18話
ちょっと野暮用で遅れてしまいました
テストとかテストとkじゃテストとか!!
学生ってめんどくさいです・・・
お待たせしてしまいましたが今回は短いです
それでは本文をどうぞ
side スイ
現在、友達との部屋にある自分のベッドの上で寝転がっている
「はぁ」
スイは少しだけ頬を染め溜め息をついていた
--私ってなんであんなコト話したんだろ?あんなに濃い血の臭いを纏ってたのに。挙げ句の果てには泣いちゃうし。でも撫でてもらうのは気持ちよかったな~。・・・今になって恥ずかしくなってきたかも。
「どうした~。溜め息なんかついて~」
「ふぁっ!?」
吃驚して変な声を出してしまった
話しかけて来たのは友達兼ルームメイトでもあるライカ・カトラム。後ろで括った髪は漆黒。背は180cmくらいで身体の発育が私と同じであまりよろしくない・・・、自分で言ってて落ち込んで来た。男勝りな気概を持つ同じ学年のクラスメート。その容姿や言動からファンの数も多いらしい。今現在、私の顔を覗き込んでいる。
--それにしても近い・・・
「なんでもない」
「もしかして戻ってくるのが遅れたこと関係あるとか?」
--私の言葉はスルーですか
「そんなところ」
「もしかして男?」
「半分正解、半分間違い。最初はソフィーたちと、その後ジルと話した」
「スイが男とか?意外なコトもあるんだな。それも呼んでいるのは愛称」
顎に片手を当て、此方を不思議そうに見るライカ
喋り方は男っぽいが、そういうところが気になるのはやはり年頃の女性のサガか、瞳をランランと輝かせてスイを見ている
「そうだけど・・・。不味い?」
「不味くは無いが、今までそんなコト無かったからどんな心境の変化なのかな、と」
「わかんない。でもジルの傍ではリラックスできてた。と思う」
「例えばどんな風に?」
「それは・・・な、内緒」
その時のコトを思い出したので顔が火照ってきた
--私が泣いて慰めてもらったなんて口が裂けても言えない
「ほー。あの鉄仮面の異名を持つ雪姫がな~。どんなヤツだ?」
謎の単語が耳に入る
「雪姫?」
「スイの二つ名みたいなの。みんな言ってるぞ。知らなかったか?」
「知らない」
「それよりもソイツはどんなヤツだったんだ?」
「黒髪黒眼、左眼に眼帯。それに、変な人」
「ああ!今日闘技場で編入生が戦ってたな」
ライカは納得したように頷いている
「その人」
「それで、そんなに顔を朱くしてどうした?」
尋ねてくるライカは「ニヤニヤ」という擬音が似合う顔
「気付いてた?」
「まあ、面白かったから放ってた」
「・・・意地悪」
「意地悪でけっこう。珍しいモノも見れたし」
「ぶぅ~。言ってくれればよかった」
「残念だったな。もうそろそろ寝るぞ。明日から大変だからな」
「う~。・・・わかった」
「灯り消すぞ」
「お休み」
「ああ、お休み」
灯りが消えると同時に私はベッドに潜り込む
「変な人・・・ほんとに、変な人」
スイは呟くと、眠るために目を閉じた
side out
side ???
ある薄暗い部屋の中
「クソッ!!」
部屋の主と思われる人物の罵声が響き渡る。その声には、誰かに向けられた明確な怒気や苛立ちなどが含まれている
「いきなり出て来やがって!!何なんだ。クソッ!化物が!!」「ドンっ」
全ての苛立ちを込めるようにテーブルに手を叩きつける。暗さのせいでその表情は伺い知ることは出来ない
「あ~、どうすっかなー、計画の邪魔だから・・・、消すか」
すると多少は気がまぐれたのか考えるような仕草をし出した。声にも先ほどの怒気を含んでいた時より余裕がある
「ククッ。俺の邪魔をした報い、受けて貰うぞ。そうとなれば準備は万端にしなけりゃな・・・・・・」
そして言葉通り、計画(いやこの場合は欺計と言った方が当てはまる)の準備をし始めた
side out
今回で第1章は終わりです
投稿が遅れることはかなりあると思いますが
これからも本作品を読んでいただけると幸いです
でわ




