SIDE:志津音 公園編
毎週水曜日と土曜日にアップします。
作者的には自分で書いていて泣いてしまうような物語だと思っています。
文字総数334000文字で完結迄書き終わっているので、良ければご一読ください。
「もう~私下までお見送りしてくるね!」
「良いよ。ここで。」
「ダ~メ!!私が行きたいの!」
「え~子やぁ~」
「はいはいお爺ちゃん行くよ♪」
「お爺ちゃん言うな!」
「クスクスクス♪じゃ~ちょっと行って来るねぇ~♪」
「は~い。30分して帰って来なかったら探しに行くからねぇ~」
「そんなにかかりません!」
「クスクスクス♪ お母さんと仲が良いな♪」
「う~ん・・・そうだね♪」
公園を横切っていたら
なんだろう・・・胸が痛い・・・
「ほら・・・お母さんが心配するから♪ ここで大丈夫だよ♪」
「うん・・・」
龍徳君が・・・帰っちゃう・・・
「また来るから・・・」
「うん・・・」
さっきまで幸せだったのに・・・離れたくない・・・。
「そんな寂しそうな顔しないの!」
「うん・・・」
分かってる・・・私の我が儘だ・・・。
「もう~可愛いなぁ~♪ ハグして良い?」
「うん・・・」
ギュってして欲しい・・・。
「えっ?良いの!?」
「うん・・・」
さっきみたいに・・・抱きしめて欲しい・・・。
「はぁ~幸せ~♪」
「うん・・・」
私も幸せ・・・だけど・・・帰っちゃうんだよね・・・
「今日も楽しかったな♪」
「うん・・・」
本当に楽しかった・・・
「プールはかなりドキドキしたよな♪」
「うん・・・」
あんなに興奮したの初めて・・・本当にドキドキした・・・。
「志津音、俺の事好きだろう?」
「うん・・・」
好き・・・
「えっ!?本当に!?」
「うん・・・」
大好き・・・
「そんなに俺と離れたくないのか?」
「うん・・・」
離れたくない・・・
「そうなの?」
「うん・・・」
寂しい・・・
「キスしても良い?」
「うん・・・」
龍徳君の温もりを感じたい・・・馬鹿な事を言ってるとは思わない・・・。
「えっ!?マジで?」
「うん・・・」
はしたないけど・・・凄くキスして欲しい・・・。
「ちょちょちょちょ!志津音さん?どうしちゃったの?」
今・・・私の顔火照ってるよね・・・龍徳君がいなくなると思うと・・・
「ど・どうした!ほら・・・」
やっぱり優しい・・・
「泣いてる顔も可愛いけど・・・そんなに俺と離れたくなかったの?」
「うん・・・だって・・・ヒック・・・当分会えないんだよ?・・・ヒック・・・」
私ダメだ・・・我慢出来ない・・・。
「わ・分かった!だったら・・・月に1回!月に1回は会いに来るから。」
「嫌だ・・・もっと会いたい・・・。」
ダメだ・・・私の感情とか理性とか・・・全部壊れちゃったのかも・・・
身が切り裂かれる感じ・・・私・・・こんなに好きだったんだ・・・。
もう・・・大好き・・・。
「はぅっ・・・何て可愛さだ・・・持って帰りてぇ~!!」
えっ?持って帰りたい?
クスクスクス・・・龍徳君もそうだったんだ♪
「フフ♪ 龍徳君正直だよね♪」
「何が?」
「今私を持って帰りてぇ~!!って言ったじゃない」
「あれ?口に出てた?」
「フフ♪出てた!」
もぅ・・・本当に大好き・・・。
「う~む・・・重症だな・・・」
「フフ♪重症だね♪ もう一回ギュ~ってしてくれる?」
「喜んで♪」
「何か凄く落ち着く・・・。」
幸せ・・・自分が女なんだってハッキリ分かる・・・
「俺は欲望を我慢するのに精一杯だけどね・・・。」
「フフ♪ 龍徳君のエッチ~♪」
「やめて・・・その可愛い顔で言われると我慢できなくなるから。」
抱きしめて欲しい・・・キスして欲しい・・・
「ふ~ん・・・我慢できるのかなぁ~♪」
我慢しなくっても良いんだけどね♪
「我慢できる!出来なくなるかもだけど・・・でも我慢する!」
「プッ・・・何それ~♪」
この人の全部が好き。
「あのなぁ~俺メチャクチャ志津音に惚れてんだぜ? 告白する前にフライングしたくないの!」
あっ・・・そう言う事だったんだ・・・。
「じゃ~高校生になる迄、お預けだね♪」
「う~ん・・・受験受かったらヤバいかも・・・」
私が我慢できないかも・・・でも・・・
「ウフフフ♪ どうしようかな~♪」
「はぁ~・・・本当に可愛いなぁ・・・もう強引にキスしても許されるんじゃね?」
して欲しい・・・だけど・・・。
「キャァァァ~変質者だ~♪身の危険~♪」
今はこれで良いのかも♪
「逃がしません!・・・もう・・・ほら・・・」
そう言って龍徳の胸に志津音の耳を当てる。
「さっきから心臓が爆発しそうだよ・・・聞こえるだろう・・・。」
凄い心臓の音・・・龍徳君も・・・ドキドキしてくれていたんだ・・・。
「うん・・・聞こえる・・・多分、私も同じだと思う・・。」
さっきから私の心臓が凄い事になってるもん・・・。
「だから・・・今日はカッコ付けさせてよ♪」
もう・・・本当にカッコいいんだから・・・頭撫でられるの気持ち良い・・・。
「うん・・・カッコいいよ♪」
その後も抱きしめてくれたし・・・でも
「アン♪ くすぐったいよ~♪」
抱きしめられている背中に回した龍徳君の手が不自然に動くから変な声が出ちゃったよ・・・
「変な声出されると我慢できなくなるんですが・・・」
『なななな・違うもん!』
「そんな声出してないもん!龍徳君のエッチ!」
「これもプレゼントなんだけど・・・付けても良いかな?」
『・・・プレゼントって・・・私の事・・・女として見てくれているんだ・・・』
「ネックレス・・・キレ~♪ フフ♪ 付けてくれますか♪」
『クゥ~・・・ドキドキするけど・・・こうしたら龍徳君もドキドキしてくれるかな~』
そう思ってうなじを見せた。
「喜んで♪」
『喜んでって・・・は・恥ずかしいよぉ~・・・ヒャァ~・・・抱きしめられるよりも緊張する・・・ヒィ・・・龍徳君の指が触れた場所が熱い・・・うぅぅぅ・・・幸せだけど恥ずかしい・・・けど・・・嬉しいよぉ~・・・ハワワワワ・・・』
この時、龍徳君が恥ずかしそうにつぶやいた言葉・・・私、聞こえてたよ・・
「本当に綺麗な女だ・・・」
『龍徳君が照れてる・・・なんだろう・・・可愛い♪』
「はぁ~ドキドキしちゃった♪・・・ウフ♪ 嬉しい・・・」
『お前は俺の物だって言われたみたい・・・』
「はぁはぁはぁ・・・」
「大丈夫?どうしたの?」
「ヤバかった・・・」
「何が?」
「色っぽ過ぎる・・・理性の限界・・・」
『色っぽいって・・・私が? そう思うなら・・・龍徳君がいるからだよ・・・』
そう思っていたら突然抱きしめられた。
「キャッ♪・・・フフ♪ 苦しいよぉ~♪」
「ゴメン・・・もう少しだけ抱きしめて良いかな?」
「うん・・・龍徳君に抱きしめられるとホッとする・・・」
「もう告白して俺の彼女にして・・・そうしたらキスして・・・」
『ハワワワワ・・・龍徳君・・・もしかして、気が付いてないのかな・・・心の声が丸聞こえだよ・・・』
「我慢したくない・・・今すぐ俺のものに・・・永久に俺のものにしたい・・・」
『ヒィィィィ・・・俺のもの・・・』
ただでさえ火照った頬だったが、真っ赤に染まった頭から湯気が見える。
「 クソ・・・後数ヵ月の我慢・・・我慢だ・・・落ち着け・・・フゥー・・・」
『これって告白よりもプロポーズじゃないのぉ~ もぅ~バカ、バカ、バカ・・・大好き・・・』
恥ずかしくて赤くなった頬とは違う染め方に変わって行く。
「し・志津音・・・それ気に入ってくれた?」
『顔見られたらヤバい・・・今わたし・・・女の顔になってるかも・・・』
「は・はい・・・うん♪ 本当に嬉しい♪」
「ルビーって7月の誕生石なんだって・・・」
「これルビーなの?へぇ~私の誕生石・・・ウフ♪ 嬉しい・・・」
『龍徳君がどんな思いで勝ってくれたのか・・・分かる気がする・・・凄く幸せ・・・』
当分会えないと言っていたのに龍徳君が
「夏は毎日来ちゃうかも・・・」
『来て・・・くれるの・・・どうしよう・・・顔がにやけちゃう・・・』
「クスクス♪ いつでも待ってるからね♪」
『フフ♪ また照れてる・・・カッコいいのに・・・凄く愛おしい・・・』
龍徳君のお陰で幸せになれた事と健一が帰って来た事で、家に駆る事が出来たけどお母さんが煩かった。
「あんたねぇ~30分って言ったでしょう!」
「えっと・・・ちょうど健一が帰って来ちゃったから・・・」
「そうなの?」
「うん!冬になったら遊ぶ約束した!」
「そう。それよりあんた!アレは掘り出し物よ!」
「掘り出し物って・・・」
「家に来てから帰るまでのマナーは完璧だったわ。」
「へぇ~お母さんがそこまで言うの珍しいね。」
「お茶の先生だった母ちゃんが言うんだから流石は兄ちゃんだ♪」
「アレはモテるわ・・・中学生とは思えないもの・・・男に興味がなかったあんたが惚れる訳だわ。」
「ち・違う・・・違くないけど・・・」
「あら・・・随分素直ね・・・それにしても流石私の娘!でかした!」
「でかしたって・・・。」
「世の中には完璧超人がいるものなのねぇ~お母さんビックリよ♪」
「完璧超人って・・・言えてるわね♪」
「うん!兄ちゃん確かに完璧超人だ!」
「それで!次はいつ来るの?」
「夏の間は何回か来てくれると思うけど・・・その後は、受験が終わるまで邪魔したくないし親が心配するからって・・・」
「そうなの? 真面目な子ね~ そこも好印象だけど・・・」
「で、高校卒業したら結婚するの?」
「ブホッ・・・ゲホッ・・・な・なに言ってるのよお母さん!」
「あら? 志津音は龍徳君と結婚したいって思ってないの?」
「ウッ・・・お・思ってる・・・」
カァ~っと一瞬で顔が真っ赤だ。
「あの志津音が・・・やるわねぇ~龍徳君・・・じゃ~あんたも頑張らないとね♪」
「私!勉強頑張る!」
「はぁ~恋の力は偉大ね~」
「俺も頑張るんだ!」
「はぁ~憧れの力も偉大なのね~」
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