コンフォートゾーンを抜けて宇都宮動物園へ
自分にとっての快適空間ってありますよね? それをちょっと飛び出してみませんか? という話です。今回は知識系というよりも個人的なお話が多いですよ。
本日は知識系の話というよりも、最近私が経験したお話をしようかなと思います。お題は『宇都宮動物園』などなど……。
基本的に家に引きこもっている私ですが、以前『樺沢紫苑』氏著作の『学びを結果に変える アウトプット大全・学び効率が最大化する インプット大全』という本を購入し読んでみて、そのなかで『旅や経験をすると脳の刺激になり記憶力の増強にも繋がる』という話がありましたので、その実践としてたまにあちこちへ旅に出ていたりします。以前は『宇都宮美術館』などにも足を運んだりしてみました。その時の話は私が別のWeb小説投稿サイトにある『つれづれグサッ』で紹介していますので興味がある方は見てください。ちなみに私は『ノベルアッププラス』、『マグネットマクロリンク』、『ノベリズム』でも『犬物語』として活動しています。
旅などの『刺激』が結果として脳に良い効果をもたらすのは、総じて『コンフォートゾーン』から抜け出した状態になる、ということですね。コンフォートゾーンというのは日本語で直訳すると『快適な範囲』という意味ですが、これは自分が安心できる空間ではなくて『日常的な空間』ということです。そこから抜け出す、つまり快適じゃなくなるのになんで脳に良いのかと問われれば、それこそが刺激になるからです。安心できないというよりは『未知の世界』という意味で捉えた方が納得できるかも知れません。
脳は初めて見る景色や刺激を「なんじゃこれは?」と興味深く観察し『覚えよう』とします。そうすると脳の『海馬』と呼ばれる記憶に関して強い関連性のある分野が活性化し『θ波』というものを放出します。これがまさに脳が活性化している証拠。この時の海馬は絶賛活躍中ですので、その時に覚えた刺激は『長期記憶』に保存される可能性が大きくなります。みなさんも、わりとこういった経験があるのではないでしょうか? たった1度しか行ったことのない修学旅行などでもなぜかその情景や人との会話を細部までハッキリ覚えていたりする……これこそがコンフォートゾーンから抜け出たことによって生まれた記憶の力なのです。
と、いうわけで皆さんも旅にでましょう(強引)。
ではここから個人的な話になります。
私は日光市在住なのです。緑豊かな立地ですが、読書が趣味な私としては近所の書店の品揃えでは満足できず、たまに宇都宮の専門書などを多く取り扱う書店にまで足を運ぶのですが、そのついでにバッティングセンターに通ってみたり温泉に通ってみたりします。しかし最近は上記にあったように、新しい刺激をもとめて今まで行ったことのない世界まで求めるようになりました。そこで前回は『宇都宮動物園』をチョイスしたわけです。
実は、宇都宮動物園自体は若い頃にもちょくちょく通っていたんですよね。ひとりで。個人的に動物が好きで、ああいった野生の大型動物たちを間近で見られる経験はなんとも言い難い感動があります。ただ10年くらい入ってなかった世界だったので、今回久しぶりに入ってみました。
アクセスは車で40分ほどだったかと思います。私の家からですと日光街道を抜けて119号線沿いをしばらく走り、日光宇都宮道路(有料)と宇都宮北道路の手前にある少し狭い側道に入ってすぐにあります。東京などからでも、宇都宮インターチェンジからすぐですのでけっこうオススメの立地ですよ。
入り口にはなにやら妙なロボットが置いてあるんですよねぇ……あれわたしが子どものころからあるんだよなぁ……不思議だなぁ。
気を取り直して、まずは入場料。2020年11月、今の所は内部にある遊園地込みで『1400円』のようです。夏場はプールもやっていますのでそれ含めますと『1600円』。プーロ単体では『700円』のようです。団体の場合はすっごく安くなっていたので大家族の方々はそちらのコースをご利用ください。で、現在はコロナの問題がありエサは入り口でした購入できないようです。1袋に色々な野菜穀物が入っておりまして、ひとつにつき『100円』です。わたしは2袋購入しました。このエサやり体験が宇都宮動物園の醍醐味でありまして、一部の動物を除きだいたいの動物たちにエサを与えることができるのです。やったね。子どものころキリンさんに袋ごと取られたような思い出があったりなかったり……あ、保護者のみなさまはちゃんと見てあげてくださいね?
消毒をして内部に侵入。左手にすぐプールがございます。夏場はきっとここでたくさんの家族が過ごしているのでしょうね。向かい側には小さな子どもたちようの遊び場がありました。トイレもすぐですので急にもよおしちゃった人も安心? です。その先にあるのはお土産コーナー。ここは帰りに寄りましょう。そしていよいよやってきました動物エリア。最初にお出迎えするのは『肉食獣』たち。ブチハイエナやホワイトタイガー、ライオンにクマなどが私をお出迎えしてくれました。ライガーさんはさすがの風格でありつつも、やっぱりネコだなといった仕草。ただね、そこには2匹のホワイトタイガーがおりまして、いちおうお二方の子どもまでいるらしいんですよ。姿はありませんでしたが。でもこの2匹の間にみょーな距離感があるというかなんというか、これは倦怠期に入った夫婦かな? と頭の中で勝手に想像していたりするわけです。まあ食肉目にそんな季節があるのかどうかは定かじゃないですけど。
つづけて向かい側にいるブチハイエナへ。名前を口にすると反応してくれました。そしてこっちに甘えてくるように左右を行ったり来たりしています。こちらを覗き込んで臭いを嗅ぐような仕草を見せてくる。あれ? これどっかで見たような気がぁ……。
うちの犬と同じじゃねーか!
いや、このブチハイエナ、私『ライオンキング』のイメージがあってわりと良い印象を抱いていなかったんですが、近くで見てみるとめっちゃカワイイでやんの。まるっこくもピンと張ったお耳、くりっとしたつぶらなひとみ。犬のそれと似た鼻先、体格も胸が大きくすっとしている様はどこか飼い犬の黒ラブと通ずるところがあって、なんだろう、初めて見た気がしないわ! で、甘えるようにこちらを眺めたり、かまってほしそうにあちこちグルグル回っていたり……。
これはもう『犬』だ。そう感じた私でした。
そんなかわいいヤツらと一旦離れてライオンたちの檻へ……寝てる。おいおまえら接客しろよ。
しゃーない。『那須どうぶつ王国』でもそうだったけど、人間に飼われている動物たちって結局は野生じゃないからああいう感じなんだよね。だらっとしていて飼い主というか飼育員が来たら餌くれ! 的な感じで甘えて、それ以外はぐっすりっていう。まあ、檻がなかったら私たちがエサなんですけどね? とりあえず次、クマさんがいました。ここのクマはサイズが小さい種類のようで、三日月の模様はなかったからなんだろう? ――以前通っていたこと2匹のクマがいて、名前はそのまま『くぅ』と『まぁ』だったのですが2匹ともいなくなっていました。寿命かな?
挙動はわりと人間に通じる部分があって、小学校高学年がきぐるみを着て四つん這いになったらこんな歩きかたするかなぁなんて想像したりしていました。
次はアライグマなどの小型猛獣コーナー。うん、みんなまるまってた。おまえら接客しろこんにゃろう。残念ながらエサあげ厳禁です。続けてペンギンのコーナーへ。あいつらのくちばしって意外と凶暴なんですよね。ペンギンの催し物がもうすぐらしかったのですが参加する予定はなかったのでそのままスルー。ただサイドにいたエミューは私が持っていたエサ袋に激しく反応していたので仕方なくあげました(笑)。この動物園のエサやりOKの動物たち、袋みつけたときの必死さは異常。
サルもコロナ下の状況で餌やり厳禁らしいです。おそらく、エサをあげるときに人間の手を媒介してコロナが移ってしまうのを防ぐためかと、っていうかそれ以外に考えつかない知ってる方いたら教えて下さい。その先にいたキリンさんにはちゃっかりあげましたけど。ただ、以前はあった階段がなかったので、めいっぱい手をあげてキリンさんにエサをあげました。あいつら意外と首おろせるんだなぁ。
次、牧羊コーナーの入り口にはゾウさんが控えていました。ゾウはエサをあげると喜んだ態度を見せてくれるので好きです。鼻を器用に使って食べるのはさすがだと思います。あいつら人間の手と同じように鼻を多用しますから、なんでもかんでも鼻こそすべて、みたいなところがあるんじゃないでしょうか?
温室コーナーにはだれもいなかった気がする。おいおまえら接客しろって。
サルの檻コーナー。ここでもエサ厳禁だったような気がする。ただサルともなると、人間に通じるのかおねだり方法が人間のそれと似通っていてかなり心を動かされました。くっ、これもヤツらの思惑通りだということかなんて自演しないで次に行きましょう。
乗馬体験コーナーがあります。私は100キロ超級なので残念ながら乗れませんが、小学生までなら対応できると飼育員の方が快く質問に答えてくれました。たまに自分が乗ってみたりすると言ってましたので、あの女性の飼育員さんは軽いんだろうなぁと。私が乗ったらどうなるんかなと純粋な興味がありますが、ふつうに腰を折るでしょうからそれは控えましょう。その代わり、私がそのへんを見ていた時に親子連れの方が子どもたちを馬に乗せていました。いやあいい家族模様でしたねぇ。
わたしはひとりです。
さて、うさぎやモルモットなどとのふれあいコーナーも休止中でした。おのれコロナめ。馬さんやヤギさんたちは相変わらずエサの争奪戦に忙しく、私が移動する先々に回り込んで口を差し出していましたねぇ。いやあ必死。まあ、エサやるついでに頭なでたりしてやったけど。
色々な動物をぬけて鳥類コーナーへ。3匹のアヒルが私に気づいた瞬間に大合唱を開始。うっるせー! すっげーうるせー。あれきっと100デシベル超えてんぜ? あの何ていうの。楽器でいうと金管楽器のような、林の中でピ-ピー泣いてるスズメのようなアレじゃなくて、マジで高い音のトランペットが360°全方向から攻めてくる感じに聞こえるもんだからいやぁうるさい。歓迎してくれるのはうれしいけどもうちょい音量抑えて、ね?
コロナ事情により侵入できないエリアをスルーしつつ、池のコイたちにエサはあげられないのでそのまま遊園地に到着。この機械に観覧車にでも乗ってみようかと思ったのですが残念ながら工事中だったようです。作業員たちがごった返す中でジェットコースターに乗るのもアレかなぁと思ったので遊園地は断念。もっと速い時間についていればドッグショーなるものまで見られたらしい。それがわたしにとっては一番辛い事実でした。かわいいわんこにあえないとか拷問ですよ?
昼食というわけではないけど、遊園地手前の売店でアイスとドリンクとカレーパンを購入。カレーパンはスティック状になっており食べやすく、サイダーは久しぶりの糖分たっぷり飲料で刺激ックス。アイスもプラスして久しぶりにこれはやってしまいましたなぁとお腹をポンポン。まあ、その日は自由にやると決めていたのでいいんですよ。で、続けてチンパンジーやらオランウータンなどの大型類人猿コーナーへ。中途半端に意思疎通ができるヤツらです。イタズラされることもあるようで、騒いでいる時は「う○ち」を投げつけられる危険性があるようです。そそくさと退散。ちっこいサルたちも見て回って、返ってきたのは例のホワイトタイガーとブチハイエナ。相変わらず良い犬っぷりを見せるブチハイエナに、なかなか夫婦仲が進展しない白トラのカップル。これは妄想力が捗りますなぁ。
さて、ここまで堪能した所でお土産を見てみましょう。って、動物園に恐竜のオモチャがあるんかい。まあ恐竜も動物だしなぁ。こういうところに来たとき、私はきまって『この車にはイヌが乗っています』的なステッカーを探すのです。大きめでノってる(♪的な意味で)ヤツだったら購入しようと思っているのですがなかなか見つからない。しばらく見ていると、どこぞの家族がやってきました。女の子が買って買ってと親に泣きついているようです。いやぁなごやかだなぁとしみじみ感じていたら、その音声を受け取った人形が女の子の言葉をオウム返し。どうやらそういうオモチャのようだ。このオモチャの恐ろしいところは、近くにあったラジオの音声を延々とリピートしていたこと。音楽とかも忠実に再現しようとしているものだからわりとホラーチックになることもあってお昼なのにお化け屋敷的な気分になりました。
最後は入り口の脇から抜けて終了。ここまで1時間と少しってなもんです。もっと堪能しようと思えばできるでしょう。ドッグショーや遊園地などを愉しむ時間を追加したらもしかしたら2時間以上はいられるかもしれません。なんにしても良い思い出ができました。楽しかっとことと言えば、出会い頭の倦怠期夫婦白トラとイヌっぽいブチハイエナ。エサに必死なエミューとこちらをジッと見つめていたあのデカいサルでしょうか。逆に残念だったのはドッグショーが終わっていたこと。まあ事前に時間を調査せずやってきた私が悪いんですけどね。以前は臆病なボーダーコリーがいたのですが、今はどんなわんこたちがお客さんをもてなしているんでしょう。次の機会が楽しみ。
さて、このような感じで堪能してきました。ここで今一度冒頭にて紹介した『コンフォートゾーンを抜ける刺激による記憶』に関してどうでしょう? たった1度だけの体験でもこれだけ覚えておくことができるのですよ。もちろん、これはただコンフォートゾーンを抜けるだけにとどまらず、例えば私がいまこうしているようにWeb小説として投稿するなどの『アウトプット前提』で体験しているとより覚えようという気持ちになります。ほかにも、たとえば動物園を抜け車に戻ったときに、今回動物園で体感したことを『ノートやメモなどにまとめる』なども良い手段です。体験、学習したら『すぐ』何らかの媒体に記述するとより記憶に定着してくれます。私が個人的に尊敬する、精神科医に作家、映画評論家などの顔をもつ『樺沢紫苑』先生などは、ひとつの映画を見終わったあとすぐにその内容をノートにまとめるようです。そうするとそこで覚えた内容や自分自身が覚えた感動までも記憶にとどめることができてさらに有意義な時間を過ごすことができるのですよ。
みなさんもどうでしょう? 新しい刺激を求めて旅にでてみませんか? なんでしたら、今は日光が紅葉でかなり良い時期ですのでぜひ一度お越しください(ステマ)。地元の道路を走っても良いですが、実は『日光宇都宮道路』も紅葉の木々に囲まれて良い景色の中を走ることができます。そのまま終点の『清滝』から『いろは坂』まで直通ですので、中禅寺湖を目指す方はそちらを利用されてはいかがでしょうか?
みなさまの旅がすばらしい思い出となることを祈っています。
コンフォートゾーンとは、実は『毎日通ってるパチンコ店』、『なかなかやめられないお酒の空間』なども該当したりします。快適と訳すので勘違いされそうですが、必ずしも本人が快適と感じているわけではないことも含まれますのでご注意を。