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鈍い鉛色の円錐  作者: 無秋
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第六話 僕と罠

 飼育小屋のある研究棟は区画の端に位置していたので、最初こそリングレットの姿は捉えられていたが、三回目の曲がり角を越えたあたりでついにその姿を見失ってしまった。当たり前といえば当たり前なんだけれど、犬は滅茶苦茶足が速い。

 それに加えてこの研究棟区画の構造も僕には障害だった。大きな道は見渡しもいいのだけれど、建物同士が隣接しているところはどうしても通路が狭くなる。細い路地に入りこまれてしまえばもう姿を捉えることはできない。

 ひとつ僕にとって都合のいい点があるとすれば、それはここが管理された区画であるということだろう。 僕が普段生活をしているスペース程の広さはなく、外との接続点には門が設けられている。建物それぞれには二重扉がついているので、誤ってリングレットが進入するということも危惧しなくていいだろう。今は姿を見失っているけれど探し続ければいつかは見つけられそうではある。

 いや、それにしたって多分に重労働ではあるけれど。

「片っ端から通路を回ってみるしかないよな」

 自分に言い聞かせるように呟いてみる。不注意の招いたこととはいえ、何でこんな目にと思わなくもない。

 とりあえず見失った辺りの狭い路地から見て回ろうと考えて、人が一人ようやく通れるような建物と建物の隙間に進む。人通りのある場所をうろついていれば勝手に保護されるだろうという思惑があってのことだ。その場合、僕やリングレットの評価がどうなるかは少し気にかかるところでもあるのだけれど。

 建物のちょうど真ん中辺りまで進んだところで、一方の二階窓が開いた。別に後ろめたいことをしているわけではないけれど、未成年が研究棟の区画にいることのある種の後ろめたさから反射的に息を潜めてしまう。それに、穿った見方をすれば見咎められてしまう可能性はあるかもしれない。例えば産業の密偵などで。

 しかしよくよく考えればここは建物と建物の隙間のような場所で、二階の窓が開いた理由も換気程度の意味しかなかったようだ。窓から顔を覗かせる人おらず、ただ煙草のような煙が細く窓から伸びているだけだった。

 無駄に注意を払う必要もないと気づく。むしろ辺にびくついて行動するほうが不審者として扱われそうだ。

 気にせず通路を進もうとしたところで、二階の窓から声が零れてきた。

「しかし本当に始まるとはな。お偉いさんはできるつもりでいるのかね」

「お前はできないと思ってるのか?」

「できるのはできるだろ。問題はどこまでって話でさ」

「・・・・・・・・・。」

 研究員だろうか。室外空調等の音で聞き取り辛いけれど、二人の大人が話している声が聞こえてきた。聞いていいものだろうかと考えながらも、自然と足が止まる。

「どこまで、か。この国でできるところまでというか、この国でしていいところまで、だよな」

「まぁ、どんな結果になったとしてもこの国の結果としては世にでないんだろ」

「出しちゃいけないだろ。それこそ旧連合に示しが付かなくなる」

「しかし成果は欲しいと。勝手だな」

「敗戦国だからな。仕方がないだろ」

「だとしたらそれこそ───・・・・・・。」

 そのまま五分ほどその場で聞いていたが、内容はまったくわからなかった。

 ・・・・・・・・・僕は何をしているんだろう。早くリングレットを探さないと。全容の知れない大人の会話を盗み聞きしている場合ではない。そう思って動きだそうとした僕の耳に、

「しかし乾室長の考えはわからないな」

 と言う声が聞こえた。

 踏み出そうとした足が動かなくなる。乾室長、父のことだろうか。

「最後がどうなるかはあの人には予想がついてるわけだろ。俺だったら参加させないな」

「可能性が低いから、ってことだろうから」

「だとしてもだ。戻すつもりはないんだから。酷だよ」

「室長も考えがあってのことだから、僕らの立場でどうこう言えることではないさ」

「公なのか私なのかは曖昧だけどな」

 予想、参加。何の話だろう。父が現在行っている仕事の話だろうことは何となく連想できるけれど。それとも、宇宙局には乾という職員が他にもいるのだろうか。父の役職を詳しくは聞いたことがないので判断できない。

 そう少し詳しい話は聞けないだろうかと集中していると、

「おい、記録は全部整理できたのか」

 と、今までの二人とは違う野太い声が聞こえてきた。

 途端に二階からばたばたと音が聞こえ、慌てるように窓が閉められた。どうやら件の二人は休憩ないしは怠業していたらしい。防音が利いているのか、窓が閉められてからは一切音が聞こえなくなった。

「何だったんだろう」

 気に掛かるような言葉も聞こえてはきたのだけれど、さして深く考える必要もないのだろうか。

「・・・わかんない」

 というかこんなことをしている場合ではない。いや本当に。

 無駄な時間を過ごしてしまったのでもう完全にリングレットがどこにいるのか検討も付かなくなってしまった。野犬と間違われてしまうような事態になれば冗談ではすまされない。訓練の一部を僕に任せられているとはいっても、リングレットは間違いなく宇宙局の研究に必要なものなのだから。

 狭い通路を抜け出して研究棟の区画内では一番大きな道に出る。見回してみるが視線の届く範囲にリングレットはいない。

「どうしよう」

 このまま探し続けるか、それともとりあえず現状を父か種本先生にでも報告して指示を仰ぐか。

 組織に属する立場として考えれば後者の方が得策であることは未成年の僕にもわかる。呆れられるだろうし、僕とリングレットの評価が下がる可能性もある(評価なんてものをされていれば、だけれど)。でもとりあえず相談をしておけば隠匿したことにはならない。もし誰にも言わず今日一日探し続けて見つからなかったら。リングレットがどこかで何かをしでかしたら。きっと大人は口を揃えて『なぜこうなる前に言わなかったのか』と糾弾するだろう。

 であれば、取るべき道筋は一つじゃないか。

「・・・・・・・・・。」

 でも、と僕は躊躇する。

 例えば種本先生に相談して、その後どうなるのだろう。まずは手の空いている研究員を導入してリングレットを見つけて、捕獲したら飼育小屋に戻して。それだけでは終わらない。きっと犬の訓練経験のある人かもしくは種本先生が首輪の付け方から懇切丁寧に僕に説明して、こんなことから教えなきゃいけないのか、と呆れ混じりに苦笑する。

 僕はそれに耐えられるか?

心が沸騰せずにいられるか?

答えは否だろう。想像するだけで今も胸が熱を帯びている。

「やっぱり自分で探すしかないか」

 それで最終的にお叱りを受けるとしても仕方ない。屈辱よりは耐えられる。もっとも、これで発見することができなければ結局は大人の力を借りてリングレットを探すことになるので、その場合は早いか遅いかの違いでしかない。それでも、今誰かに相談すれば確実な屈辱が待っている。ならば細い可能性に掛けよう。

 決断したなら行動すべきだ。

 靴紐を硬く結びなおす。とりあえず通りを端から端まで駆けずり回ってリングレットを探す。そう決めて一歩を踏み出そうとしたところに、

「おーい」

 と間の抜けた声が頭上から降ってきた。

 通りには僕を除いて人がいない。となればこの声は僕に向けて掛けられている声だ。

 声の主は探すまでもなかった。道を挟んだ向かい側、正面にある研究棟第五棟の二階から、リングレットを抱えた司が僕を呼んでいた。


 9


「これねー、落ちてたから拾った。実験に使おうと思ってさ」

 だったら差し上げますよ、とは流石に冗談でも言えなかった。

 研究棟第五棟の二階、一昨日訪れたばかりの部屋にリングレットはいた。

 司がいつものように実験と検討の繰り返しをしていると、実験棟の外にたまたま仕掛けていた罠にリングレットが引っかかったらしい。罠そのものは怪我を負うようなものではなかったのでそれは行幸だったが、司は罠を解いてそのまま研究室に連れ込んだとのこと。

なぜそんな罠を仕掛けていたのか訊いてみると、

「猫を捕まえたかったんだよねー。実験用の」

 と答えた。

「それさ、人が引っかかる心配はなかったの?」

「五メートルくらいの板で四隅は覆っていたから、人が足を踏み入れる心配はないよ。さすがに私もそこは対策するよ。一昨日、種本先生が落ちちゃったからね」

 人的被害出てるじゃないか。

 ともあれ、それなら問題はない・・・のか?もちろん僕が苦言を呈するまでもなく、司は建物の責任者に許可を取っているのだろうし、そもそも司がその辺りの配慮を忘れるはずはないのだけれど。種本先生の件も冗談だろう。だよな?

「いや、ちょっと待て、五メートルなんて犬でも乗り越えられないだろ。そいつはどうやって引っかかったんだよ」

「下に三十センチくらいの隙間がるんだ。そこから入ったんだろうね。穴自体はそこまで深くなかったから、猫は無理でも犬の大きさなら出られるはずなんだけどね。何で抜け出さなかったのかな。ここ掘れわんわんしてたのかな。うっわーだったら勿体ないことしてる。ちょっと掘ってこないと」

 変な方向に話が飛んでいることは無視する。

「まぁいいや。とりあえずありがとう、見つけてくれて」

「見つける?」

 意味が通じなかったのか司は小首を傾げる。おや、通じていないのか。

「一昨日話しただろ。その犬、僕が訓練を担当することになったんだよ。名前はリングレット」

「なるほど。この犬がね──へぇ」

「それがわかってて僕を呼んだんじゃないの?」

「違うよ。見かけたから声をかけてみただけ。実験試料の見せびらかしも含めてね」

 そう言って司はリングレットを抱え上げる。

「でもそっか、櫂季の犬だったんだ。聞いてた話とは少し違うね」

「リングレットに関して、何か言ったっけ」

「言ったよ。他より劣る犬だって」

 そういえば一昨日この部屋に来たときにそんな話をした気もする。

「はずれっぽい、なんて言うからどんな劣等種なのかと思っていたものだけれど。その言い方はこの子に失礼だよ。無礼千万だね」

「いや、でも実際そうなんだって。手は噛むし小便は引っ掛けるし、挙句に今みたいに脱走するし」

 これだけ振り回されれば外れを引いたという気持ちも強くなる。

 司は僕の話を聞いて、わかってないなと言わんばかりに首を振る。

「それは頭が悪いとか劣ってるとかじゃなくて、ただ櫂季に構って欲しいだけだよ」

「・・・・・・・・・。」

 僕がいまいち理解できないのを見て取り、司は言葉を重ねる。

「構って欲しいから、櫂季が大きな反応を示すことをしたがる。首輪から抜け出して行ったのだってきっと櫂季に追いかけてもらいたいから」

 確かに、リングレットは一度曲がり角の前で止まって僕の反応を見ていた。あの時無視していたら、リングレットは戻ってきていたのだろうか。

「遊んでるだけだよこの子は。ちゃんと構ってあげて、その上で訓練すればきっと変わる」

 司の顔には確信めいたものがあり、僕は、

「そうかな」

 と曖昧な返事をするだけだった。

 しかし今までに司の忠告で裏の目が出たこともないのは確かなので、これもきっと的を射たことなのだろう。

「──わかった。実践してみるよ」

 そう言って司の抱えるリングレットに手を伸ばす。もしまた噛むようならちゃんと叱ってやろう。小便を垂らすようなら便所を教えよう。首輪もちゃんと丁度良い大きさにしてやる。

 そういえばまだ一度も抱えたことはなかった。リングレットの重さも僕は知らないんじゃないのか。それもわからない内から大人の選別や他との表面的な比較で劣っていると考えるなんて確かに失礼な話だ。

 そんなことを考えながら伸ばした僕の手を──ついっと司は避けた。

 あれ?

「司さん?」

「どうしたの?」

「いや、どうしたではなくて、返してよ」

「・・・・・・・・・?」

「わかるでしょ。リングレットだよ。いい加減戻って散歩から始めないと巽に遅れをとっちゃうじゃん」

 再度手を伸ばすが、司は身を翻して僕から距離を取る。もちろんリングレットを抱えたまま。

「それは駄目だよ」

「・・・・・・なんで?」

「だって私が捕まえたんだよ。言ったでしょ、実験に使うつもりで罠仕掛けてたの。説明は一回で把握してよ」

「聞いたよ。でもさ、それは僕の担当する犬だってわかったわけだから──」

「それとこれとは別問題だなー。罠を消費させられた分は何か貰わないとね」

 リングレットに頬を擦りつけながら司は言う。

「約束のラムネも謙譲されてないし」

 それは一昨日かぎりの冗談ではなかったのか。

困ったことに、司の眼差しは本気だった。融通が利かない。

僕が折れるしかないのだろうな、きっと。

「──わかったよ司。今度僕が実験の手伝い、いや実験台になるからさ。それで手打ちにしてくれないか」

「ラムネは?」

「明日二本お持ちします」

「ならいいよん」

 満足したように司は抱えていたリングレットを僕に渡す。リングレットは暴れることなく僕の腕に収まった。と言っても、僕はリングレットの脇に手を通しているだけで、リングレットの下半身はほぼ宙ぶらりんだ。初めて抱えるリングレットは、見た目以上に重みを感じた。あまり大きな犬種だとは思っていなかったけれど、それでも成犬なりの体はできているということだろう。

「じゃあ僕はこれで──。」

 部屋を去ろうとして、踏み出した足が止まる。

 どうしよう、確認しておいたほうがいいのだろうか。藪蛇にはならないだろうか。

 しばし葛藤するが、やっぱり明白にしておいたほうが良いだろうと判断。

「あのさ、司。自分から言っておいて何だけど、僕を実験台にする時は実験動物にやるような実験はやめてね」

 言われた司はきょとんとしていたが、やがて合点がいったように肯く。

「わかっているよ。そんなことするわけない」

 よかった。

安堵する僕に司は続けて言う。

「せっかく人間を実験台にできるのに猫や犬を使うような実験じゃ勿体無いもの」

 よくねぇ!

 その恐ろしげな発言に冗談が混じっていないことが一層恐怖を駆り立てる。

「その・・・具体的にはどんなことさせられるのかな」

 未知の恐怖よりは既知の恐怖であったほうがいくらかまし、かもしれない。そんな思いで質問したのだけれど、司の回答は、

「今のところは櫂季を使う実験の予定はないよ。思いついたら呼ぶからそれまではご自由に」

 と一応は恐怖せずにすみそうな言葉だった。

 これなら今から実験の内容を限定することで僕の生存権は確保できるかもしれない。司の実験は手伝いだけで毎回身の危険をひしひしと感じるものである。その対象となるのだから危険を感じる程度では済まされないだろう。それはもう諦める。しかし予定が未定であるなら危険の程度を落とした実験に協力するという方向で安全の確保を望める。

 問題は今後どのような実験が行われるかだ。問題は実験台がすなわち処刑台となることを防ぎうるかどうかであるのだから。

「ちなみに司は今何を研究してるの?」

 司が現在行っている研究の延長線上に僕を使う機会(自分で言って恐ろしい)は待ち受けている。そう考えての質問だった。もちろん、今まで僕が司の研究内容を理解できたことはないしそもそも理解しようとしたこともないのだけれど、今回は流石に状況が状況だ。

 しかし僕の質問に司の回答は簡素なものだった。

「今までと一緒だよ」

「ごめん。今までの実験を僕はまったく理解できてないんだよ」

 爆発とか発火とか騒音とか、何のために行っていたかわかっていない。

「私もわからずやってる実験もあるしね。そりゃ仕方ない」

 肯いて勝手に納得してしている司。そうではない、僕は説明を聞きたいんだ。

 質問を変えてみる。

「いや、訊きたいのはそういうことじゃなくて・・・・・・・・・そう、司の研究の目的は何?」

「目的という言葉に当てはまるかどうかは曖昧なところだけれど、達成目標という意味でなら『移動』だよ」

「移動?」

「うん。ここからここじゃない所へ、現在の手段じゃ到達できない地点へ。移動を行う、もとい行わせるのが私の研究における達成目標」

「それは、車とか飛行機を作るってこと?より早い移動手段の確立って意味か?」

 僕の言葉に司は首を横に振る。

「それは近いけど遠いなー。移動速度はあまり関係がなくて、速度は二の次というか、実際は三の次に来るけれど。根本は今までに行けなかった地点にって所」

「なんだそりゃ。宇宙にでも行く気か」

「それは私の担当じゃないから。でも近からず遠からずにはなったかな。さっきよりは近い。宇宙は実のところ遠くないしね。成層圏ならすぐそこじゃんか」

 もう近いんだか遠いんだかわからなくなってきた。これ司本人もやろうとしていることわかってないんじゃないのか。実験単位でなく、大きな枠としても曖昧なことをしようとしているのでは?

 だとすると僕が何をさせられるのかは皆目検討がつかないことになる。考えるだけ無駄か?

 諦めかけていた僕であるが、司はというと説明に熱が入り始めたのか、訊いていないことも滔々と語っていた。

「──問題はその場所をどうやって認識するか。認識するための指標が必要になるんだけれど、今はそこはおいといてそれ以外を実験している状況なの」

「指標ね。事前に旗でも立てときゃいいんじゃないの?そこが何処なのかは僕にはわからないけれど」

 推測することを諦めたので、ここらで話を打ち切ろうと何も考えずに聞こえた単語に対して適当に僕が言うと、司は、

「・・・・・・・・・あぁ、その手があった」

 と、合点がいったという風に肯く。そして僕に向けて今までにみたことのない笑顔を見せる。

「うん、そうだよ。それなら一応は達成できる。よくやった櫂季。これで進められる」

「えっと・・・・・・何が?」

「これから実験どんどん進めるから、呼んだら手伝って。でも櫂季を実験台にするのはかなり後になるから、それまでは今まで通りの手伝いでいいから」

「今まで以上に理解できないんだけど、何をしようとしてる。っていうか僕は何を言った?」

「まだ途中だから、わかんないよ」

 そうかい。わからないんなら仕方ないな。完璧に思考が実験寄りになってしまった司にこれ以上訊いても意味はないだろうことは僕にも十分わかる。それだけしかわからないけれど。

司は一人で部屋の奥をかき回しながら、

「今日はやることないからいいよ。櫂季もリングレットに訓練しないとでしょ」

 と言った。気遣いではなく本当に僕が手伝えることは今この場にはないのだろう。証拠に言い終わった後は僕に目もくれず黒板に文字を書き続けていた。

 僕はリングレットを抱えたまま司の研究室を後にする。

いい加減に散歩を始めよう。西日が地平線に沈むのを見ながらそう思った。

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