【メタ認知】環境がアナタを育てる
ヒトは自分自身の力のみで強くなることはできない
前へすすむため必要な『アナタ以外』の要素、紹介します
他人のせいにするな、言い訳をするな、自分で責任をとれ、まーた承認欲求ムーブだよ――
けっこう言われてることですね。自己責任というワードがそこそこ流行る昨今、みなさまいかがお過ごしでしょうか?
人類が誕生して長らく経ちますが、その過程で技術の進歩目覚ましいものの、ヒトの中身はそこまで変わっていません。
ヒトは元来他人のせいにし、言い訳をし、他者に責任を負わせたく、承認欲求に満ち溢れた生き物です。それを『悪』とすることはわたしにはできません。こういった要素こそ人間を『にんげん』たらしめるものであり、今の歴史まで人類の発展を支え続けてきた強力な心理であります故に。
ヒトは環境によって変わる。これは科学的根拠はもちろん、アナタ自身の人生経験でもいやっつーほど実感してると思います。もちろん、時として自らを律し環境に惑わされない生き方が求められるでしょうが、できることなら『自らを律する必要がないような環境に身を置く』ってのが理想ですよね。
そのほうがイロイロなメリットがあるんです。今回はそんなお話ができればいーなぁって、あと今回『メタ認知』をテーマにしてるつもりなんで、メタ認知を伸ばしてくれる環境とかを書ければいーなぁって思います。
人間は優れた学習能力をもつとされています。そのなかでも他の動物より秀でている面として『他者を見る』ってのがありますね。
とある選手がドデカいホームランを放ちました。その姿を観て「なるほど、こうやって打つんだな」と学び、その動きを模倣することができます。もちろん、そのスキルを自分のモノにするには相応の練習量が必要ですが、見様見真似で似たようなフォームを再現することは可能です。
とある選手が凄まじいスピードボールを投げました。その姿を観て「なるほど、こうやって投げるんだな」と学び、sの動きを模倣することもできます。このように、人は他者の動きを観て学び、それがなぜ有効なのかを考え実践したりすることができます。上記のスキルを同時にやってる人がいればより善きメンターになってくれるのですが、まあさすがに160km/h投げて40HR放つようなバケモノがこの世にいるわけないよなぁ。
はい。まあこのように人間は『観察』を通して学習します。メタ認知に関しても同じで、他者が試行錯誤した結果何らかの成果を挙げたり、人間関係の中でうまいムーブをしてる様を観た人間が「なるほど、そう付き合えばいいのか」と学習してそれらのうごき――態度や言葉遣いなど――を模倣することができます。
もっとも身近な例は『親』です。っていうか人間はある時期までもっぱら親から学習することになります。だからこそ親が親である必要があるのですが以下略
放任主義と称した無関心で子どもの成長を促すことはできません。これは科学的にもいろんなアレコレがあり、っていうかもう言うまでもないよね。逆に過干渉でなにもかもを教え、与え、先回りしてアレコレ助けても子どもたちは何も学ばず、自らの手で成し遂げる経験を積み上げることもできないでしょう。
わたしはこーゆー要素をクリアする自信が無いから『親』にはなれないなぁって。だからわたしは子どもを作らないしいっしょに作ってくれる人も探さないんだ~べつにいないってワケじゃなく作ろうとしてないだけなんだぁ~――……
――……。
閑話休題。えー人間は赤ちゃん時代、自ら動くことができないので『観察』を通して学びます。そこで好奇心でもなんでも養ってもらって、1歳2歳とかになったら少しずつ知育道具を与えてみましょう。
そうすっと赤ちゃんは『試行錯誤』の学習段階に入ります。ここからが教育ってヤツですよ奥さま。子どもが自らの手で成功する経験を積ませる。親が手本を見せ「ああ、こうやるとうまくいくんだな」といった観察をさせる。お父さんお母さん、子どもを世話する人があえて考えるフリをして「ん? パパ(ママ)はちょっと考えて成功したぞ? なにをどう考えたんだ?」というメタ認知的思考をアシストすることも可能です。
子どもの発達レベルに合わせて調節することで、子どもの知能のみならずメタ認知的要素も育まれることになるでしょう。
この時重要になるのが『口に出す』ことです。親がうんうん悩んでクリアしてる姿を観ただけだと、もしかしたら『悩んで解決した』という事実しか感じられないかもしれません。なので「これはどうやるんだろぅ。あれ、このくぼみとこのブロックの形が同じだな。もしかしたらここを通すことができるのかな?」みたいにわざとらしく独り言を言えば子どもが目ざとく感じ取ってくれる、かもしれません。
これ、小学中学高校、オトナになっても言えることで、他者の言葉を参照して自分が見えない世界に発想をめぐらせるってのは毎日のように実践していることです。たとえば歯に衣着せぬ物言いをする人が周りにいるとしましょう。たまーに相手のこころを抉るような一言を言う友人ですが、それは彼女なりに『相手のことを想っている』からこその言葉なんだと考えをめぐらせることができます。
なぜ、わたしたちは相手の心情を確かめてもいないのに察することができるのでしょうか? これこそメタ認知の真髄です。
その人を観察して『あの人はド直球な言葉でハッキリ言う性格なんだな』と観察していますね。そこから(なぜあの人はあんな言葉遣いなんだろう?)という点を考察し、相手の普段の物言いや態度を思い出し、考えを巡らせ「あの人は他人がキライなわけじゃない。逆に相手を思いやる人だ。言い方はキツいけど相手を想っての言葉なんだ」と感じ取ることができます。
アナタの周りにこういう人いますか? わたしにはいます。っていうか例を考えようとした時まっさきにアタマの中に登場しました。
このように『人間関係』ってのはアナタ自身のメタ認知力を養うカギとなります。アナタの親、家、友だち。アナタは彼らを観察することで自らのメタ認知を養うことになります。だからこそ『付き合う相手を選ぶ』ってのは大事なんですよ。周りの人のせいにするなってのはこういった点で少し違うわけですね。
ああでも「ストレスが溜まるのは周りのせいだから万引きしちゃお」とかそういうのはやめてよね? それはアナタ自身の問題というか課題があるのでメンタル的なアドバイスを求めましょう。なんだったらここ『つれづれグサッ』にいろんなテクニックを紹介してるのでダバダバーっと探してみてください。アナタにとってお役立ちになれば幸い。
ストレスはメタ認知力を妨げる大きな要因になります。いかにメタ認知力が高い方でも心の状態が安定していなければ能力を発揮するのが難しくなるでしょう。
やることがたくさんで手が回らない、ショッキングな出来事があった、時間がない、好きな人に告白できない――そういったモンモンがあると、なかなか人間って理性的な能力を働かせらんないんですよねぇ。
上記の具体的な例が『ながら学習』です。おやつをつまみながら勉強、音楽を聴きながら勉強、他人としゃべりながら勉強――科学的根拠の視点から、残念ながらこれらのながら作業はおすすめできまん。
エビデンスはたくさんあるのでとりあえず『ながら 効率』あたりでググればいくらでもヒットします。ある実験ではメタ認知能力が減ることが明らかになりましたし、ほかにも『文章の組み立てを改善する』的な能力にも影響を及ぼします。ノベルアップ+さんほかいろんなWeb小説投稿サイトで活動してる方にとっては知っとくべき事実ではないでしょうか?
物書きをするにもメタ認知力が必要です。なんといっても文章を書くってことは『相手に伝わるように物事を組み立てる』ことが求められるのでね。無くてはならないものですわよ。
書きたいことを書くのは基本としても、その文章で相手が何をイメージするのか、どういった場面を想像するのかをコントロールできなきゃアカンでしょ?
メロスは激怒した
吾輩は猫である。名前はまだない
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった
どれもこれも用意に『場面』がイメージできるでしょ? 物語の書き出しは読む人を現実から空想、つまり本の中の世界にぶっこむ作業があるわけで、歴代の偉大な小説家たちはそれをいともかんたんにやってのけるのです。
本をとるとまず見えるのは『タイトル』です。走れメロス? いったいどんな物語だと思ったらいきなり激おこなメロスくんがいる。王様が横暴すぎるんだって。じゃあそこからどう走るにつながるんだ? ――なかなか好奇心がかりたてられる展開です。
タイトルと書き出しでこれでもかも『主人公はネコだよ』と念押ししてるので読む人も「ああ、これネコが主人公なのか」ってことでそういう話として読み進めることが可能です。雪国なんかもこれでもかと雪推しだよね。
文章力にはメタ認知力も求められるってこと、知っといてください。
創作論ってワケじゃないけど、ひとつ上記のメタ認知を働かせる練習をしてみましょう。お題は『モラル・ジレンマ』と呼ばれるものです。
14歳の少年『Aくん』は「キャンプに行きたい!」と思っています。お父さんは「そのためのお金を稼げたなら行こう」と約束したのでAくんはせっせとアルバイトに勤しみました。その結果、Aくんは『5万円』を入手しました。
キャンプ1週間前。お父さんの友人がお父さんにパソコンを安く譲ってくれるというのです。でも、お父さんが使えるお金が少し足らなく、お父さんは「お金を貸してくれるかな?」と言ってきました。
Aくんはどうすれば良いでしょう? いろいろな考えを考慮しながら、アナタの考えを書いてみましょう。
ディベート問題ですね。こういった問題を考える時、人はえてして「〇〇に決まってるじゃん」としてしまいガチです。そうすっと他者の考えを許容できなくなり相手の理論をワケもなく否定したり、相手の根拠を重箱の隅つつきまくってみたり、挙句の果てには人格攻撃までしちゃったり……まあそこまで行くのは少数ですが、まずは『多くの見方や考え方がある』ということを前提に考えてみましょう。
どうでしょう? アナタ自身どういった結論に達したでしょうか? コメントに書いていただけるとうれしいですが、たとえば自身のノートに書き込んでみたり、要点をメモしたりするとなお善しですね。
この問題を他者と議論することで『異なる意見に触れる』ことができます。そうすると「なるほど、この問題はこういう受け止め方や解釈もできるんだな。自分はどちらかというと子どもに同情的だったんだな」なんていう発想も得られます。
自分がなぜそう考えたのか、どういう根拠をもつのか、証拠や具体例を提示できるかなど多方面で考察し、意見を交わし、アナタのメタ認知力を養っていきましょう。
ここで紹介した例は『三宮真智子,著:メタ認知 ~あなたの頭はもっとよくなる~』にあるものです。メタ認知に焦点をあてた議論の重要ポイントなども書かれているのでけっこー参考にできます。著書はメタ認知に関して1から10まで語られてる内容ですのでぜひぜひ書店に足を運んでいただければと思います。
人は日々学び、気づき、成長していくものです。それと同時に、人は周りの環境に左右されていきます。ぜひ善き人間関係を築き、自らの意思で『自分の成長は周りの環境が良かったから』と言えるようになりたいですね。
善きメタ認知ライフを。
創作論にも繋がってくる話だよね。




