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お市の天下漫遊記  作者: 女々しい男
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日の本の第一歩(語り部風)

織田家は、九州討伐に向かった水軍と少数精鋭をルソン、台湾にそのまま派遣して、占領していた西洋の異国人を駆逐し、織田の直轄地とした。

琉球にも使者を出し、降伏した為、準自治区とし、織田の兵を駐屯させる事になっていた。

また専業軍人であった織田の兵は、各地の治安維持や未開の地蝦夷開拓等に向かわせる。

そんな日の本に織田と敵対する勢力がいなくなり、完全に天下は織田家の物となった。

その年

信長は自治区と認めた大名を近江安土の城に上洛させた

内訳としては

安芸、石見、長門、周防を保有する毛利家

甲斐、信濃、上野、駿河を保有する武田家

伊豆、相模、武蔵、上総、下総、安房を保有する北条家

北近江半国、越前を保有する浅井家

阿波、讃岐、淡路を保有する松永家

出雲を保有する尼子家

越後を保有する長尾家

土佐を保有する長宗我部家

肥前を保有する龍造寺家

薩摩、大隈を保有する島津家

織田家が認めた自治大名は以上、十家のみであった。

自治区と定められた大名は、自由に海外貿易を行う許可を出していた。

自治区の海外侵攻は基本認めず、織田の主導で行う旨を了承させた。

他の在存していた大名は、織田の政策を組み込むと経営破綻となる事を恐れ、織田家に組み込まれる事を望んだ為。

十家だけが自治権を持って残る事態になったのである。

(後に十家も次々と世代を重ねる毎に、経営破綻や時勢の流れで、織田家に組み込まれて行く事となる)

上洛させた大名に信長は、織田の政策を自治区でも組み込むように伝えた。

他の大名は全て織田家の中に組み込まれて、自治権も取り上げられていた為。

織田より派遣された人材による統治と政策を推進されることになる。

この改革により一部の武家、豪族は反発し、反旗を掲げるが、全て織田家や自治大名からの派兵により潰され、一族郎党根切りとなる苛烈さであった。

織田の直轄領地や組み込まれた領地では検地を完全導入し、税を四公六民とし、浸透させた(戦が完全に収まった時には三公七民という有り得ない税率を制定することになる)

商人や職人といった職種も帳簿を付けて提出させる事で、税を五公五商と定め、徴収されるようになった(のちに四公六商となる)

税の徴収も、今までの様に米での納税ではなく、銭による納税とした。

刀狩りも推進し、織田家、自治大名に在籍していない武士は、帯刀すら出来ないという厳しさであった。

また村や町の警備の為に、武器を所持した織田家の兵を派遣、駐屯させて、今で言う警察のような役割の部署を作り、法を整理し、民間での問題や争い事などは裁判機能を持たせた部署で対応させて、近代化を進めようとしていた(但し、教育が行き届くまでは簡単な法に止まっていた)

公家や寺社には民を教育させる機関を受け持たせ、文字や数字、計算、法、護身術を教える事を義務付けさせる。

子供は五歳から八歳までの三年間は無料で教える事として定め、優秀な人材は織田家が管理する教育所に進み、二年間教育をしてから織田家に登用されるという制度を定める。

医療も公家や寺社に整備させて、民間に普及させるのに尽力していた。

領内の不正を取り締まるため、伊賀、甲賀のみならず、全ての忍びの里の忍びを織田の諜報員として雇い、不正を取り締まらせた。

民には異国からの脅威に関してだけ、緊急徴収と徴兵の義務を課せて、国難時には国家総動員の義務があった。

この方針は織田家の基本方針として、織田家が緩やかに政権を民間に移譲するまで続いた。

政権を民間に移譲出来た時には、世界で一番治安の良い国だと言われる事となる。

このような政策を打ち出して進める、女宰相と呼ばれた一人の女子がいた。

その名は「お市様」と呼ばれるお方であった。

このお市様、少々放浪癖があり・・・各地にひょっこりと顔を出しては問題を解決するのだが、その周りに仕える者達は皆振り回された為、付いたあだ名が「フーテンお市」

そんな、お市様の物語・・・開幕

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