眠らないとこうなるよ?
今回は『睡眠』に関するお話。シリーズ化する予定。初っ端は睡眠不足によって起こり得る人体への不利益を送りしたいと思います。
人間睡眠は大切だよね。そうわかっていてもなかなか睡眠時間を確保することは難しい。じゃあ短い睡眠時間でいかに回復力を高めるか――なんてできるわけないだろおお!!!
えー、人間は、いえ、人間のみならず生物というものは、ちゃんとした睡眠時間を確保しなければならない運命にあります。そこに差別なんてものはなく、あるのはただ遺伝子のあれこれによってショートな時間でもダイジョウブになった運の良い方と、残念ながら遺伝子のあれこれで9時間以上眠らなければいけなくなった運の悪い方が存在するくらいです。あ、かの『アルバート・アインシュタイン』もロングスリーパーだったらしいので、睡眠時間の長い方はそれでガックリせず、逆に長時間睡眠によってすばらしいパフォーマンスを引き出せるんだ! みたいな前向きなマインドでいってください。
本日は『クリスティアン・ベネディクト』氏著作『Sleep,Sleep,Sleep』から得た知識をもとに、わたしなりの解釈や知識を織り交ぜてご紹介していきます。睡眠がいかに大切なのかということを、睡眠不足により起こりうる問題の数々を紹介することで伝えてみようかなと思います。
人間はおよそ7時間から9時間の睡眠をとらなければならないとされています。それより短い時間では脳や体が完全に回復せず、たった1日の睡眠不足は脳の海馬にある"アミロイドβ"を5%も増やしてしまうという研究結果まであったりします。そうでなくとも、脳は睡眠中に様々な脳波をだしてコミュニケーションをとっており記憶の整理やタンパク質の調整などをしておりますので、睡眠不足が継続した場合の脳へのダメージは計り知れません。前提として『最低でも7時間。理想として8時間睡眠』を目標としましょう。
逆に、9時間以上の睡眠時間をもつ方も注意が必要です。体がそれくらいの時間の睡眠を望んでいるということは、もしかすると睡眠時に無呼吸症候群に陥っている可能性も指摘されるのです。睡眠中の脳は、実は覚醒時よりも頻繁に活動したり、脳波を出したりしています。ということは要求される酸素の量もそれなりに膨らむわけで、睡眠時無呼吸症候群に陥ると、最悪30秒以上も酸素の供給が遮断された状態に陥ってしまうのです。こうなると脳はパニックですよ。なんで酸素がこないの? 心臓ちゃんもっと動いて! という命令を出して、心臓は鼓動を加速させ血流を促します。このような状態で快眠なんてできるわけありませんよね。もちろん、起床後にぐっすり眠った、なんて心地よさを感じることなく、うつらうつらとした意識の中気だるさに苛まれながら朝食を迎えることになります。もし、イビキなどを指摘された方は要注意してくださいね。
みなさんがよくやる対策として『寝溜め』というものがあると思います。ですがそれ、わりと諸刃の剣でして、一部効果がないこともないのですが、結局はそれまでの『負債』が体に溜まった状態になっていますので、土日にまとまって睡眠をとったとしても負債をすべて拭い切ることは難しいのです。加えて、休日はちょっぴり豪華な食事だったり、いつもより夜ふかししてみたくなるもの。胃腸にいつもより大量の、しかも肉類などが豊富な脂ぎった食べ物が送られてしまうと睡眠時まで消化器官が働かされるハメになり、加えて夜ふかしによる体内時計のズレはさらなる睡眠の質の低下につながる悪い流れとなってしまうわけです。
たった1日の睡眠不足でも、上記のアミロイドβだったりタンパク質を作る機能に不具合が生じたりと散々な結果となりますが、慢性的な睡眠不足はさらなる不始末をアナタの体に負わせることとなります。
睡眠不足は免疫力の低下を招きます。わたしが現在視聴しているアニメ『はたらく細胞 BLACK』(アニメ視聴感想をノベルアップ+さんに載せています)にも該当することですが、不規則な生活や睡眠不足は免疫系のエネルギッシュさを奪い、体は免疫機能よりも体の維持にエネルギーを利用するようになります。睡眠時、眠り始めに免疫機能を助ける多数のホルモンを分泌するのですが、このホルモンに該当する『メラトニン・ソマトロピン・プロラクチン』は睡眠不足により抑えられてしまいます。こうなると、夜間に感染症のみなさまが暴れだしてしまう可能性が高まり、それは良質な睡眠とは程遠い環境へとアナタを誘っていくのです。
眠らないことによる不利益はまだまだたくさんあります。睡眠不足によって前頭葉の回復が送れ認知機能が低下してしまうのは大問題です。判断力を失った人間は車の運転などでミスを連発し取り返しのつかない失敗を起こす恐れがあります。脳の老廃物が蓄積するということは、将来的に認知症へと繋がるリスクを上げることにもつながりますね。さらに、若い方はよりいっそう気をつけなければいけないのですが、このような状態でいると脳が"誘惑"に抗えなくなります。甘い食べ物につい手が伸びてしまい、夕方からずっとスマホに食いつく。夜はポテチ片手に部屋へ閉じこもり、友人と日がすぎるまでネットゲームに興じてしまう……覚えがありませんか?
睡眠中にも代謝は進んでいます。睡眠不足時にはその代謝がうまくいかず、深い睡眠をしっかりとれなかった方は、体内の血糖値をうまく調整することができないということが著者の実験により判明しました。また昼夜逆転生活においてはインスリンの濃度に異常が生じ、これらの問題は循環器系の異常に発展する可能性を示唆します。……睡眠不足による問題は、数え上げたらキリがありません。これらの問題を前にして、まだアナタは「いやぁともだちとネトゲやってたらさぁ、つい夜ふかししちゃったよ」なんて言うつもりですか?
と、ここまでさんざん『睡眠をとらないことに関する弊害』を紹介してきたのですが、これらに関してはみなさんも「そんなのだいたいわかるよ!」ってな具合だと思いますので、紹介する悪いことはこのあたりにしておきます。こんなネガティブな話題ばかりを取り上げていたらわたしまでネガティブになってしまうので、次睡眠について取り上げる時は『睡眠によってどんな良い事が起きるのか?』なんてことをまとめられたらいいかなと思います。
しっかり睡眠をとらなきゃ(使命感)。と思ってくれる人が少しでも増えますように……。
真夜中のパーティー。その瞬間も、アナタの脳は少しずつアミロイドβに侵されていく――。




