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その心臓に宿るもの  作者: ゼオ
一章 編入生と生徒会長
18/27

18話


ちょっと野暮用で遅れてしまいました

テストとかテストとkじゃテストとか!!

学生ってめんどくさいです・・・


お待たせしてしまいましたが今回は短いです

それでは本文をどうぞ

side スイ




現在、友達ルームメイトとの部屋にある自分のベッドの上で寝転がっている


「はぁ」


スイは少しだけ頬を染め溜め息をついていた


--私ってなんであんなコト話したんだろ?あんなに濃い血の臭いを纏ってたのに。挙げ句の果てには泣いちゃうし。でも撫でてもらうのは気持ちよかったな~。・・・今になって恥ずかしくなってきたかも。


「どうした~。溜め息なんかついて~」


「ふぁっ!?」


吃驚して変な声を出してしまった


話しかけて来たのは友達兼ルームメイトでもあるライカ・カトラム。後ろで括った髪は漆黒。背は180cmくらいで身体の発育が私と同じであまりよろしくない・・・、自分で言ってて落ち込んで来た。男勝りな気概を持つ同じ学年のクラスメート。その容姿や言動からファンの数も多いらしい。今現在、私の顔を覗き込んでいる。


--それにしても近い・・・


「なんでもない」


「もしかして戻ってくるのが遅れたこと関係あるとか?」


--私の言葉はスルーですか


「そんなところ」


「もしかして男?」


「半分正解、半分間違い。最初はソフィーたちと、その後ジルと話した」


「スイが男とか?意外なコトもあるんだな。それも呼んでいるのは愛称」


顎に片手を当て、此方を不思議そうに見るライカ

喋り方は男っぽいが、そういうところが気になるのはやはり年頃の女性のサガか、瞳をランランと輝かせてスイを見ている


「そうだけど・・・。不味い?」


「不味くは無いが、今までそんなコト無かったからどんな心境の変化なのかな、と」


「わかんない。でもジルの傍ではリラックスできてた。と思う」


「例えばどんな風に?」


「それは・・・な、内緒」


その時のコトを思い出したので顔が火照ってきた

--私が泣いて慰めてもらったなんて口が裂けても言えない


「ほー。あの鉄仮面の異名を持つ雪姫がな~。どんなヤツだ?」


謎の単語が耳に入る


「雪姫?」


「スイの二つ名みたいなの。みんな言ってるぞ。知らなかったか?」


「知らない」


「それよりもソイツはどんなヤツだったんだ?」


「黒髪黒眼、左眼に眼帯。それに、変な人」


「ああ!今日闘技場で編入生そんなヤツが戦ってたな」


ライカは納得したように頷いている


「その人」


「それで、そんなに顔を朱くしてどうした?」


尋ねてくるライカは「ニヤニヤ」という擬音が似合う顔


「気付いてた?」


「まあ、面白かったから放ってた」


「・・・意地悪」


「意地悪でけっこう。珍しいモノも見れたし」


「ぶぅ~。言ってくれればよかった」


「残念だったな。もうそろそろ寝るぞ。明日から大変だからな」


「う~。・・・わかった」


「灯り消すぞ」


「お休み」


「ああ、お休み」


灯りが消えると同時に私はベッドに潜り込む


「変な人・・・ほんとに、変な人」


スイは呟くと、眠るために目を閉じた





side out







side ???




ある薄暗い部屋の中


「クソッ!!」


部屋の主と思われる人物の罵声が響き渡る。その声には、誰かに向けられた明確な怒気や苛立ちなどが含まれている


「いきなり出て来やがって!!何なんだ。クソッ!化物が!!」「ドンっ」


全ての苛立ちを込めるようにテーブルに手を叩きつける。暗さのせいでその表情は伺い知ることは出来ない


「あ~、どうすっかなー、計画の邪魔だから・・・、消すか」


すると多少は気がまぐれたのか考えるような仕草をし出した。声にも先ほどの怒気を含んでいた時より余裕がある


「ククッ。俺の邪魔をした報い、受けて貰うぞ。そうとなれば準備は万端にしなけりゃな・・・・・・」


そして言葉通り、計画(いやこの場合は欺計と言った方が当てはまる)の準備をし始めた




side out



今回で第1章は終わりです

投稿が遅れることはかなりあると思いますが

これからも本作品を読んでいただけると幸いです

でわ

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