自分を肯定する力
日本人は自分に自信をもてない方が多いようです。そんなアナタはこれを見て自己肯定感を鍛えてみてはいかがでしょう?
世の中様々な『自己啓発』的な本があります。まあ私はそれに興味ないので購入することはたぶんないでしょうが、実はこの『自己啓発』、自分の心を奮起させるにはとても有効な手段だったります。本日は『自己肯定感』のある分野で活躍した偉人について書いてみましょう。
『クロード・スティール』は1946年に生まれたアメリカの社会心理学者です。スタンフォード大学の名誉教授であり、様々な大学で教授や最高学府長などを歴任した素晴らしい方です。いくつかの著書もあり、2010年出版したものでは『ステレオタイプ』の脅威や教育問題についての研究をまとめあげ好評を得ました。
彼は幼い頃から父親の社会的な運動に触発され、教育や社会に対する興味が深かったようです。それからテレビ番組で行われていた心理学的議論に触発され、後に『生理学的心理学』と『社会心理学』の門扉を叩きました。
彼は『自分自身に向かって自尊感情を高めるようなことを言うだけで、自尊心を向上できる』と証明しました。信じがたいというよりもほとんど空想に思えるような主張ですが、実際に「私の身体は健康だ!」とか「私は頭が良い!」などといった言葉を自分に言い聞かせるだけで脳は反応し、本当に自分のことがより良く思えてくるようになります。これは内心で疑いつつではなく、とりあえず言ってみるような気持ちで、そして3回くらい繰り返すと良いでしょう。自己催眠とでも言えるようなこれは、、1980年代の後半にはすでに彼による簡潔な心理療法として利用されていたようです。
スティールは社会心理学者として、依存症についての研究を進めていました。依存症は心に強く働きかけ個人ではなかなか解決できない強敵です。それと戦っていく中で人は「やっぱり俺は……○○の依存から逃れられない人間なんだ」と自己肯定感をなくしていってしまいます。これに対抗するためにも、彼は依存症対策として効果的な自己肯定感の研究をするようになりました。そのなかで誕生したのが、この自分に対する宣言です。
人間にはもとから『自尊心』というものが存在します。まあプライドと言っても良いでしょうか? よくカンタンに『プライドを捨てろ』とか言う人もいますが、あれはプライドではなく『思い込み・バイアス』のたぐいであって、本当にプライドを捨てたり潰されたりすれば、人間は大きな喪失感や心理的ダメージを負います。プライドを捨てろ! と自己啓発な本にかかれているのは、ようは思い切った行動をするために今までの自分を捨てろ、と認識したほうが良いかも知れません。人間は自分の『自尊感情を守りたい』という本能的な欲求が存在します。私は『正しい』人間で、『正しい』行いをしていると信じているのです。表面上は「悪いと思ってもやってるよ」という人がいたとして、それは『私の考えはこうだから世間的に悪い印象をもたれても構わない』という心理が作動しているかもしれません。
スティール氏が見つけ出したこの『自己肯定の呪文』は、この自分は正しいと思うという欲求を満たし、自己の感覚をより頑丈で確固たるものへとシフトさせてくれます。自己の『認知的不協和』を自己で治療するというわけですね。自己のアイデンティティがグラつきはじめたとき、アナタ自らが自己を保つためにつぶやくのです。自分がどんな人間か、または自分はどのような人間になりたいのか……アナタはどんな人ですか? または、どのような人になりたいですか?
自己肯定感は子どもたちにも存在します。しかし子どもという存在は親の庇護下にあるのがほとんどで、すなわちわりと『親次第』な面があることはなんとなくわかるかなと思います。親が子どもの『自己』を観察し肯定してあげなければ、子どもたちのアイデンティティーが将来的にどう揺らいでしまうかわかりません。自己肯定感が高まるということはつまり自己の確立につながり、つまりは自分に自信や余裕が生まれ他者とも余裕をもってコミュニケーションをとることができます。自己の確立ができていますから思考も前向きでチャレンジ精神が培われると思われます。
それには『ほめる教育』というもの重要かなと思いますが、アドラー心理学的な観点からすると、ただほめるのではなく、その子どもにとっては何が重要なのか、どういった心理のもとでその行動をとっているかが重要で、たとえば『褒められたい!』という欲求が基盤で勉強をしていある場合は褒めたところでより勉強に励む理由にはなりません。
親がほめてくれることはなんだろう? と常々考えるようになるだけです。これは裏返すと他人から肯定されることを主題にしていると捉えられ、『怒られない・表面上は良い子でいる』という思考を優先しているのです。他人の顔を気にするというのは相対的に『自己肯定感』が低い状態です。それを避けるには『褒められること=正解ではない』と教えつつも、その子どもが興味ある分野や力を発揮したい分野を見抜き、子どもがまっすぐあるき出せるよう『背中を眺めつつ、いつでも支えられる』環境を用意する必要があります……世の中の『親』のみなさまの苦悩を察します。
自分のアイデンティティーを確立するのに、自己肯定感はかなりの重要性を秘めているのですね。
つまり松岡修造は最強ということだね。




