5話
「…………いつまでこんな格好でいるつもりですか?」
「あ~はいはい」
学園の近くになって少女を降ろした
そして学園の方に歩き出しだ
連れて来るとき周りの殺気や羨望などの視線が突き刺さったが気にしない・・・
視線から逃げるために行ったのに結果的に悪化したことなんで気にしてないぞ!本当だからな!!
小さく溜め息を吐き視線を少女に向けた
近くで見るとその少女がただの少女でなく美少女だとわかった
肩まで伸びた髪は薄い碧色で鋭い切れ眼もサファイアのように深い碧だ
身長は160センチ位ありスタイルは女性特有の起伏がハッキリしている
同年代の中でもかなり成長しているほうだろう
と観察していると訝しむような眼で見られている事に気づいた
「ああ~オレはこの学園に編入してきたジルエス・リヴォルヴだ」
「リヴォルヴ…?」
少女は少し考えるような仕草をした
「どうかしたのか?」
「何でもない…」
「ところで~あのチンピラ達自分でなんとかできたんじゃない~?」
「自分でするより他人にヤらせる方が楽ですからね。それと私は2の年ソフィスティア・アクア・ドラケンスです。ちなみにアナタの案内役です」
「そ~だったんだ~。んじゃ案内よろしくソフィー」
「そんなに気安く呼ばないでください。穢れます。軽薄さが立ち姿から滲み出てますよ.」
「ッ!!」
俺は僅かに揺らいだ心を隠すように顔を盛大にひきつらせた
「顔では済ましてつ黒いコトを吐くね・・・じゃあ改めて案内よろしくドラケンスさん」
もう目の前に見える学園の門を見ながら言った
side out
side ソフィスティア(以後ソフィー)
私は考えていた・・・
リヴォルヴと言えばかの有名な勇者達の一員だ
だが軽薄そうなこの男になにか関係があるのだろうか
魔術を使ったような感じはしなかったけどどうやってあんなに速く動けたの?
それにさっきのひきつるような表情の前に見せた寂しげな顔は昔のアイツのようではないか…・・
もしかしたらアイツなのか?
だがアイツの顔が思い出せない・・・
そこだけ記憶からぽっかりと抜け落ちている・・・・・・・
考えていても仕方がない
とりあえず今は案内役に徹するとしよう
私はそんなことに思考を巡らせながら門をくぐった
side out
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