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長門未来の六道輪廻  作者: 九JACK
第三の道 畜生道
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また会おう

「今度はこんな形じゃなく、ちゃんとお互い話せる姿で向かい合おうね」

 そうだな。

 ナガラのペットとしての生活も悪くはなかった。ナガラは私の言いたいことをわかって答えてくれるから、さして不便にも感じなかった。

 だが、ナガラとは話したいこと、話すべきことが山のようにある。

 それは直接かたり合いたい。

 この先どの道に落ちるのかは知れないが、できることならちゃんと出会いたい。そうしたら、害悪でしかなかったこいつが少しは好きになれそうだ。

 害悪というのもおかしいか。こいつの原型は私なのだし。




「また会おうね」

 ナガラは月明かりの下、そう微笑んだ。

 応、と答えるように鳴きかけたところで、




 ずさっ




 私の腹部に刃が突き立つ。唐突だが、いいか。

 私は意識がふんわりと浮き上がり、どこぞへと吸い込まれていくのを感じた。

 これまで六道輪廻を巡るとき、私は基本的に一人だった。

 だが、今回は違う。

 傍らにナガラという存在があるのを感じた。ナガラも、同じ行き先となるのだろうか。

 ぼんやりとそんなことを考えながら、私は次の世界へ向かった。




 長門未来の六道輪廻 畜生道-完-


 次なる道は最果ての地。



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