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つれづれグサッ  作者: 犬物語
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ヤバい集中力 ~自省編~

本日も例によって集中力に関するご紹介。獣を利用するというよりも、自らの自省に関する内容となっています。

 自らの集中力をコントロールしていこうシリーズ。例によって『鈴木祐』氏著作『ヤバい集中力1日ブッ通してアタマが冴えわたる神ライフハック45』をメインに、本日は『物語・自省』を焦点に当てたいと思います。内容を抜粋しつつ、他の本や私個人の感想などを交えますので、もし気になった方は書店にてこちらの本をおか良い求めくださいな。


 今までにお話してきたように、集中するというのはかなり難しいことです。ほんの些細な刺激でさえ脳は感じ取り、そこから次々と電気信号がバラまかれて前頭前野さんの論理的思考を乗っ取ろうと画策してきます。おのれ辺縁系め。とはいえこれは長い間人間が生物として生き残るために必要だった機能。取り除くなんてとんでもない。むしろ今までのお話であったようにうまく利用すれば強力な武器にもなり得るのですよ。


 しかし、かといって自分のなかの『獣の調教師』を鍛えないままというのもアレですよね。ということで今回は調教師をより立派な調教師になれるよう調教していきましょう。




 『物語』とは、べつに書店で小説を買い漁って読みまくろうということではありません。この物語という概念はつまり『自分がどういう存在か』を具体的に形作るための『枠』であると考えてください。散乱したカオスな世界では脳の集中力を発揮することはできません。そこで、集中したいことに対して『わたしはこういう人間だ』という物語をつくって、だからこれに集中するんだという理由を与えるのです。これをうまく作り出すためには以前紹介した『儀式』と『報酬』をうまく利用する必要があります。


 わかりやすい例えを用いましょう。アナタは中学生であるスポーツ部に所属しています。将来の夢はプロ、というわけでなくとも、自分より格段にうまい選手というのは憧れでもあり、ロールモデルにしたい対象でもありますよね? そこでこの『物語』です。自分がなりたい人、理想像を描くことで、実はより人は成長できたり成績が良くなったりするのです。個人的な考えですが、スポーツに関してはミラーニューロンもなんか絡んでそうな気がするけど、これテストの点数なども良くなったデータがあるようですのでどうなんでしょうねぇ。


 自らに『肩書』を課すのも良いでしょう。同じ仕事でも『肩書』を与えただけで仕事の効率がよくなったという実験結果もありますのでこれはオススメできます。ただ、たとえば『販売員』に対して『1流アスリート!』みたいな想像しづらい肩書ではなく、あくまでもその仕事に合った肩書をつけましょう。ディズニーランドのスタッフなどは『キャスト』と呼ばれているようですね。これは『すべてのスタッフが、ディズニーランドに訪れた人をおもてなしするキャストである』という意識付けでしょうか? なかなか良い肩書だと思います。


 『指示的セルフトーク』なんてのも妙手ですね。自分の取組んでいる課題を口に出して実況し『論理的な思考』――たとえば「手が止まったな。この用語についての意味がわからないからだ、知らないままは後々苦労するからまずこの用語を調べよう」とか「この課題にはまだ有用な手段があるのでは? 使っていないツールがまだあるはずだ、情報を整理して見落としがないか確認しよう」――のような具体性、論理性を与えることで、脳にそのような行動をとらせることもできます。耳からの情報って大事なんだね。


 この『物語』、自分のなかだけにとどめても良いのですがそれだけだともったいないです。『周りに協力してもらう』とより効果的に威力を発揮します。『ピア・プレッシャー』という手法ですが、それだけじゃなく、例えば自分から周囲に自らの物語や信念を表現する『パブリック・コミットメント』などを利用するのも良いかも知れません。学生の人は理解できるかと思いますが、始業式や終業式のとき、ひとり壇上に立って『夏休みの抱負』とか発表するアレですね。あれをすると『こう表現したんだ、後戻りはできない!』みたいな心理的作用があるので自分への挑戦ということでおすすめできます。


 ――こういった『物語』は継続性が大切です。自分とはこういう人間なんだ、とかこういう人間になりたいからこうするんだ、などという行動は『習慣化』してこそ役に立つものです。つまりは『意志の力』が大切ということですね。意志の力を養うには、つねに自分を見つめる『自省』が求められます。いくつか紹介してみましょう。




 近年、1日の意志力は決まっているという『自我消耗説』は否定されつつあるようです。糖分補給に関しては真っ向否定されるような研究が多く、どうやらブドウ糖摂取はそこまで重要じゃないようですねぇ。なので意志の力、ウィルパワーは自らの『自省力』で養いましょう。


 自省力とはつまり『セルフ・コントロール力』です。今の自分を観察して、客観的に自分の状態を受け止めつつ、ではこれからどうするべきか、どのようなテクニックを駆使してやっていけばよいのかを考える力を養います。そのためには、ある意味で自らの欲望――獣を知る必要があるのです。


 『デタッチド・マインドフルネス』という言葉がありますが、これは自分を客観的に観察しつつ、欲望や誘惑に惹かれる自分を自覚し、その誘惑に乗らないよう自分の『思考を誘導』することがカギとなります。具体的には(ん、急にソシャゲの映像がアタマの中に、自分の中の獣がやりたくなってきたようだ。だけどあと5分だけ作業に集中しよう。それまでに獣も鳴りを潜めるだろうさ)――などのように、うまく欲望をいなしてかわして、巡り巡って作業に集中しましょうという方向にもっていくのです。


 このように『自分という存在そのものから1歩引いたような感覚で物事を思考する』のがデタッチド・マインドフルネスのおもしろいところ。ただこれは感覚的なものなのでこういった文章では伝わりづらいものがあります。詳しく知りたい方に混乱させたくないので、これに関しては動画などを交えた解説のほうを参考にしていただければと思います。Youtubeにたくさんあると思うのでそちらを参考にしてください。


 あとは『それしかできないような状態を作る』と、ある意味ではそれに集中せざるをえない世界ができあがります。いわゆる『聖域』というわけですね。物書きに専念したい方でしたらそれ専用の部屋をつくるとか、そういった部屋がない場合は、たとえばひとつの部屋のなかに『物書き専用スペース』を作るなど工夫の余地はあります。この時注意が必要なのは『他の誘惑要素を排除する』ということです。作業中に誘惑が意識していなくても視界にチラつくだけで脳が反応してしまいます。布かなにかで覆い隠す、スマホは電源を切ってあえて取り出すのが難しい場所へと隠すなど工夫すると、脳が『あ、これだけしかできない。んじゃしゃーない』と想定した対象にのみ集中してくれます。これは5感に訴えかける感覚も同じです。騒音、食べ物の臭いなどあらゆる要素は排除しましょう。音楽なども作業中の脳にとっては単なる雑音にしかなりません。単純作業をする上ではエネルギーになりますが、物書き中に音楽など逆効果であり、ましてや歌詞付きなどは問題外です。作業前に気分を高めるという意味で聴くならある程度の効果は期待できますが、それ以外では完全シャットアウトでお願いします。




 連日集中力を高める方法を書いてはいますが、ぶっちゃけ『ダメな時は何やってもダメ』なので無理はしないようにお願いします。いかに集中を続けようとしても脳が暴れだしたらもうどうしようもありません。ましてやカゼなど体調を崩された方が実践しようとしたところで脳は緊急状態ですからそもそもうまく働かないでしょう。そういう時は無理に足掻こうとせず、おとなしくグッスリお眠りくださいますようお願いいたします。


 アナタの集中力が1秒でも長く続きますように。

集中する事自体が生物にとって難しいのですよ。

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