第2話:大騒動
お待たせしました!「第2話:大騒動」の始まりですっ!
家を出ると、最初に肌で感じたのは朝日の光だった。
「気持ちいいな、あたたかいや」
12月の朝は寒いが、朝日のおかげでなんとかやっていける。
思っているのは自分だけか?
いやいや、他にもいるかも…知れない。
我に返ると人に見られてた。
恥ずかしい。
それはそうと、村の外は広大な草原。
魔物はいないが、凶暴な動物達がいる。
まだ、戦った事はないが。
16才のキアランだか、一人で草原に行ったことは無かった。
隣の家のおじいさんのお古の剣をもらったから大丈夫だろう。
まだ使えると思う。
練習はしてきたつもりだ。
動物に通用するであろうか。
少し心配になった。
歩いていると、あるものが目に入った。
「なんだ、あれ?」
建物が燃えている。
「火事か!」
近くに、ある動物がいた。
『ファイアータイガー』だ!
虎のくせに炎をはく、らしい。
危険度レベル2に指定されていたはず。最高はレベル10だったかな?
よく見ると少女が食い止めているのが目に入った。
杖で殴っている。魔法使いか。
でもなぜ殴る?魔法は使わないのか?それても見習い?
そんなけと、今はどうでもいい。
無我夢中で近づき、剣を叩きこんだ。
見事に当たり、『ファイアータイガー』が雄叫びをあげる。
そのまま静かに倒れる、かと思われた。
だがまだ生きている。
そのまま、こっちに向かって炎をはいてきた。
体勢が悪くよけられない!
「しまった!」
ゴオォォォォォォォッ
「…あれ?熱くない」
よくみると、目の前に水の壁が出来ていた。
あの子か、助かった!
「これでもくらえ!大回転爆発切り!」
名前だけの、普通の切りつけが当たった!
今度こそ倒れた!
そのまま『ファイアータイガー』は動かなくなった。
「倒せた…」
ほっとした。
「あんた、なかなかやるわね!」
さっきの少女だ。
「助けてくれてありがとう。わたしミラ!よれしく!」
「俺はキアラン、よろしく。あと、さっきのバリアー、君だよね?助かったよ」
「ちゃんと出てた?守れてた?」
「まぁ、助かったよ」
「よかった〜、まだ未完成の技なのよ」
「えっ?」
失敗してたら俺はマルコゲだったということか。今思えばぞっとする。
「…見習い、だよね?」
「……」
「え、違うの?」
「……その通りよ。悪かったわね、魔法がへたくそで」
「そういう意味じゃ…」
「よし、決めた」
「?」
「隣の村までいっしょに着いてきてよ」
なぜそうなる
「家がそこなんだけど迷っちゃって」
「いやいや、まっすぐ歩いたら着くだろ!」
「方向音痴なの」
「…そうすか」
「一生のお願いっ」
「しょうがない、命の恩人だしついでだから、ついていってやるよ」
「本当?ありがと〜!助かる!」
世話の焼ける少女だ。
強制的に決まった気がする。
「ところで歳いくつ?」
「16だけど?」
…同じですか
結構こじつけだったかも?