表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
つれづれグサッ  作者: 犬物語
8/407

ヤバい集中力 ~報酬編~

集中力に関する話。本日は『報酬』です。常にニンジンを目の前にぶら下げておきましょう。

 集中力を鍛える。それには過酷な旅が必要です。前回は『食事』について語ってみました。ざっくばらんに言ってしまえば『地中海食&カフェイン最強』ということですね。これでまず身体の中に入るモノ。つまり自分を作るものに対しては一定の基準を満たしたと思って良いでしょう。では次はどこに目を向けるべきか?


 それは『ごほうび』です。脳はご褒美を受け取るとものすごく活性化し、そのご褒美を受け取るためにちょっとした苦難ならササッとやってくれるほどの切り替え力を見せてくれます。人間のみならず他の動物でもこれは共通しており、例えばマウスの実験のひとつでは、スイッチを押すと脳内の『報酬系』と呼ばれる分野に『ドーパミン』を流すような仕組みをつくってみると、マウスは『寝食を忘れてスイッチを押し続ける』ようです……これはこれでコワイなぁ。


 この『報酬』ですが、マウスの実験で現れたような恐ろしい出来事が、実は人間界では盛んに行われております。


 例えばカジノ。これはわかりやすいですよね。著書にあったのでなにか別のたとえにしようかなと思ったのですがわかりやすすぎるのでそのまま写します。カジノは『きらびやかで魅力的な外観』で人の目を惹きつけます。カジノという場所がすでに『大金がうごめく夢のある場所!』というイメージですのでそんな感じの外観であればさらに射幸心を煽られるというものです。さらにその世界に足を踏み込むと、そこには『窓を廃止して密閉孤立の空間にいざない』、『時計なども廃して現実世界から切り離されたような演出』をするのです。こうすることで、脳内の『獣』に目の前のきらびやかな世界のみを意識してもらいます。『派手な照明と音楽』も忘れてはいけません。『アルコール』も含んでいただいて判断力を失っていただき、スロットマジーンなどは頻繁に{7.7.6}などといった『もう少しでアタリだった! という希望』をもたせてモチベーションを維持させ続けます。これは意外と脳に強く響いて、報酬は受けるのも大切ですが『受けるかもしれないという期待をもたせる』こともものすごい大きな効果を生み出すのです。


 ヤッバッ、カジノってメチャクチャ人をその気にさせるのうまいよね。


 つまり『自分にとって良い未来が訪れるかもしれないという期待が連続で脳みそにぶつけられる』と、人はその気になっちゃうんです。みなさんも気をつけてくださいね? 気づいたら『超レアキャラ!』が『期間限定!』で『無料10連ガチャ!』に出るぞ! 的なソシャゲに給料の大半をつぎ込んじゃったり……え? もう手遅れ? これ『希少性の原理』だけしか使ってないのにすっごい脳みそに効くよなぁ。




 と、集中を乱すような『報酬』の話をなぜ長々としたのかといいますと、この『報酬を利用してこそ集中力が上がる』ということです。ようは、みなさんが冒頭のマウスと同じような状況になっているとしても、それが『自分にとって成長になる』のなら良いでしょう? という話です。つまりガチャにつぎ込むためにスイッチをカチカチし続けるのではなく、お勉強や仕事に役立つ知識を取り入れるためにスイッチをカチカチするような状況であれば良いのです。


 これを利用して集中力をアップさせるには次の2つの点に注意しましょう。



 ・「なんでこんなことやってんだろう……」といった『不毛』を避ける

 ・『極端に高い・低い難易度』を避ける



 どちらも突破するべき壁としての役割には適しません。不毛はすなわり燃え尽き的な感覚になってしまい、そのまま虚無的な心情を覚えてしまいます。難易度が低すぎれば手を抜いたりできるのでそもそもやる気を出す必要がありませんし、難しすぎるとそもそもやる気があってもどうにもならないですよね?




 なので、集中力を上げるには『自分が興味ある分野・やりたい分野』に対して『ちょい難レベル』の課題に取り組むと良いでしょう。




 やる対象のイメージが決まった所で、具体的な案に向かいましょう。


 ①まず用意するべきは『最終的な目標』です。目標を絞ってください。例えば「作家になる」「ダイエットする」などなど。


 ②そこで、その目標に向かう上で『最も重要な理由を1つだけ』選びましょう。「有名になりたい!」「お金を稼ぎたい」などです。


 ③最終的な目標に対して『より具体的イメージング』をしましょう。作家になるを膨らませて「小説大賞を受賞して皆の称賛を受ける」などなど。


 ここまではいわゆる『ビジョン』の話です。しかし紙に書き留めておくとこれが脳に刻み込まれるということを覚えておいてください。具体的なビジョンをもつということは、脳がそれを目標にしやすくなり、それを達成すると脳に報酬系物質がドパドパ出やすくなります。


 ここでは『難しい言葉を使わない』、『数字を用いない』ことにご注意。ここは具体的でありながらも『イメージの段階』です。そして――。




 ④『達成した未来』からさかのぼる形で『短期目標を3~5つ』設定してください。最終目標が作家になるならば「作家になる」←「小説大賞受賞」←「小説を完成させる」←「小説を作るための資料を得る」――という順番でしょうか。


 ここで具体的な数値を使いましょう。「作家になる」前に「小説大賞受賞」とありますが、世の中の小説大賞は必ず『募集期間』がありますよね? それをしっかり把握して予定をたてるのです。たとえば「1年後には作家になる」←「10ヶ月後の小説大賞に受賞する」←「6ヶ月後に締め切りになる募集期間内に小説を完成させて投稿する」←「小説を書き始める前に、これから2週間小説を書くための資料を得る」になります。具体性を出すことによってモチベーションが上昇します。


 これを記録するためにポイントとなるのは『今から以来ではなく、未来から今』ということ。そうすることで脳は最終的な目標に共通してしまう『遠い未来』を感じずに済みます。人間の脳は時間や距離などの『遠い世界にあるもの』に対しては優先度が低くなってしまう傾向にあります。最終的目標を『常に身近に感じる』ために、まず未来から遡るという方法を用いましょう。今から未来だとだんだん未来に遠のいていく目標を作ってしまうことになります。




 ⑤設定した短期目標で最も期限が短い要素に対して『何を毎日実行するべきか』を書き留めてください。作家になる目標について、目下の問題は「小説を書き始める前に、これから2週間小説を書くための資料を得る」です。ですので、資料を得るためにはどうすれば良いかを考え、毎日実行することを書き留めましょう。例えば図書館に通うとか、書店にて書きたいジャンルの本を購入するとか、同じジャンルのトップセールスになった本を読んでみる、などなど……。


 あとはこれをこなしていくだけです。ようは『モチベーション・計画性』両面を紙に書いておくことが重要なのですね。これは『紙に書いて常に自分の視界に入る所に置いておく』ことをおすすめします。人間の集中力はわりと霧散してしまうもの。そのたびにやる気とモチベを取り戻す手段として、自分の『決意』を常に確認できるというのはとても心強い力になるでしょう。




 これらをこなしていく上で問題となるのが『予想外の障害・ジャマ』なのですが、これはまた機会があれば『つれづれグサッ』に投稿してみようかと思います。ここでなくとも、私は複数のWeb小説媒体に『つれづれグサッ』を投稿しております。もし、幅広い知識に興味がある方は御覧ください。どうしても気になるという方は、どうぞ『鈴木祐』氏著作『ヤバい集中力 1日ブッ通しでアタマが冴えわたる神ライフハック45』を書店にてお求めくださいな。

これできっとアナタもミリオンセラーになれるかもしれないと思います。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ