8話
side ジルエス
今。俺は前を歩く担任について行っている
ちなみに教室までの道のりを歩いている
・・・・・さっきからこの担任が五月蠅い
「ジルエスくんはどこから編入してきたの?」とか
「魔力量が少ないのになんでSクラスに入れたの?」とか
質問ばっかだ・・・
普通こうゆ~のって教室に入ってからの学生とのやり取りじゃない?
いくつかは答えておいたが・・・
ちなみにS-3クラスの担任は女性でシルビ―さんより胸がない
どっちかっていうとスレンダーな印象の人だ
身長は165センチぐらい。丸目で赤毛のポニテ、いかにも快活そうな容姿だ
学生といっても遜色ないほどだ
名前は……なんだったかな~……ミ…そう頭文字がミ………ミ………頑張れ俺!……ミリア…そうだミリアさんだ!!
よくやったぞ俺!!その前に名前忘れてゴメンナサイ!orz
「どうしたの?そんなところで土下座して」
とミリアさんが俺を冷めるような目で見ていた
「ハッ!!俺はなにを…」
メチャクチャ恥ずかしいぜ(汗)
気を取り直して今度はこっちから質問
「この学年で1番強いのって誰ですか」
できればソイツとは関わり合いになりたくない
面倒なのはイヤだからな
「学長の娘のソフィスティアさんよ、ついでにS-3クラスね」
もう関わっている……だと。それもS-3クラス。
というか強いのがSクラスにいるのは普通か…
「はぁ~」
「今度はなんですか溜め息なんてついて」
「いや、自分の不運さを嘆いていました」
「はぁ?まあいいです。つきましたよ。ここがジルエスくんの入るS-3クラスです。私が先に入って説明するので待ってて下さい」
そう言って教室に入っていった
ミリアさんが入ってから一度静かになったがそれからまた騒がしくなりそれをまた静めているような感じだ
「入ってきて良いですよ~ジルエスくん」
もう一度顔を見せた時にさっきより元気がないと感じたのは外れてないだろう
しかも涙目だし………なにがあった?
そして教室に入り黙って教壇まで歩いていった
「かっこいい~」「あんなのが編入生?」「チッ男かよ」とかいう声が聞こえたけど気にしない~
ちなみに教室はざっと見て50人ぐらい入る。教壇から見て弧を手前に描くようにして席が配置してあるような構造
「はじめましてジルエス・キト・リヴォルヴで~す。これからよろしく~」
と緊張感のない声で言った、ついでにお辞儀も
「そのひょろい体でオレらのSクラスに入ってきたの?ウケる~~」
と後ろの方のチャラい男
「まあ学長が決めたことだしね~言っとくけどそこまで弱くないよ。人を見た目で判断すると痛いめみるよ~」
「なっ!?喧嘩うってんのかコルァ!!」
なんか怒っていらっしゃる
「喧嘩?面倒だからしね~よそんなこと」
飄々と流した
「2人ともやめなさい!!」
とそこで最前列に座るソフィーの声が響き威圧感が襲ってきた
見ればチャラい男だけでなくこの教室にいる数人を除く殆どの人が歯を食いしばっている
「どうしたの?」
俺が尋ねると威圧感が霧散した。まるで何もなかったかのように
「へえ~今ので倒れないのね。意外だわ」
少し驚いたような顔をしていたがすぐに真面目な顔に戻った
「おいおい、俺とそこのチャラいのだけに威圧すればよかったんじゃないのか?」
「まあなんとなくよ、なんとなく」
「あんたも大概イイ性格してるな…それに口調かわってないか?さっきは如何にも会長ってかんじだったのに」
どこか呆れたように返した
「まあ実力を試すにはこれが一番手っ取り早いから。それと口調はこれが素よ」
「そう。それじゃ~俺が弱くないのがわかっただろうし、どこか座らせてもらえないですかね?」
動けるようになったミリアさんに言った
「あっはい。じゃあソフィーさんの隣に据わって下さい。ソフィーさんは案内など頼めますか?」
「りょ~かい」「わかりました」
そう言ってソフィーの隣の席についた
感想とかあったら
よろしくお願いします