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その心臓に宿るもの  作者: ゼオ
一章 編入生と生徒会長
15/27

15話

いろいろあって投稿が遅れました

読んで下さっている皆さん本当にすいません


それでは本編を(楽しめるかどうか分かりませんが)楽しんだください

side ジルエス



今は夕方ぐらいの時刻


俺は寮館の前に来ている。

隣にはソフィー


ソフィーに聞いたところによると、寮館は全体の学生半分ぐらいと教師が数人が住んでいるらしい

今まで校舎内などを案内してもらっていて最後にここにたどり着いた。というわけだ

案内をしてもらっているときに、ソフィーが女神のような微笑みを浮かべていたので、周囲から隠れた(好機の眼差しから怨念まで、数え切れないほどの)視線をひしひしと感じたり、俺に向かって物が飛んできたりしたがその話は置いておきたいと・・・


「ヒュッ」「モノローグの途中で投げてくるな!」


今度は椅子かよ!?


出来れば避けたいところだが後ろにはソフィーがいるので


「せい!」

かけ声と共に回し蹴りを叩き込み、飛んできた方に返す


「あべしっ」

「87番しっかりしろ!!」

「おいっ!!俺たちはそんな軽い思いで集まったのか!?」

「ドラグレスさんにくっつく害虫を駆除するという使命を忘れたか!」


さっきから何十回とこのやりとりが続いている・・・違うのは親衛隊かそうじゃないかだ


「はぁ」


あんなコトがあった後だぞ・・・少しは休ませてくれ!!


「どうしたの?」

上目遣いで本当に心配そうに見ている


「いや、なんでもないよ~」

男としてドキッとしないわけではないが、これ以上心配させるわけにもいかないので普通を装う。

あ~あ周りの視線がもう一段階キツくなったyo・・・。それにしても教室での一件以来、少しソフィーの態度が柔らかくなたような~



実際はソフィーには助けて貰った時の感謝とそのほかの感情もくすぶっているのだが、ソフィーもその気持ちに気づかないのにジルエスが気づく道理もない


まあいいや。考えるのは後々するとしよ~


すぐさま気持ちを切り替えソフィーの後に続き寮に入っていった





「へ~、思ってたより普通だな~」


寮の廊下は広いがあまり派手な造りじゃなかったからだ


ちなみに広さは横が3メートルぐらい


「意外?」


「まあ意外っちゃ意外かな~。こんだけデカい学校なんだからもっと豪華だと思ってたし~」


「部屋見てみれば?」


「なんかあるの?」


「やっばやめた。見てのお楽しみ」



そう言いながら広い空間に出た


「ここが食堂よ」


「広いな~」


部屋を埋め尽くす、テーブル、テーブル、テーブル・・・


数百人が座っているが、俺たちが入ってくると殆どの人がソフィーを見、隣にいる俺を見て、男子は羨望や嫉妬の女子は興味津々の視線を俺に向けてきた


「ここは闘技場より小さいけど、この寮の全員が入っても空きがあるぐらいよ」


「風呂とかは?」


「後で案内するわ。それよりも食事にしない?」


「そうだね~。あんなこともあったし」



そのときテーブルにの方から女子の声が聞こえてきた


「お~いソフィー。こっちこっち~」

と手をぶんぶんと振っている赤っぽい色の髪の女生徒。隣には小さく手を振っている白髪の女生徒がいる


「はいはーい。ついでだからついてきて」

そう言ってソフィーは手を振り返し、俺の手首を掴んで引っ張った。それを見た男生徒の視線が殺気じみたものに変わるのにそう時間は掛からないわけで


視線で人が殺せるなら今頃俺死んでるな~


そんなことを考えていると2人の女生徒の前に辿り着いた。2人の左胸を見ると、赤い髪の方は白い横線が2本に黒い縦線が1本。髪が白い方は青い横線2本に黒い縦線が4本

これは学生の所属するクラスだ。横の線の数が学年を、縦線は組を表す

色はS・A・B・C・Dの順に白・赤・青・緑・黄の順だ

さしずめ赤髪の方は2年Cクラスの1組。白髪の方は2年Bクラスの4組ってとこか


「いっしょにごはん食べよ~。ソフィー」


「はいはい。そのつもりよアイラ」


「・・・」


前者は、先程は離れていてわからなかったが、短いストレートにした真紅の髪に大きく開いた金色の目。どこか猫っぽさを感じる顔立ちだ。アイラと言うらしい

後者は俺の方をジッと観察するように見ている。透き通るような白い髪に緑の目。静かでいて鋭い雰囲気を放っている


居心地わる~


「それで、後ろの人はソフィーちゃんを助けた噂の編入生かな?さしずめ王子様ってとこ?」

アイラがソフィーに切り出した


「ちっ、ちがうわよ」

それにソフィーはどもりながらも答える


「お?慌ててる~。これは脈ありですかな~?」

その様子をアイラは楽しそうに見つめている。この人シルビーさんみたいな人だな


「だからちがうって!!」


「ムキになんなさんな~」


「・・・」


「・・・」(^_^;)


2人が盛り上がっている横で、もう2人は互いを探るようにしている。


本気≪マジ≫でこの沈黙はキツいぞ・・・


「・・・ボソ・・・」


「わっ!スイがしゃべった!?」


「ほんとね~初めて会った人の前では余りしゃべらないのに」



2人ともよほど驚いたようだ。さっきまで話していたのを忘れたようにスイと呼ばれた女生徒を見た



スイは俺を指して言う


「・・・濃い血の匂いがする・・・」



俺はその言葉に驚愕した



「え!?」


と続いてアイラが驚く



「それってこれのこと?」


俺は心の中での驚愕を表に出さないようにしてポケットからナイフを取り出す。放課後にソフィーが襲撃された時のものだ

たがそれをスイは首を横に振って否定する。そして俺に聞いてきた


「何人?」

この意味することはすぐにわかった。人をった人数だ。俺は苦笑しながらそれに答える



「両手の指じゃ全然足りないぐらいかな~。できればやりたくはないんだけどね~」


「「???」」


訳が分からないという顔のソフィーとアイラ


「そう」


そんな中でスイはしっかりと頷いた


「この話は取り敢えず終わりでいいか?いまからメシのつもりだから」


「うん」


スイは渋々といったふうに頷いた


「ね~ね~2人してなに話してんの~?」


「ないしょ~」「うん」


「うおぅ!?いつの間にか仲良くなってる~!?」


その反応に驚くアイラ


さっきから驚いてばっかだな~。この人


その様子をソフィーはジト目で見ている


「女の子と仲良くなるのは早いのね・・・たらし・・・」


その言葉は俺のハートを撃ち抜いた


え?キューピットの矢みたいにって?バカいっちゃいけないよ。そりゃもうどでかい槍で「グサッ」って擬音が似合うぐらいの威力だったぜ


「うぐっ・・・」


「どうしたの?そんな悲しそうな顔して」


あんたのせいだよ!?あんたの!


「はぁ~、何でもないよ~」


「そう。じゃあ前置きが長くなっちゃったけど紹介するわ、髪が真っ赤なこっちが」


「アイラ・ナタム・グライトスだよ~ん。アイラって呼んでね~」


見た目通り元気に紹介して、握手をする


「こっちの白い髪の方が」


「スイ・フェンル。スイ、でいい」


「まさかのファーストネーム!?よほど気に入られたみたいだね~。編入生くん♪」

とバシバシ俺の肩を叩くアイラ


そういや大事なこと忘れてたな~


「あ~、自己紹介がまだったな~。俺はジルエス・キト・リヴォルヴで~す。呼び方は何でも良いよ~」


「それとジルエスは私達のチームに入ることになったわ。事後承諾だけどいい?」


ちなみにソフィーには、俺がチームに入ることはあの騒動の後にシルビーさんから伝えてある


「いいよん♪ヨロシク、ジルっち」


まさかの即答。この人は疑うことを知らないのか?っていうかその前に


「ジ、ジルっち!?」


「うん。ダメ、かな・・・」

上目遣いで大きな瞳をウルウルさせながら俺を見ている


「う、わかった・・・」

(だって断ったら俺が悪いみたいじゃん。それに親しみを持ってもらえるにこしたことはないし~)


「よろしく、ジル」


「スイはジルか・・・。まあいいか、こうゆうのは気にしたら負けと言うし、うん。んじゃ、2人ともヨロシクな」


(あ~無視してきたけどもう無理だわ。さっきから俺の背中に刺さる視線の密度とかがハンパない)


「それとちょっと外の風に当たってくる」


「ご飯は?」


「じゃあ食ってからでいいか。どうしたらいいの?」


「あそこまで行って注文すればすぐだよ」


とカウンターを指差しアイラ


「ついでに私のも注文してきて。よろしくね」


とソフィー


「はいはい。わかりやした~」


俺はそれに渋々ながらも了承する。そして席を立った

ちょくちょく投稿が遅れることもあると思いますが

これからもよろしくお願いしますm(_ _)m

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