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 椅子や食器が散らばった調理ホールに、顔の腫れあがった飛鳥と血まみれで刃物を持つ飯塚レオがいた。そのあまりにも異様な光景に兎々津は言葉を失う。打ち合わせの段階である程度の暴力沙汰は覚悟していたが、本当に殺し合いにまで発展するとは思わなかった。飯塚レオの呼吸は大学で揉めていた時以上に荒々しい。

「ここまで来たのならいくしかないよ。もしものことがあれば私に任せて」

 兎々津は怯え、後ずさる後輩の背中を優しく押し戻す。彼女を連れて入るのに躊躇いはあったが、逃げても解決にはならない。

「さあ、どうする、坊や? 愛しの彼女が見ている前で俺を殺してみる? 君の手が血で染まるのを世界で一番好きな彼女に見られても良い?」

「ああ、お前だけは絶対に殺してやる。そいつだってお前が死ねば泣いて喜ぶに決まっている」

「ふーん、そうなんだ。ねえねえ、汐莉ちゃん、それ本当? 俺が死んだら君は泣いて喜ぶの?」

「本心を言ってやれよ、汐莉。嬉しいだろ?」

 汐莉は半ば脅しの籠った彼氏の質問に、怯えながらも頷く。

「はい。私はあなたに死んで欲しいので、あなたが死んでくれたら泣いて喜びます」

「うわー。ド直球だね、参ったなー」

「分かったか。お前が死ねば何もかも解決するんだよ」

 飯塚レオは彼女の答えに満足し、勝ち誇ったような笑みで飛鳥に迫る。両手には果物ナイフが握られている。

「それは違うよ、レオ君。お願いだから止めて」

「ああ? 良いだろうが、別に。こいつはお前にとっても、死んだ方が良い人間だろ。さっき自分でそう言ったじゃねえか」

「言ったよ、言った。でも、レオ君を人殺しにするわけにはいかないよ」

「うるせえ、口答えしてんじゃねえよ。お前は黙って俺に従っていればいいんだよ」

「そんなの無理だよ。もう止めようよぉ」

 汐莉は泣きそうになりながらも必死に諭す。普段は何かと鼻につく話し方だが、今は彼女を応援してあげたい。

「何があっても俺への愛情は変わらないんじゃなかったのか? 人殺しだろうが何だろうが受け入れるんじゃなかったのか?」

「落ち着いて、飯塚君」

 男は刃物を振りかざして威嚇する。兎々津はもしものときに備え、汐莉の隣に立った。

「どけよ、邪魔するな。先にあんたを殺しても良いんだぜ?」

 レオは興奮気味に喚き立て、ナイフを揺らす。さすがの兎々津もその鬼畜な目つきにゾクッとする。彼女が何も言えずに立ち尽くしていると、隣で怖気づいていた汐莉が一歩踏み出し、レオの頬を勢いよく振り抜いた。

「いい加減にしてよ、レオ君」

 甲高く涼やかな音を聞き、兎々津は無意識のうちに、自らの頬に触れる。彼女もつい先ほど、同じように引っ叩かれている。

「何するんだ、てめえ」

 レオは逆上し、おぞましい形相で福永汐莉の胸ぐらを掴む。手の甲のひっかき傷が男の握力を弱めているのか、動きがぎこちない。

「こうなったのはお前とこいつらのせいだぞ」

 血みどろの手に触れられ、福永汐莉の下ろしたてのように白いシャツが赤黒く汚れる。無言で傍観していた飛鳥が突然、椅子を持ち、二人の元へ近づいた。兎々津が止める間もなく、レオの頭頂部を殴りつける。

「寝言を言っちゃ駄目だよ」

 背後からの奇襲にレオは頭を抱えてふさぎ込む。頭部には薄く血が滲み、足首から太ももに掛けて斑点状の傷が出来ていた。これらも全て、飛鳥がやったのだろう。彼はレオをうつ伏せに倒し、馬乗りの体勢を取った。抵抗が出来ないように膝を重石代わりにし、両腕を押さえつける。体格面で恵まれているとは言えず、まともに力比べしたら、まず勝ち目がないであろう飛鳥が見事に、レオの動きを封じ込めている。

「元を辿れば、すべては大事な彼女に暴力を奮っていた君の行いが悪いからじゃないか」

 干上がった魚のように体をばたつかせ、脱出を試みるが効果はない。飛鳥は揺られながらも何とか耐え、仕返しとばかりに相手の顔面を床に叩きつけた。怪我をしているからか、暴れる気力が起きなくなるほど精神を攻撃されているからか、劣勢に立たされているのは飯塚レオの方である。

 兎々津はこの様子を見ても尚、相方の暴挙が信じられないでいた。彼女の知りうる限り、飛鳥が他人に暴力を奮ったことはない。在学中も目撃は愚か、噂になったことすらないのである。駆け引きをしているうちに、特殊なスイッチでも入ってしまったのだろうか。誰かに殴られても反撃すらせず、笑いながら煽っているのが常で、言葉の暴力はあっても、物理的な暴力とは無縁な男だった筈だ。

「止めて、レオ君に酷いことしないで」

「離れて」

 兎々津は止めに入ろうとする汐莉を遠ざける。

「彼女ちゃんにとっては見るに堪えないだろうけど、こうでもしないと話が出来ないんだよ。だって今の彼、かなり興奮して獣みたいになっちゃってるんだもん。やれやれだよ、まったく。俺が得意なのはボーカロイドの調教であって、野獣の調教ではないんだけどなー。こんなの、どこぞのサーカス団にでも任せたいよ」

「最低」

 悪意を剥き出しにする飛鳥に、汐莉は不快感を露わに吐き捨てる。

「飛鳥、こうなった経緯を話して? この間みたいに、曖昧にせず私にもきちんと分かり易く」

「別にトトッちゃんが思っているほど、大したことはしてないよ」

「もっと客観的に自分を見た方が良い。大したことはしていない……って言い訳する今のあんた、下衆そのものだから。ほら」

 兎々津が折り畳み式の鏡を開いて差し出すと、飛鳥は「およよ」と気まずそうに視線を泳がせた。

「そんなこと言われても、本当に大したことしてないもん。俺が事実を指摘してやったらこの坊やが反論できなくて、悔し紛れに暴力を奮って来たってだけだよ」

「事実って何?」

「いやさ、この坊やに彼女のことが好きかどうか尋ねたら、世界一好きだって素晴らしい答えが返ってきたの。でも、そんなに好きなら愛すべき彼女を束縛して、傷つけるって矛盾しているよね? 大好きな人を苦しめるなんて、どう考えてもおかしいよ。

 だから、君のしていることは自己満足ではないのかと問い掛けしてみたんだ。愛情を免罪符にして、自分自身の理想を押し付けているだけではないか、とね。そしたら、危うく殺されかけた。笑えるよね。器は半人前のくせに、見栄だけは一丁前なんだもん」

「殺されかけた? 相手も怪我しているけど……」

「これは正当防衛。誰だって殴られ蹴られした挙げ句、包丁で刺されそうになったら抵抗くらいするよ。ね? レオきゅん。不服があればご自由にどうぞ」

 癇に障る話し方さえ改めれば、相方の言い分も筋は通っている。彼は飯塚レオの誤った「愛情」を全否定したのである。

「自己満足なんかじゃねえんだよ。お互いに了承したうえで約束を守ろうって決めていたんだ。俺もこいつも同じ条件で付き合っている。そうだよな、汐莉?」

「そうだよ、レオ君は悪くない。悪いのは約束を守れない汐莉なの。あなたは何もわかっちゃいない」

 じたばたと激しくもがきながら訴えるレオに、必死になって擁護に回る汐莉。彼氏の気持ちが離れていくことのみを恐れている彼女を見ていると、無性に苛々してくる。あれだけ虐げられてきたにも関わらずまだ、「愛情」という綺麗事に逃げようとしているのだ。

「約束って確か、異性と連絡を取るのは禁止とかそういう制約だったっけ?」

「だったらどうなんですか? あなたには関係ないじゃないですか?」

 飛鳥に訊かれ、汐莉がヒステリックに叫ぶ。百歩譲って兎々津を信用しても、あの男だけは絶対に認めたくないようだ。煽られているのだから無理もないが、敵意の度合いは兎々津と比べて遥かに強い。

「この坊や、毎日欠かさず君のスマホをチェックしているらしいね。メールを見て、電話の履歴を見て。SNSは全部、退会させられているのかな」

「何が可笑しいの? ニヤニヤしないでよ、気持ち悪い」

「ごめん、ごめん。それで君は最近、彼氏からスマホをチェックさせてもらっているのかな? 同じ条件でというのなら当然、レオ君のも見ていないと不公平だ。少しでも食い違いがあれば、キレて暴力を振るう。そこまで他人に対して完璧を求める権利があるというのなら、自分が完璧でないとおかしい。もちろん、見させて貰っているよね」

「…………」

「あれ? どうして沈黙するの? もしかして、見させてもらってない?」

「るせーな、だったらなんだって言うんだよ。そいつが見せろと言ってこなかったんだよ。言われていたらちゃんと見せていた。見せろと言われたら見せる。そういう約束なんだよ」

「だってさ、彼氏の発言に間違いはないかい?」

「ありませんよ。ある訳がない」

「なら、久しぶりにこの坊やのメールと着信履歴を確認してみたら? 個人的には、過剰な束縛をする彼が実は浮気していました、なんて昼ドラみたいなオチが一番面白いから期待しているんだけどね。まあ、ご本人が声を大にして約束を守っていると言うのだから望みは薄いのかな。ストーリーとしてはそっちの方が盛り上がりそうな展開なのに、残念だ」

「うるせえ、つってんだよ」

 レオは叫びながら飛鳥の全体重が掛かった膝を腕力だけで持ち上げ、強引に脱出する。怪我をしているにも関わらず、凄まじい力だ。傍にあった丸椅子を掴み、飛鳥を狙って乱暴に振り回す。

「お前には関係ないだろうが」

 飛鳥が後ろに飛び退くと、椅子はブンと音を立てて空を切った。何度もこういう経験があって、場慣れしているのか。ことごとく飛鳥には当たらない。まぐれで素早い身のこなしが出来ているわけではなさそうだ。

「やっぱり獣だ、君は。椅子を下ろしなよ、みっともない。ここで暴挙に出ても悲しいだけだよ」

「ちげえよ、てめえがムカつくんだよ」

「待って、飛鳥。それ以上の挑発はやめて」

「ちぇっ、萎えちゃうな。せっかく良いところだったのに。じゃあ、トトッちゃんが続けてくれる?」

「分かってる」

 言われるまでもなく、そうするつもりだ。暴力を奮われても刺されそうになっても、愉快げに笑っていられる。そんな奴に主導権を握らせておいてまともに話が進むとは思えない。兎々津は飛鳥を退け、飯塚レオと真っ直ぐ向き合う。

「飯塚君……やっぱり彼女にも、携帯の中身を知る権利くらいあると思うよ?」

 一連の駆け引きでは飛鳥の醜さが前面に出ているが、後ろめたさを隠ぺいするために暴れ、信用しない相手を脅して黙らせようとするこの男の醜さも引けを取らない。その子供じみた言動には、兎々津もいい加減辟易していた。

「良いだろうが、汐莉が見たいって言ってこないんだからよ。なあ、汐莉……お前も俺の携帯なんか見る必要ねえだろ? 俺が浮気すると思うか?」

「もちろん、思わないよ。思わないけど……見せて欲しい。何で慌てているのか気になるから」

「何だよ、どいつもこいつも。自分の彼氏くらい信用しろよ」

「あらあら、自分の彼女を一番信用できていないのはどこの誰なのかな?」

「ああ、はいはい、分かったよ、見せりゃいいんだろ、見せりゃ。勝手に見ろ」

 レオは舌打ちし、投げやりな態度でテーブルにスマートフォンを叩きつける。暴れ疲れたのか、飛鳥に煽られたときの反応が薄くなっている。

「行って来なよ」

 兎々津は躊躇する汐莉の横腹を肘でつつき、取りに向かわせる。レオが汐莉に襲い掛かった場合、どう対処すればいいのかを考えていたが、彼はきまりが悪そうに腕の傷を弄っているだけで危害を加える様子はない。

 汐莉は緊張の面持ちで、携帯のチェックを始めた。ここで見知らぬ女性との仲睦まじいメールが残っていたりすれば、二人の関係は完全に終わりである。

「…………ごめん。レオ君、見つけちゃった」

 どうやら、兎々津の予想は的中してしまったようだ。汐莉が掲げた画面では、「今日は楽しかったよ、ありがとう」というメッセージと共に男女のツーショット写真が添付されていた。当然、男の方は携帯の持ち主、飯塚レオだ。

「この人……誰?」

「同級生だよ、高校の」

 飯塚レオの話では汐莉が集中講義などでいないとき、その同級生とこっそり会って、食事やドライブに出かけていたらしい。旧友をどん底にまで叩き落としたあの男と同じである。もしも真逆の立場で、福永汐莉が彼のいない間に男と遊び、食事に出かけようものなら半殺しは免れないだろう。彼女には無理難題を強要して罰を与えておきながら、一方で自分は異性と二人っきりになって出かける。あまりにも不公平で理不尽である。世界で一番好きな彼女と口外しながら、本質はペットや道具としてしか見ていないのだろうか。レオからは悪びれる様子が微塵も感じられない。

「そんな、嘘でしょ……。汐莉が女友達と遊びに行くだけで、機嫌が悪くなるレオ君が女の人と遊んでいたなんて」

「それがどうした。どうせ、お前だって男と会っていたんだろうが? 満足したなら返せよ」

 これだから恋愛は嫌いだ。人間の醜さばかりが露呈してしまう。兎々津は悲しみと悔しさで涙を滲ませる後輩が心底哀れに思えた。

「これは面白い、傑作だ」

 重苦しい雰囲気の中、飛鳥だけが両手を打ち鳴らして、大笑いする。望んでいた「昼ドラ」の展開を間近で見られ、嬉しくて堪らないようだ。

「まさか本当に女の人と連絡を取っていたなんて。自己満足で彼女を束縛して傷つけていただけってことが、証明されちゃったね。所詮、坊やはその程度の人間だったんだよ。それじゃあ、お嬢ちゃん。今、君が思っていることを正直に言っちゃいなよ。それともまだ、愛情とやらを信じて付き合ってみる?」

 飛鳥の煽り方は下衆くて残酷だが、正論でもある。汐莉は涙を拭い、無言でレオに携帯を返した。

「レオ君、あたしたちもう……別れよう。何もかも終わりにしよう」

「終わりにする? どうして? どうしてなんだ、俺のことが嫌いになったの? 受け入れてくれないの?」

「良いね、そのフラれた時の悲痛な表情。最高の顔だよ」

 飛鳥は鞄に忍ばせてあった自前のデジタルカメラで、悲痛に打ちひしがれるスポーツマンを撮影する。さっきまで椅子を振り回し、暴れていたレオは耳障りなシャッター音に見向きもしない。別れを宣言されてそれどころではないようだ。

「もっと絶望して面白い写真いっぱい撮らせて。泣いて縋るなり、駄々こねるなり場を盛り上げようよ。ねえねえ、こっち見て、ほらほらほら」

「もう良いから……止めてあげて」

 兎々津が見かねてカメラを取り上げる。放っておくと調子に乗って悪ふざけの度が越えてしまうのは、こいつの悪い癖だ。

「汐莉も辛いよ。だけど、このまま、関係を続けても上手くいかない。辛くてもお互いのためだよ」

「そんな……」

 汐莉は鞄からハンカチと絆創膏を取り出し、肉が爛れた部分から順に処置を施していった。殴られるのを想定してなのか、彼女は日頃から絆創膏やカーゼを小箱に入れて持ち運んでいる。そういうところも旧友とそっくりだ。腕や肩の傷口を丁寧に拭き取ると、表面で固まっていた血液が鉄サビのように剥がれ落ちた。

「一緒に幸せになろうっていってただろ? 約束しただろ」

「ごめん」

 汐莉は絆創膏を貼った彼の手を、両手で優しく包み込む。

「この女の連絡先は消すよ。もう二度と連絡もしない。だから、またやり直そうよ」

「さあ、どうかな? 坊やの言っていること、当てになるのかなー。ならないんじゃないかな」

「ならないね、断言する」

 異性との交友を禁じていたレオ自身が、異性と楽しく出かけていたのは致命的だろう。本人は藁にもすがる思いで浮気相手との関係を絶つと言っているのだろうが、往生際が悪すぎる。汐莉との恋愛が再起不能であることは、誰の目にも明らかだ。

「私が言うべきことではないかも知れないけれど、客観的に見て、二人の付き合いはもう無理だよ。レオ君も潔く諦めてあげてよ」

「あんたに何が分かるんだよ」

 兎々津は両手で顔を覆って泣くレオを蔑みの目でしか見られない。涙と綺麗事、恋愛につきものの茶番劇。そんな低劣なオプションはくだらない。

「今までありがとう。短い間だったけど、楽しかったよ」

「汐莉、汐莉……」

 福永汐莉は小声で名前を連呼する彼を優しく撫でる。裏切られてもまだ、レオを勇気づける後輩が痛々しい。無関係な筈の兎々津にまで、心臓に棘を植え付けられたかのような苦しみが伝わってくる。

「もう行きましょう、兎々津さん。ここにいても辛いだけです」

「そうだね、行こうか」

 当面の目的は果たせたので長居する必要はない。三階での講習もそろそろ終わりに差し掛かっているだろうし、退場するには丁度いい頃合いだ。

「飛鳥、あんたはどうするの?」

「そうだね、俺はもうしばらくここにいて、可愛らしい後輩の傍にいてあげる。君はその子といてあげて」

「はあ……はいはい。相変わらず、嫌な奴だな。あんたは」

 飛鳥の暴走を止める仕事はこれで終わり、彼の作ったシナリオの行方を見守る義務はない。ああ見えても法を犯さない程度の良識は備えているので、放っておいてもきっと大丈夫だろう。兎々津は相方に後片付けを任せ、調理ホールの引き戸を閉める。

 心配そうにしている福永汐莉の手を引き、足早に専門学校を出た。調理ホールで騒いでしまったので、守衛の男に呼び止められるのではないかと警戒したが、男は来た時と同様腕を組んで居眠りしていた。噂には聞いていたが、ザル警備にも程がある。何とかうまく行った。校門をくぐり兎々津は胸をなで下ろす。隣では、堪えきれなくなった汐莉が「わんわん」と声を上げ、子供のように泣き始めた。


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