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大和が師範〜キラーマウンテンと呼ばれた陰陽師〜  作者: 疾風迅雷の如く
序章 陰陽師復活
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第1指導 始まりの始まり

事前に言っておきますがこの話はフィクションです。実際の人物や団体、企業とは関係ありません

〜西暦2020年4月〜


世界最大級の学園都市、西智学園都市の高等部にて教師がいた。

「よし、今日の授業はここまでだ!わからないことがあれば聞きに来い…と言っても来ないだろうから明日解説するから今のうちに予習しておけ」

その教師は大和やまと雄山ゆうざん、26歳の独身。来月の始めに27歳になる高等部の国語教師だ。


「ユーザン先生、さようならー!」

「安藤、気をつけて帰れよ! 夜道は危ないからな!」

「さいならっす、ユーザン先生!」

「おう、豊島も気をつけろよ!」

雄山は帰宅部が帰るのを見届けた後、とある部屋をノックして自分が顧問を務めている部活動に顔を出した。


その部屋の中には誰1人いなかった。

「やっぱいねえか…まあそうだよな」

雄山はため息を吐いてソファに座った。その部活は去年3年生がいなくなってから1、2年生が帰宅部になりたくないが早く帰りたいという理由からその部活に入ったまま幽霊部員となったのだ。それに部活動の内容も大したことはやってはおらず、実質的には年に4、5回くらいしか大きな行動をしていない。その活動も文化祭などの学校の行事に合わせたものとなっている。

「全くシャレんなんねえな。オカルト部なのに幽霊部員がいるなんて」

そう、その部活動とはオカルト部だ。いくら西智学園都市が世界でも有名な学園都市とはいえオカルト部は不人気だった。その理由は科学的根拠があっても状況証拠があっても認められず、せいぜいネタくらいにしかならなかった。生徒達はネタにされるようなオカルトを集めても仕方ないと無駄だと悟り、幽霊部員となってしまったのだ。


「これじゃ仕事にならねえし、職員室に戻って書類纏めた方がいいかもな」

雄山はため息を吐きながらソファに寝た。

「その前に一休み一休み…仕事は寝ないと出来ないし、生徒が来るまで辛抱強く待っていたことにしよう」

生徒を待つという口実で寝るこの男、本当に教師なのだろうか?兎にも角にも雄山は眠りにつき始めた。


「ユーザン先生。ちーっす」

「こんにちわー。ユーザン先生」

突如、ドアが開き少しチャラ目の男子生徒と気弱な女子生徒が入ってきた。

「うおっ!? お前らまだ帰ってなかったのか?」

雄山は突然の来訪者に驚きの声を隠せず、2人に尋ねた。

「やだなぁ…これっすよ。これ」

男子生徒はそう言ってとある事が書かれた紙を雄山に出した。

「おいおい、矢田そんな趣味があったのか? 俺はノーマルの上付き合うとしたら同僚の佐竹先生と付き合うぞ」

雄山はラブレターだと勘違いして発言すると矢田は引いた。ちなみに佐竹先生は30代を超えているのに中学生と間違われる程の合法ロリの美少女先生であり、生徒達からも先生からも結婚したい教師No. 1の座に就任以来降臨している。いつか雄山は彼女をオカルト部に引き抜いて部員を集めようと考えている。


「ちげーよ! 先生よく見ろ!」

「ん? 俺の顔ってそんな怖いか? 長門、お前はどうなんだ?」

「ひぅっ!? そんなことは…!」

雄山は眉をひそめるだけでもチンピラが逃げてしまうほどの強面で気弱な女子生徒である長門は悲鳴をあげて否定してしまう。しかしこれでも昔よりか遥かにマシな方なのだ。昔は夜道を歩いていると幽霊に間違われ、昔のオカルト部に雄山の写真が貼られるのはしょっちゅうあった。

「だよなぁ?」

雄山は首を傾げ、何が悪いのか理解出来なかった。昔はともかく今はまともな顔つきなのだ。これで怖いとかいったら自分に愛想よく振る舞える佐竹先生はなんだというのだ。

「そっちじゃねえっすよ! こっちっす!」

矢田は紙を取り上げ、雄山の前に見せると雄山は手でポン…と叩き納得した。

「ああ…こっちか。えーと…[生徒、矢田やだこうきをオカルト部に所属することを認めます、顧問…印]…本当にいいのか?こんな部活で」

雄山はその紙を読み上げた。一々印の部分までいうあたり几帳面なのかもしれない。

「つってもよーどうせ他の部活はつまんねーし、担任のユーザン先生が顧問なら楽そうだしな。それにユーザン先生出張少しだけ多いの知っているし」

「全くお前って奴は…長門もそうなのか?」

雄山は矢田が自分の出張の数が多いことを知っていることに呆れ、もっと他のことに勉強しろと言いたくなるが我慢して長門に尋ねた。

「動機は違いますけど…よろしくお願いします」

ようやく雄山の顔に慣れた長門もお辞儀をして、それを出した。

「[生徒、長門奈恵は(以下略]…確かに預かった。それじゃ後悔しないかだけ確認するけどいいか?」

「もう大丈夫だよ!な?長門」

「うん!」

「そこまでいうなら入部の手続きしてくるから」




少し待っていろ。そう言おうとした雄山の言葉を遮り、校内放送の音が鳴り響く。

【大和雄山先生、至急学園長室に来てください。】

そして再び校内放送の音が鳴り終え、放送が終わったことを告げた。


「…仕方ない。それじゃ明日までには終わらせておくからお前達は今日からオカルト部員だ。6時までにこの部屋を出ろよ。鍵閉めるからな」

「あざーっす」

「ありがとうございます!」

「学園長の所にちょっと行ってくるわ」

雄山はドアを閉め、学園長の方へと向かった。

「一体何なんだろうな?」

「う〜ん…雄山先生が怒られるとは思えないし」

「むしろ逆ギレして修羅場になったら面白そうだけどな」

雄山がキレたらそれこそとんでもない修羅場となるだろう。何しろ眉をひそめるだけでもチンピラが逃げてしまうほどの男だ。学園長が怯えて黄金色のスイートポテトを出して怒りを鎮めようとする姿が容易にできる。

「思い浮かぶけどユーザン先生がそう簡単に怒るかなー…」

2人は雑談をして時間を過ごした。


▲▼▲▼☆☆☆☆▼▲▼▲


「失礼します。学園長」

「入ってくれ。雄山先生」

雄山が学園長室に入るとボロボロになった学園長に十数人の教師達と生徒達がそこにいた。

「さて…雄山先生。この先生達と生徒達を見て予想はついたとは思うが…」

「お断りします」

学園長が喋っているにもかかわらず雄山はそれを断った。

「早すぎる! もっと話させてもいいだろう!」

「お断りします。これから部活動の手続きをしなくてはなりませんので」

口調こそ丁寧だがやっていることは無礼極まりない。

「学園長に向かってなんて口を…!」

「黙れ」

それを注意しようとした教師は雄山の一言で青ざめてしまい、沈黙してしまった。

「ここにいる方々が怪我をしているとなれば暴力沙汰でしょう。そんなことに巻き込まれるのは真っ平ごめんです。では失礼します」

「ま、待ってくれ! ほんの少し! 少しだけでも良いんだ雄山先生! 頼む! 給料1桁…いや2桁増やすから!」

ちなみに雄山の年で教師となれば最悪月給20万円支払われる。それの2桁増えるとなれば2000万円となり国会議員の給料を軽く超えることになる。オカルト部の想像通り、学園長が雄山に黄金色のスイートポテトを出した瞬間だった。

「金の問題じゃあねえんですよ…実家ウチへ行けばあります」

しかし雄山がそれを蹴ってドアに手をかけたの見て学園長は次の手を打った。


「これはオカルト部の生徒達にも多いに関係することだぞ!」

「…」

雄山が少し反応を示し、学園長は止めを刺す。

「下手したら普通の生徒達に被害が出る! だからお願いです…雄山先生。どうか私めの話しを聞いてください」

「…まあいいでしょう。ただロクでもないのはわかっていますが」

学園長は完全に下手にでて話しを聞かせようとすると、間を置いて雄山は上から目線…いやまるで学園長達をゴミを見るような目で言い放ち、用件があるなら早く言え! と言わんばかりに手を組んだ。それだけ学園長が言おうとしていることが嫌なのだ。


「雄山先生…陰陽師に再びなってくれないか?」

陰陽師とは和製魔法使いと言えばわかりやすいだろう。つまり…雄山は元和製魔法使いこと元陰陽師だった。そして学園長は再び雄山を陰陽師に戻そうとしていた。

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