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つれづれグサッ  作者: 犬物語
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色を使って深呼吸しよう!

表現することは自分の心を映すことに繋がる。しかし、こんどはこれまで紹介した芸術療法とは異なるうまい色の使い方をご紹介します。

 これまでに紹介した『芸術療法』はすべて"能動的"なもの。つまり、自分からアクティブに動きストレスを解消していきつつも、自分の心を観察してみるという方法です。これらは身体を動かすことで身体を活発にさせることで身体をスッキリさせ、同時に『自分を表現し感情を浄化する』というカタルシス的な効果もあり、自らが生み出した作品を眺め、自分の心理状態を探っていくこともできます。ついでにその作品を発表したらちょっとした小遣い稼ぎができちゃうかもよ?


 能動的に動く芸術療法としては、前回までに紹介した『絵画療法』が代表的です。頭の様々な部分を利用できるのはとても大きなことです。ほかにも、音を作り出したり楽器を演奏したりする『音楽療法』や、身近な題材をシンプルな言葉で表現する『短歌・俳句療法』。身体をたっぷり動かす『ダンス療法』などなど、細かい種類も挙げれば本を1冊つくれてしまうほどに豊富です。


 とはいえ、必ずしも能動的な療法ばかりなのかと問われればそうでもありません。本日も例によって、心理カウンセラーであり、少年院や心療内科での勤務やテレビ出演など、現在でも色彩心理の講師として活躍されている『山脇恵子』氏著作『色彩心理のすべてがわかる本』から、私なりの理解や解釈、解説などを交えてご紹介します。




 これまで紹介した芸術療法は能動的なものでした。なので今回は、流れてくる情報を感覚器官により感知するという"受動的"な方法を利用した療法をご紹介したいと思います。とくに難しいことはしません。いちばん受動的でみなさんの身近にあるものは『呼吸』。瞑想などで活用される呼吸はそれを整えるだけでも体の調子を良くしてくれる素晴らしいものです。個人的な考えを述べるのであれば、深い呼吸は体内に酸素をたっぷり運び込むことに繋がり、息を吸うことは身体を興奮させる"交感神経"に作用し、息を吐く行為は身体を鎮静させる"副交感神経"に作用するので、それらをゆっくりと繰り返すことで身体の興奮と鎮静のバランスが整うのではないかと邪推します。瞑想の場合、なるべく息を吐く時間を長くしたほうがリラックス効果が期待できます。


 この呼吸に『色』の要素を加えて、さらに良いリラックス効果を求めていきましょう。


 まず呼吸を行う身体の『姿勢』が重要です。ぐんにゃりした状態で呼吸してもあまり効果がありません。瞑想などでは地面に座った状態ですることが多いですが、ここでは"色を意識した呼吸法"ということで、まずはイスに座って楽な姿勢をつくることからはじめましょう。


 深く腰掛けても構いませんが、腰が曲がらないように、背筋を伸ばして、骨盤の上に上半身が乗っているイメージで座りましょう。足はかかとまでベタっとついて良いです。手はふともものあたりに置き、力を抜いて軽く目を閉じてください。緊張を解くために、なにも考えず数回ふつうの呼吸をしましょう。


 呼吸の方法として『腹式呼吸』を利用します。これは呼吸をするときに胸ではなくお腹が膨らむ呼吸の仕方です。うまく感覚がつかめないという方は仰向けに寝てください。すると、呼吸をする際お腹が膨らんでいく感覚があることに気づくはずです。


 本番の前に"全身の力を抜く"という段階に入ります。息を吸いつつ、肩に力を入れてキュッと上げましょう。吸い込みきったら今度は一気に息を吐き出します。その際、上げた肩の力も抜いてください。3回くらい繰り返すと、なんとなく全身の力まで抜けていくことに気づくと思います。とくに『頬、あご、首、肩、胸』などの力が抜けていくことを感じたのなら最高です。いきなりそれを感じろというのは難しい話ですので「全然感じない!」なんて焦らずに、じっくりと行っていきましょう。


 では、ここから腹式呼吸による深呼吸の開始です。"息を吸うのに3秒、吐き出すのに6秒"を目安にしてください。あくまでも『目安』です。苦しいのなら時間を短くしても構いません。注意してほしいのは、息を吸う時は通常の呼吸のように、息を吐く時には、目の前にあるロウソクの火をやさしく消すような気持ちでゆっくり吐き出すことです。お腹が吸う時に膨らんでいき、吐き出す時にしぼんでいくことを感じてください。通常の瞑想などであれば、これをおおよそ20分以上繰り返して行います。ですが、今回は『色』をからめて行うんでしたよね?


 さあ、色の要素を追加してみましょう。以前までの『つれづれグサッ』でも、色には人間の心に多種多様な影響を及ぼすことを書いてきました。そのなかでもリラックス効果をもたらしてくれる色は様々ですが、この呼吸法に組み込む上で最も良いとされる色は『ピンク』です。


 やることは非常にシンプルです。ただ心の中でピンクの色を想像しながら深呼吸を繰り返すだけ。色の想像が難しいのであれば、例えばサクラや杏子、桃などの写真を見てから目を閉じるのも良いでしょう。なるべく明度が高い、淡い色のピンクが理想です。そのイメージが脳裏にありつつ行う深呼吸は、アナタの身体と心に良いリラックス効果をもたらしてくれるでしょう。


 これからお話する内容は少しスピリチュアルな感じに聞こえるかもしれませんが、人間はイメージ力が大切です。人間は『プラセボ効果』といって、ざっくばらんに言えば『ニセモノの薬でも信じれば病気が治る』という心理的効果があります。紹介するテクニックがそれだ、とは申しませんが、とにかく人間はイメージすることが大切だ、ということは理解してください。


 呼吸をする際、脳裏に浮かんだピンクを意識しつつ、そのピンク色のイメージが呼吸をすることで内部に溜まっていくという気持ちでいましょう。ピンク色の空気を体内に取り入れていくような気持ちになってください。自分の周辺が淡く、あたたかいピンク色の空気でいっぱいになっているというイメージをもって、そのエネルギーを吸い込んでいるんだ、というイメージをもちましょう。腹式呼吸により、その空気がお腹に溜まっていくのです。


 それらを取り入れ、ほんの少し呼吸を止め、体内にピンクの空気が充満していくことを感じたら、こんどは体内にある『悪い空気』を追い出しましょう。吐き出す悪い空気のイメージは、透明か灰色などの無彩色が基本です。薄いグレーの空気を吐き出し、自分の身体から悪いモノを追い出していくんだ、という気持ちをもってしっかりと吐き出しましょう。だいたい、吸い込む時間の2倍ほどを当てると理想的です。


 あとはこれを繰り返すだけですね。これらの呼吸法が効果を発揮するのは20分以降とされていますが、じゃあそれ以前に中断したらまったく効果がないか? と問われればそうではありません。少ない時間でもそれを毎日繰り返したり、1日に何度も5分の瞑想をすれば良い効果が期待できます。なんにしてもチャレンジです。はじめは5分ほどでも集中が乱れたり、脳内のピンクのイメージが崩れたりしてしまうと思います。しかしこういったことはスポーツや勉強とおなじように、何度も繰り返していくことで上手になっていきます。まずは5分。そして10分。最終的には20分と段階を踏んで、自分の心と相談して徐々に伸ばしていきましょう。


 アナタの呼吸は、アナタの身体を作るための重要なステップなのです。続ければ、きっとアナタの期待に応えてくれるでしょう。




 ただ呼吸を繰り返すだけで、アナタの1日はとても充実したものになります。普段の生活でも、たとえば背筋を伸ばすことを心がけたり、しっかりと酸素を取り込むことを意識しただけでもかなり生活の質が改善されるはずです。そんなスーパーパーフェクトな状態になったアナタを止められるものはいません。最高のパフォーマンスに聡明な精神。きっとこれからの生活が充実した楽しいものとなるはずです。


 アナタがより良い日々を送っていけるよう願っております。

ピンクの他には"緑"もおすすめだよ☆ 寒色系は身体を冷えた感じにさせるから控えましょう。えっちぃことばかり考えてたら深呼吸の効果がすべて下半身に集中しちゃうので厳禁だゾ☆

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