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シェリル

説明回です・・・

電話元は友人からだった。バイザーに提示されているアイコンが大きくなり,2頭身くらいの可愛い3Dキャラクターがポップアップしてきた。


「おーい?起きてるぅ?アキノちゃん?」


「起きてるもなにも分かるでしょ,カメラ付いてんだから」


「そりゃ,そうでしたわwww!」


彼女はシェリル,同じ学校に通っている友達だ。


見た目でも分かると思うが彼女はロリコンで,いつもロリのことについてしつこく話をしてくるヤバいやつの一人だ。


『いや〜今日の通勤ラッシュの時に,電車の中でJSが横に来ててマジで緊張したよ!通報されるんじゃないかと思って!ヒャーーー!至近距離から香るロリ成分を思い出したら,もーーーたまらん!女なのになんか出ちゃいそう!!!』


『最近のLGBTなどの運動から推測されるにロリコンも正しく認知されるべきだと思う』


『なぜ私はこの時代に生まれてきてしまったのか,光源氏の平安時代ならロリとの結婚も合法なはずなのになぁ,いやでも,そもそも法律ってのは当時だと律令法だから貴族同士とか身分によって結婚できなくなるのかぁ,うーんロリコンはいつになっても阻害される運命にあるのかぁ』


『いやワンチャンいける,女だから母性本能という体ならお持ち帰りということも...』とか日常的に学校で言ってくるからタチが悪い。


そのせいで何度もシェリルが長を務める多国籍ロリコン同盟,賢者会議の主要メンバーとして扱われたことか。その話に付き合わされる私の身にもなってほしいものだ。


「それで何?なんか用?朝っぱらから」


「いやぁー最近,良い服を手にいれてそれを見て欲しくてー」


「ふーん,いつもはオシャレを気にしなくてジャージばっかり着てる,あんたが」


「そう,引きこもりで,リアル空間で人に会わない,私がオシャレをしたったの!」


「こりゃ今日は雪あられが降るわ」


「降るに降る,ふるふるふる〜!」


「相当ご機嫌みたいね,なにかあったの?」


「その質問,待ってました!・・・だけど教えない!あなたが考えてみて!」


「彼氏?」


「うーん,違う!」


「宝くじでも当たった?」


「違わないけど,それは5等で3日前だから、ちがいまーす!」


「ならサッカーボールが頭に当たったのね・・・可哀想に,おかしくなっちゃったみたいね・・・」


「もー違う!次で最後!」


「んーそれだったら,JSの彼女でもできたの?」


「判定は...じゃらじゃらじゃらー...、正解!!」


「・・・なんだか,友達として喜んだ方がいいのか分からない・・・」


「喜べば良いのよ,私の新たな門出を!ははは!ついにこの時がきたのよ!」


「とりあえず,まぁおめでとう?一応聞いておくんだけど,それってリアルの人?ネカマだったら笑えるわよ」


「失敬な!私のこと変に見てない?私のことをどう思ってるの?」


「身長低いチビで,JSをネットワーク回線に侵入し録画して今夜のオカズにしようとするやばい奴」


「・・・ひどい,そんなん,言ったもんがちの言いがかりや・・・」


「だって事実じゃない」


「いや事実だけど,これは崇高な目標を達成するためなんや・・・」


「崇高な目的?」


「私がこのJS動画をネット界隈で暗躍する盟友たちと共有することによって

この世界の均衡が保たれてるのよ,これがなければ世界はどうなっていることやら・・・」


「・・・なんかツッコミ入れるのも疲れてきたわ・・・」


「んーもう!ほんとに私のこと分かってないんだからー!もう一回教えてあげようか!」


「・・・別に興味ないんだけど,あんたの趣味とか」


「良いから聞きなさい!」


「あーまた始まるぅぅぅーーーー」


「私の名前はCheryl Claire Epperson (シェリル・クレア・エパーソン),アメリカから留学してきた,高校生,2年生。ぴっちぴちの14歳!好きな食べ物はラーメン一択(それ以外食わない)!趣味は言わずもながJSが犯罪に巻き込まれないよう見守ること(婉曲)!特技はヴァーチャルシティーを介して他人のアカウントをハッキングして有益な情報(意味深)を抜き出して,クラッキングすることかなぁ...まぁ大したことないけど。ちなみに,さっきの娘のアカウントをハッキングして大量の家族写真,自撮り写真とかめっちゃ出てきたから絶対間違えてない!」


「…」


「んんん?聞いてる?おーい?」


「聞こえてるわよ・・・」


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