「勇者撲滅! 2度目の人生はハッピーエンドで!」もアップしていますので宜しければご一読ください
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■「小さな小さな 大冒険!!」続編を開始しましたので、宜しければご一読下さい。
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文字数は少ないですが、出来る限り毎日アップしていこうと思いますので宜しくお願い致します。
「お・俺は・・・やっぱり俺が志津音を傷付けたんだ・・・」
呆然自失となっていたが、当初の目的を果たす為に志津音の母が務めている会社へと足を運ぶ。
「先程、ご連絡させて頂いた神山と申しますが・・・」
「こ!これは、これは!神山社長!お会い出来て光栄です。」
「突然の訪問へのご協力ありがとうございます。」
「目的は、田中さんでしたね。少々お待ちください。」
久しぶりに見た志津音のお母さん
「お久しぶりです。神山です・・・覚えているか分かりませんが、何度か横浜の家に遊びに行った・・・・」
そこで話を切られた。
「龍徳君なの?どうしてここに・・・。」
その後、社長さん行為で、外で話す事になった。
「懐かしいわねぇ~」
「そう言って頂けると救われます。」
「そうそう!お礼が先だったわね」
「お礼・・・ですか?」
「ええ。私の娘を救って頂いて有難うございました。そのせいで大怪我をされたと聞いて心配していたのよ。」
「ご心配をおかけして申し訳ありません。」
「健一には?」
「先程、叱られたばかりです。」
「あの子ったら・・・大丈夫よ龍徳君の人生は龍徳君のものなんだから・・・貴方のせいじゃありませんよ。」
「いや・・・俺のせいだと思っています。」
「あの子にはあったの?」
「はい。今はうちの会社のイメージタレントとして数々のコマーシャルに出て貰っています。」
「まぁ!・・・そうでしたか・・・ありがとう龍徳君。」
「いえ・・・」
「辛くなかった?」
「・・・・・」
「あの子・・・変わっちゃったから・・・」
「これからの彼女の幸せは俺が守ります・・・。」
「フフ変わらないわね・・・今は付き合っているのかしら?」
「いえ・・・今の俺にそんな資格がありませんから・・・」
「資格・・・ねぇ~相変わらず堅い考えだ事・・・」
「俺のせいなんです・・・健一に聞きました。」
「さっきも話しましたが、貴方に彼女がいたのは仕方がない事よ」
「違うんです!信じて頂けないかもしれませんが・・・あの当時俺は、リハビリ後に動けない身体で、仲良くしてくれていた友達が助けてくれていただけなんです。」
「なるほどね・・・まぁ~龍徳君なら当然だわよね・・・」
「確かに彼女達は俺に好意を持ってくれているのは知っていますが、俺は志津音が・・・貴方の娘さんが全てなんです・・・。」
「フフ。本当に龍徳君は変わらないのね。」
「お約束します・・・志津音が元に戻るその時まで、俺は告白しません。その代り必ず彼女の幸せは俺が守ります。」
「もし戻らなかったらどうするの?」
「それでも守ります。」
「他の人と結婚したら?」
「そ・それでも・・・俺は彼女を守りたい・・・。」
「本当に貴方達は似た者同士なのねぇ~♪」
「俺と志津音が似た者同士・・・ですか?」
「ええ。あの子が昔、言ってたのよ」
≪龍徳君ってね分かり易いの♪ 考え方がそっくりで、一緒にいるだけで幸せなの♪ 私がこうしようかなぁ~って思っていると龍徳君も同じ事をするんだよ♪ それも毎回♪ 凄くない?お互いに何を考えているのか分かっちゃうんだよ♪≫
「だから私が・・・」
≪じゃ~いつでも一緒になれるわね♪≫
「って揶揄うと」
≪私なんてまだまだ頑張らないと♪ 龍徳君は凄いんだもん♪ もっともっと頑張って龍徳君が惚れ直してくれる女になるの♪ そうなったら・・・今度は私が彼を守ってあげたい♪≫
「そう言って幸せそうに笑っていたわ。」
「確かに似た者同士ですね・・・でも、今の彼女は・・・」
「そうね・・・確かに別人。でもね?私が志津音の母だからかも知れないけど・・・それでもやっぱり志津音は志津音なんだなぁ~って思ったわ♪」
「それは・・・どう言う・・・」
「フフ。それは自分で考えなさい♪ 貴方なら分かって貰えるって信じているわよ。」
「・・・もう一度、彼女と向き合ってみます。」
「そう・・・それで良いと思うわ。」
「分かりました。」
「さて・・・そろそろ、次の仕事に行かないと!」
「あっ!その事でお願いがあって・・・」
「龍徳君が私にお願い?」
「はい・・・もしお母さんが了承して下さるならウチの系列で再就職して頂けないかと」
「龍徳君の会社で?」
「はい。ご存知か分かりませんが、神木グループ・・・アレは俺の会社です。」
「神木グループって言ったら・・・はぁ~流石はうちの娘が惚れた子ねぇ~」
「信じて頂けるんですか?」
「さっきウチの社長が、メチャクチャ腰が低かったからねぇ~あんな姿初めて見たから・・・」
「ハハ・・・それで、如何でしょうか?」
「それは何なの?貴方が、私たちに同情しているからかしら?」
「もちろん、それが無いとは言いません。ですが、私はこう思っています・・・俺は必ず志津音と結婚する。そうなったら貴方は私の母です。」
「はぁ~そう言ったところも変わらないのねぇ~」
「変わりませんよ・・・志津音は俺の全てですから・・・」
「あの子も馬鹿な子ねぇ~こんなに思われているとも知らないで・・・」
「いや・・・俺がまだまだダメだって事なんですよ・・・きっと・・・」
「はぁ~あの子の価値が龍徳君の中ではとんでもない事になっているわね・・・」
「ええ。会う度に惚れ直して、逢う度に泣かされます。 それに年期が違いますから♪ 何にしても速い話、自分の母が苦しんでいるのを救わない息子がいますか!?」
「フフ。そうね・・・」
「では♪」
パーッと表情が明るくなる。
「お言葉に甘えましょうかね♪」
「有難うございます!本当に・・・本当に有難うございます!」
「フフお礼を言うのはこちらだと思うんですけどね~」
「それは違います!親孝行は息子の特権ですから。」
「親の特権じゃないのかしら?」
「そうとも言います。」
「フフフ♪」
「ハハハハ♪」
「理想を言えば志津音と一緒に暮らして欲しいと思っています。健一も大学に進学させたいですし・・・」
「そこまでして貰う訳にはいかないわよ」
「俺の親孝行を認めたからには覚悟して下さいね♪俺の親孝行は半端じゃありませんよ♪」
「あら怖い・・・でも、正直この頃、身体の調子が悪かったから助かるわ」
「でしたら!」
「そうね・・・老いたら子に従う・・・将来の息子にお世話になるとしましょうか♪」
「やった!・・・やったぁ~!!」
「クスクスクス♪ 龍徳君も年相応の喜び方をするのねぇ~♪」
「あっ・・・申し訳ありません。」
精神年齢100歳近いのに恥ずかしい・・・
こうして俺は、お母さんのお陰で再びやる気が戻って来たのだった。
諦めない・・・諦めてたまるか!
俺の思いを運命が何度打ち砕こうと・・・絶対に超えて見せる・・・絶対だ!!