表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
その心臓に宿るもの  作者: ゼオ
一章 編入生と生徒会長
12/27

12話

テスト1日目が終わって

久しぶりの投稿です

駄文ですがどうぞ

開始直後、いきなりギルバが手を前に向け魔法を撃ってきた



「【風のウィンド・カッター】」


薄緑色の風が切り裂くように吹いてきたが身体を最小限横にずらすことで避ける



「遅いよ~」


そのとき避けることを予想していたようにギルバの方からぶつぶつと呟きが聞こえて来る。そのあと詠唱が終わったのかギルバは力強い声と共に右手を左から右に振った


「食らえ!!【荒くれる風(ロー・ウィンド)】」



「おおう.中級魔術か~でもこれじゃ~ね~」


目前まで風が襲ってきたとき、俺は右脚で目の前の空気を斬るように振る


脚旋キャクセン<鎌鼬カマイタチ>】


俺の右脚が放った衝撃波は相手が放った魔術を打ち消す



「「「はっ!?」」」


観客席にいる学生とギルバ



そこで俺は『来いよ』という意味を込めて手をこまねいてやった



「ふざけるのもたいがいにしやがれ!!」


呆けていたはずのギルバは顔を真っ赤にしている。よほど今のが堪えたらしい



怒らせるつもりなかったんだけどな・・・


ギルバは先程より魔力を膨大に注ぎ込み魔術を完成させる。

俺は黙ってその様子を待った



「はぁ、はぁ、はぁ・・・これで最後だ!!【風技・百牙ビャクガ】」


唱えると同時にギルバは両手を振り上げた【百牙】は多くの風による一点斬撃ならぬ一面斬撃。普通は避けるのが無理な上級魔術だ



「うわ~。粗いな~」


そう、普通なら。だが相手は一流でもない学園の生徒、俺の言ったように魔術にムラがある



「よっと、ほっ、はっ」


そう言いながら俺は魔術のムラを突いて、舞うように避ける、避ける、避ける



「まだだ!!【風技・龍牙ロウガ】」


その言葉と共にギルバは上に上げていた手を振り下ろす

こちらは風を高密度に集めて放つ。まさに『必殺』に相応しい一撃。速度スピード威力パワーもハンパじゃない

一応この学園の制服には魔術で強化が施されているが、コレを食らったら危ないどころじゃないぐらいの威力はあると思う

【百牙】で傷を負わせて、【龍牙】でとどめという戦術だったのだろう



って、まてまてこれ食らったら重傷じゃすまね~ぞ?ミリアさんはなにしてんじゃ~い。


と観客席を探すとわなわなと震えているミリアさん


・・・・・・。まあ、食らう気はさらさらないけど~



「どこを見ている!!」


ギルバの声が聞こえ、そっちを向くと【龍牙】が既に目前まで迫っている・・・



「って危な!?」


俺は咄嗟に上半身をそらし、【龍牙】を避けた


ヤバかった~!危うく脚と胴体がオサラバするところだった・・・



「おいおい・・・」


そう言いながらも走り、俺はギルバに肉迫する



「はぁ、はぁ、はぁ、クソッ!こうなったら」


ギルバは近接戦闘に備えるように手を前で構える。俺を迎え撃つつもりか



俺は立ち止まった


「ギルバよ~。確かにアンタは強いけど相手が悪かったな~」



「まだ勝負は決まってないぞ!!」



「そこで提案だ。一撃か無数の追撃どっちにする?アンタもう立ってるのもキツいだろ?最初っから降参は頭にないみたいだし」



「・・・わかった。一撃で決めてみろ。止めてやる!」



「骨何本かは覚悟しとけよ。いくぞ!」


俺は全力とまではいかないまでも、ある程度の力を込めて蹴りを叩き込んだ



「ガアッ」


思った通りにギルバは吹っ飛んで2回3回とバウンドして止まる

俺は悠々と歩きながら近づいていく



「・・・うぐ・・まだだ」


ギルバは立ち上がろうと足を踏ん張ろうとしている



「もう無理すんな~。体ボロボロなのにどうするつもりだ。もっかい出直して来い。それとコレは独り言だが、さっきの【百牙】の構成が少し粗かったかな~。そこが出来てたら約束破って魔術使うとこだった」



「そうか独り言か。まあそういうことにしておこう。」


そう言うとギルバは意識を手放した



「お~い。しんぱ~ん」


俺が審判を呼ぶと、少し呆けていたのか急いでコッチに来た

そしてギルバの様子を確認すると言った



「続行不可能なので、この決闘ジルエス・キト・リヴォルヴの勝利」



「編入生すげ~」「2年の四位に勝つなんて・・」「さっきのってどうやって避けたの?」観客が沸いた



「よし.終わった~」


そのとき探るような視線を感じて見渡すと一カ所だけ誰もいないのに空いてる席が



「ん?まあいっか」


害のある視線じゃないことを祈りながら闘技場をあとにした



side out




side ソフィー




「なにあれ・・・」


さっきのは私が初めて見たのとは威力が桁違いだった。中級魔術を蹴りだけで相殺するなんて・・・

ジルエスの目前に魔術が来たとき脚が一瞬ブレたのはわかったけど



「それにしてもあまり攻撃しなかったわね~。わかるだけでも2回だけだし。体が強いのはわかったけど肝心の魔術はどうなのかしら・・・」


疑問に思いながらも私は闘技場を後にした



side out




side ???



闘技場に観に来ている人達の中で話し合っている5人

今は誰もここを認識出来ないような魔術が使われている



「面白いコが入ってきたわね~」



「あの人引き入れてみないかな?かなかな?」



「え~やる気なさそうだけど・・・」



「おもしろそうですね~」



「あ、コッチ見たぞ」



「「「「えっ!!」」」」



「ほんとだ」



「認識をずらしてるはずなんだけど・・・」



「すごいね~」



「まあ引き入れも考えておきましょうか」



「やった~」


と闘技場から出て行くジルエスを見ながら話し合っていた




side out


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ