【犬】そもそも"犬種"ってどう生まれたの?【動物保護指数】
犬種もいろいろ、犬との付き合い方もいろいろ。
とつぜんですが、わたしは黒ラブといっしょに暮らしています。
黒ラブはいいぞ? なんといってもこのおくちタプタプがかわえーんよ。んでもって走る時のおみみパタパタもまたサイコーだね。
しっぽブンブンしてテーブルの上にあるものすべてをなぎ倒す様はさながら暴君だね。でもステキな笑顔でペロペロしてくっからなんにも言えなくなるのよこれが。
――っていうのろけ話はこのヘンにしといて、えーこの子は『ラブラドール・レトリーバー』です。そういう犬種として登録されています。
人間に日本人とかアメリカ人とかがいるように、犬にも様々な種類、つまり『犬種』があります。いまでこそ多種多様な犬種が存在しますが、ひと昔前言うたらとくに種類があるわけでもなく、ドバッと犬種が増えたのは近代になってからです。
その理由、まあ言わなくてもわかるでしょうがだいたい人間がやったものですね。以前にも話題に挙げたかもしれんけど、今回はそういった『犬種』にまつわる話をしましょう。
犬の起源は『ハイイロオオカミ』とされています。イギリスを中心とするとあるグループによれば、今からおおよそ11,000年前の氷河期末期、中近東、ロシア、シベリアなどで大きく分けて5犬種が誕生していたとされています。そこからオオカミさんの血が再度流入することはなく、人間と暮らしていくなかで独自の進化を遂げていきました。
日本でも9500年前の遺跡で犬の骨が見つかっています。縄文人が大陸から連れてきたんじゃね? と言われてますが詳しいことはまだわからず、これに関してはさらなる研究が必要でしょう。
『日本犬保存会』によると、柴犬は古ければ縄文時代から活躍していた、いの6犬種のなかで最古参だそうです。そもそも日本犬はオオカミに近い遺伝子をもつ『スピッツ・原始的な犬』グループ所属だよね。
これらはまだ研究の域を出ていませんが、大筋的には『ハイイロオオカミ』が人間と接触し、共に生きていく中で人間と深く付き合うようになった個体が『犬』になった、というのが専門家の中でオヤクソクとなっています。
それから人間は「あれ? こいつらの能力うまく利用すればもっとイロイロできるようになるんじゃね?」と気づき、さいしょは番犬などを任せていただけだったのが次第に狩りのお供や家畜の誘導、世話などを任せていくようになります。それらが得意な個体を選別していくと犬ごとの特徴が現れていき、猟犬やら牧羊犬やらが誕生していきました。雪国なんかは毛ぇフサフサなそり犬が大活躍してるね!
特殊な使われ方をしたわんわんもいます。ちょっと昔の映画ですが『ベートーベン』という犬の映画があります。そこに登場する『セント・バーナード』は、もともと山岳救助券として大活躍していました。
フランスにほど近いスイス、アルプス山脈に『サン・ベルナール教会』ってのがあります。これは西暦1000年前後に「このヘン遭難事故死者おおくね? 避難所作ったほうがよくね?」ってことで宿舎を建てた方をもじったのですが、この場所でセント・バーナードが遭難者を発見しては担架で運び、記録上2,500人以上の遭難者を救助してきました。
現代の『セント・バーナード』とまるっきし同犬種かどうかは未知数ですが、少なくともその時代からいたってことですね。ちなみにサンベルナールを英語読みするとセントバーナードになります。これについて興味ある方は『サンベルナール バリー』でググると幸せになれるかもしれない。
この時代はまだ『使える犬種』が重要視されていましたが、時代を追うごとに『我が家のわんこご自慢大会』ってのが始まったわけですよ、ええ。その気持ちめっちゃわかる。わたしも推しの子めっちゃ自慢したいもん。
古くから貴族たちは見た目重視のかわいいわんこを追い求めていました。いわゆる『抱き犬』とかそうですね。中世ヨーロッパだけじゃなく、たとえばおとなり中国などでも宮廷御用達の犬種がいたりします。ってことで、むかしから『可愛いワンコを意図的に作ろうとする交配』自体は行われてきました。
ディンゴなど犬に近い動物でさえ『たれ耳』をもつ犬種は見当たりません。メインウェポンの耳をふさぐなんてアレじゃん? そもそもたれ耳をもってる動物はゾウだけじゃないか? っていうことが言われるなか、犬を見るとあっちにもたれ耳こっちにもたれ耳、かくいう黒ラブもたれ耳でございます。
言うまでもなく、人間が意図してそう作ったからです。耳垢が溜まりやすく湿気で病気がちなのでちゃんと手入れしようね。このほか、歴史上人間はより筋力が強い犬の作り方とか背の高い犬の作り方とか、まあそういうのをイロイロ学習し、知識として溜め込んでいきました。
そんなことできるの? ――できます。人間だって背が高い人同士をずぅぅぅ~~っと交配し続けていけば、少なくとも平均身長は伸びていきますよね。あとはくだものの品種、たとえばいちごは『とちおとめ・スカイベリー・あまおう・ミルキーベリー』など意図して多種多様な品種が作られていますよね。
人間は遺伝子の存在を知る前から、こういった意図的交配の知識をもっていました。ちなみにたれ耳など『自然界で生きていくには不利すぎる特徴をもつ家畜』を総称して、かのチャールズ・ダーウィンは『家畜化症候群』と銘打っています。
1800年代に入り、イギリスの酒場じゃ「どうようちの子は?」的な感じで、酒場で一杯やりながら犬自慢をするコーナーがあったようです。そこからはじまったのが『ドッグショー』。何を基準に美しいとするのかが議論になって誕生したのがあの『ケネルクラブ』です。
犬種ごとの美しさを競うので、つまり『犬種』ってのを定める必要がありますよね? ってことで犬種が誕生し、それぞれグループ化されていきます。ケネルクラブが「この犬種はこれが美しい」という基準を決め、その犬種だと証明する『血統書』を発行し、我こそはと人間が『美しい犬』を競い合うように生み出していきます。ただまあ、これいろいろな意見があるようで……まあこのヘンは『シェパード スタンダード 腰』あたりで検索すればいいんじゃないでしょうか?
犬種がさらに爆増する理由としては『市場』ってのがあります。いや、だってかわいいくて魅力的なわんわんがいたらみんな買うでしょう?
ってことで、ペット業界では多くの『かわいい犬種』が誕生し、今も誕生させようと様々な試みが行われています。その結果、いわゆる『ミックス犬』が純血種として認定されたりする例もあったりして、ますます犬種が増えていくのだろうと考えるのが自然になっていますね。
もちろん、意図的な交配は『遺伝子に問題を抱える犬種』を生むリスクを伴います。たとえば『ブルドッグ』なんかはぺちゃ鼻が魅力とされていますが、そのせいで頭部の骨が変形して呼吸や食事に支障をきたすことになっています。一部のケネルクラブなど複数の団体で「こういった交配をやめよう。現存する犬種でこういう問題ある子たちは元に戻そう」という活動も行われています。
多種多様化する世の中、犬たちは今後人間によってどうなっていくのでしょうか?
犬は人間に利用されてきました。狩りのお供、家畜の監視や世話、軍用犬、愛玩犬、補助犬――これらの活用のされかたを監視するため、多くの国で「動物、保護しようぜ?」的な法律が誕生しています。日本でも『動物の愛護及び管理に関する法律(通称:動物愛護法)』がありますね。
『スイス』は憲法レベルで動物愛護に言及しています。国民投票だって盛んに行われ、過去には『屠殺の場合(苦痛が少ないよう)麻酔を使わなければならない』ことが決定され、また『動物実験を禁止にすべきか?』という議題で国民投票が4度行われていたりしています。スイスは犬を飼育するのに資格が必要なので、動物愛護国として世界的に有名なのです。
こういうのを読むと『世界じゃどんくらい動物愛護しとるの?』ってのが気になりますよね? ってことで、以下は世界動物保護協会(WAP)が発表してる『動物保護指数(API)』をシェアりんぐ。
ランクは『A ~ G』があり当然Aランクが最高。個別のチェック基準を『A ~ G』で判断し、それらを踏まえた結果総合スコアが表示されます。さぁて、日本はどんくらいの順位なのでしょうかね? ――ちょっと予想した上でチェックしてみてください。
動物保護指数(API)
ttps://api.worldanimalprotection.org/
日本のランクはなんだった?
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