初心者にオススメの"中型犬"
大型犬を紹介したんだから、その流れで中型犬も紹介しないとね? ということで今回は中型犬の紹介と、そもそも大型とか中型の目安ってなによ? みたいな話もします。
さて、前回は『大型犬』を飼いたい! と駄々をこねる初心者方のために、わたしが個人的にオススメする大型犬をいくつかご紹介しました。まあ、大型犬を飼育する上での注意事項なども併せて書いたのでそこまで紹介できませんでしたが……。
とはいえ、今回は大型犬よりまだ楽(簡単とは言ってない)な中型犬のご紹介ですので、大型犬よりはたっぷり紹介できると思います。注意事項なども省きます故にね。ただ何も書かないってのもアレなので、本日の内容としては『犬の大きさ』について軽く説明して、思いついたトリビアを挙げつつ最後に犬の紹介といきましょうか。
わたしが紹介しているカテゴリでは『大型・中型・小型』という感じでやっていますが、実は5段階で大きさを分ける場合もあるのです。そもそも犬の様々な知識やジャンルなどを管理する団体である『ジャパンケネルクラブ(JKC)』では、犬種のサイズに関する基準を設けてはいるものの、大きさでの分類をしているわけではありません。ここで紹介している"○型犬"というのは一般的にはそこに分類されているよ、というような曖昧な区切りでしかないということを覚えておいてください。例えば『ラブラドール・レトリーバー』などは、国によっては中型犬に区別されていたりしますし、日本犬としての区切りで見た柴犬は小型犬ですが、犬全般として見た場合は中型犬に分類されるサイズです。
つまり、大型中型というのはある種の目安でしかない、ということを覚えておいてください。それでもなるべく正確な目安がほしい! という方は、とりあえず『体重』を目安にしましょう。犬の大きさは『体高』、『体長』、『体重』などで履かれますが、体高(人間でいう身長)は胴長短足の場合どうしても低くなりますし、体長(鼻先から尻尾の先までの長さ)との関連性を総合した判断が必要です。しかし体重はそのまま"体に詰まってる物の多さ"に繋がりますので、あえて基準とするならこれを目安にしましょう。おおまかに『10kg以下が小型犬・25kg未満は中型犬・それ以上は大型犬』という意識でけっこうです。ただあくまでも目安なので、わたしの意見をまるまる信じないようにお願いします。まあ、アナタが中型と思ったら中型でいいんじゃないでしょうか?
ということで、これから具体的な『中型犬』の紹介をしたいと思います。
『アメリカン・コッカー・スパニエル』
――アメリカ原産。高貴な見た目が美しく、ドレスのような飾り毛は純白や漆黒を基調としたカラーリング。そんな外見とは裏腹に態度はとてもフレンドリー。飼い主や家族に対し甘えん坊で、つねに家族と一緒にいたがるいじらしい性格のわんこです。社交的で初対面の人間にも臆さず接することができ、ほかの犬とも仲良くできるため、複数の犬を飼うときも困ることはないでしょう。
鳥猟犬として活躍した過去から頭がよく、飼い主の心を察しようと努力します。しつけにもすぐ順応しますので、例えばドッグスポーツなど1歩踏み出した世界に挑戦することも夢じゃありません。信頼関係を築き上げた暁には、もう阿吽の呼吸で言わずともやってほしいことをやってくれる、みたいな関係性も作れるかもしれません。すべてはアナタ次第だということを忘れないように。
注意点としては、まず運動量の確保でしょう。猟犬の過去をもつ犬は総じて必要になる問題ですが、ドッグスポーツをやるのでしたら普段の散歩プラスそれで充分ことたりるでしょう。そうでない場合は、犬が楽しさを味わえる遊びを探していっしょにやってあげることです。アメリカン・コッカー・スパニエルの多くは家族と一緒にいることを望みます。家族と一緒に遊ぶことでストレスは大幅に解消できるでしょう。
賢いことが仇となって、怒られるとすごく落ち込みます。どうしても叱らなければならない場合は怒鳴りつけるではなく諭すように、やってほしくないことをしっかりと提示できるようにしてあげてください。悪気があってやったわけじゃないので、人間が困るということを教えるだけでも改善することができますよ。
手入れの面を考えれば、まず必要になるのは毛の手入れでしょう。この犬種は皮膚が弱いので、毎日のブラッシングのほか、月回ほどの定期的なシャンプーが必須です。場合によっては獣医さんと相談して、低刺激のシャンプーを選びましょう。耳も蒸れやすいのでお手入れが必要ですね。
ちなみに、この犬種の元になったとされる『イングリッシュ・コッカー・スパニエル』も個人的にはオススメです。特徴はほぼアメリカンと同じなので、併せてオススメの中型犬としてみましょうか。
『日本犬全般』
――日本の犬は海外のように頻繁に交配を行っていなかったのか、遺伝子はわりと原初の狼さんに親しい存在のようです。柴犬や秋田犬は中型に属しませんが、まあ日本犬は日本の環境に馴染みやすい犬種なのでそれらも一緒にオススメしてしまっても良いかもしれません。
日本犬の定義は人によりけりかと思いますが、参考に『日本犬保存会』が認める日本犬を紹介すると『柴犬』、『紀州犬』、『四国犬』、『甲斐犬』、『北海道犬』、『秋田犬』の6種類のようですね。文部省さんが『天然記念物』としても認めるほど由緒正しいわんこたちです、はい。まあ他にも『川上犬』やら『薩摩犬』なんてわんちゃんたちもいたり、各都道府県が独自で認定する日本犬もいるのですが、マイナーな犬よりメジャーな犬のほうが周囲からのアドバイスも受けやすいだろうということで、まずはこれら6種類から選ぶことをオススメします。
詳細は『日本犬保存会』のサイトにもあるようですが、日本犬は総じて飼い主に従順で他者にはなかなか心を許さない、という性質があります。日本の気候に馴染んでおり体が丈夫で、古くから狩りのお供として参戦していた経緯もあり身体能力は高い。ピンと立った耳が凛々しく、いつも澄ました表情を浮かべている様はなかなかにわかいい(主観マシマシ)。他の国の犬にない特徴として、なぜか尻尾を上に上げてる『巻き尾』という状態になっておりお尻のアナが丸見えという恥ずかしい犬種でもあるのだ! ――失礼しました。
手入れはそこまで難しくないでしょう。抜け毛の心配をしつつ、高すぎる警戒心が災いして物音が鳴るたびに吠えてしまうクセを直しておけば、生涯通してアナタの伴侶となりえるわんこたちです。唯一の問題点といえば『我は認めた者にのみしか仕えぬ』という侍道的な精神性。犬に認められるか否か、それは飼い主であるアナタの生き様にかかっています。グータラしてたらわんこに舐められますよ(物理)!!
『コーイケルホンディエ』
――オランダ原産。個人的にオススメしたいわんこ筆頭なのがこの犬種。白を基調とした明るい茶色のカラーリングが美しい。ふさふさのやわらかい毛並みはどこか高級感を思わせ、それが包み込むしっぽは愛くるしさの塊となってアナタを誘惑するでしょう。明るく活発な性格で、飼い主に従順であり人懐っこい。家族と一緒にいることを好み、利口で物覚えがよく穏やかな性格は多頭飼いにも向いている。無駄吠えが少なく中型犬のなかでは小さいほうなので、日本家屋の中でも充分余裕があるなどまさに初心者にうってつけの犬種!! ――なのだが日本じゃあまり見かけない。なぜだ、増えろ。
ふさふさの毛並みがお手入れの大変さを思わせるが意外と手入れは簡単に済ませられる。たれ耳なので耳掃除をこまめに行えば良いくらいだ。散歩も大型犬ほどの時間を必要とせず、家族と一緒にいる時間を大切にするタイプのわんわん。ほんと初心者に向いている犬なんだからもっと増えてちょうだいよ。
ここでコーイケルホンディエの豆知識、これはもともと『コイケルorコーヘン』という猟のための犬で、木々の間にクモの巣状に張った網に鳥を追い込む役割を担っていました。そんな複雑な作戦に参加する犬なんだから賢くないわけがない。ズバリ名前の由来は『カモ猟をする犬』です。まんまだね。
中型犬としてオススメできる犬種は、やはりと言いますか『スパニエル系』が占めてしまいますね。コーイケルホンディエもスパニエルの血が濃く含まれていますし、やっぱりフレンドリーで人間大好きっていう点が魅力ですわ。外見も美しいし(偏見)。ただ、甘やかしすぎてヤンデレみたいなレベルにさせないように、そこは飼い主さんが威厳を見せつけましょう。
犬は人間を"観"ます。犬のしつけとはすなわち自らのしつけ。犬とともに成長していく自分を楽しみ、そして日々アナタを癒やしてくれるかわいいわんこたちを想い、犬を飼っている方はよりいっそう愛情を注いで、そして犬を飼いたい! という想いを胸に秘めているアナタははやくブリーダーのもとへと走るんだ!! ここで紹介している犬種は初心者にオススメするわんこばかり、アナタが良縁とめぐりあえることを祈って、ここにオススメの中型犬をご紹介した次第です。
あたらしい家族を迎える準備と"覚悟"はできていますか?
犬がかわいすぎる問題。




