1話
side ジルエス
俺はジルエス.ジルエス・キト・リヴォルヴ
家は父さんと母さんの3人家族だ
父さんのファーストネームはギースアル。ミドルネームはブラド
母さんのファーストネームはアリシア。ミドルネームはリスウェだ
家はアレグランドの都市部から離れた偏狭な山地の中にポツンと建っている
今日も山で朝からの日課(訓練)をしていたら
組み手で打ち終わった父さんがいきなり切り出した
「お前も、そろそろ学園とかに行ってみたくないか?」
「なんで?」
「ぶっちゃけると教えるようなこと無くなっちったから(笑)」
飲み物を持ってきた母さんも
「私も教えることは全部教えたから~学園生活も大事だし行ってたくさん友達つくってきなさ~い.あと彼女もよ~」
「くれぐれもその左眼のことは他人には話すなよ.使う魔法の属性も一つだけにしておけ!それも火・水・土・風・雷・闇・光の中のどれかだ」
「えっ!?何で使っちゃいけないの?」
「殆どの人が使えるのは1種類だからよ~私とジルエスは使えるけど父さんは使えないでしょ~それと他の属性は古代魔法と言って今じゃ使える人がほとんどいないのよ~」
「そっか~」
「それと編入祝いにコレをやる」
父さんが石のようなものを渡してきた
「なにこれ?」
「それはミスリルだ」
「ミスリルって伝説の金属じゃなかったの?何でそんなものが家に……」
「ツテだよツテ~それで自分の武器でも創っとけ」
(ツテで普通手に入るか!!)とジルエスの心の声
「それで自分の身は自分で守れ!」
「りょ~かい」
色々疑問に思うところもあったが頷いた
「それと…」
「まだあるのかよ!」
「まあこれが最後だ.左眼の眼帯と他に指貫のグローブも渡しとく.コレはお前の魔力と魔法属性を押さえるものだ.さっき言った属性の中から自分が使うヤツを言え.それ以外は封印するから」
「じゃあ~雷で~」
「わかった」
父さんは言うとすぐに作業に取りかかった.そして作業をしながら言った
「解除する方法もあるけど、聞いとくか?」
「聞いとく~」
「魔力だけ解放するときは解放する方に魔力を溜めて『解放』だ。
ちなみに魔力の解放量は小さい順に右手。左手.眼帯。
属性の方は言霊が『解除』だ。
緊急時に全部解除するときは『封絶』。
また封印し直すのは、6時間ずっと眼帯とグローブをして過ごしてから『封印』だ」
「そう言えば風呂とかどうすればいい?」
「気にすんな。眼帯とかグローブ外しても封印は1日は解けん」
「もうない?ちょっと後で空間魔法使うけどその時試してみるよ~」
「ああ…それと大事なことを言い忘れてた」
「これで最後だろ~な!」
「正真正銘これが最後だ。お前が前々から気になってるおとだと思うぞ」
「前から?それって種族のこと?」
「そうだ。お前は魔族と人間のハーフだ」
「ふ~ん。そう」
「あんまり驚いてないな…」
「まあ話せない理由なんてそんなもんしかなかったしね~」
「そうか…まあその調子なら安心できるな.学園でも頑張れよ!」
「わかった」
それからはトントン拍子に話が進み
俺は編入生として魔法学園に入ることになった
その間に父さんから貰ったミスリルでナイフを10本作っといた
形状はナイフとメリケンを合わせたようなモノのメリケンの殴るところが波状の刃になってる感じだ
それぞれ2本ずつに火・水・土・風・雷の属性を付与した
このナイフは空間魔法を使って安全装置を外さなければ魔力も出ないし何も切れないようになっている
ただし封印されていて他の魔法を使えないオレでも魔力を流せば中級魔法までなら封印されていない時と遜色なく使える
他にも機能は付けたがとりあえずこのくらいにしておく
そうして日は過ぎていき
ついに家を出る日が来た
「じゃ行ってきます」
「「行ってらっしゃい」」
「休みの日とかに帰ってくるから」
「おう。楽しんで来い!」
「じゃあ」
(面倒事に巻き込まれなけりゃいいけど…)
俺は学園での日々に胸を踊らせながら(?)歩き出した………………
side out
side 両親
「アイツには幸せになって貰わないとな」
「そうね.私たちが居た時代は争いばっかりだったしね~」
「まだ魔王の残党がいるかもしれんがそこが気がかりなとこだな」
「あの子ならやっていけるでしょ」
「まあアイツにもしものことがあったらすぐ駆けつけれるしな」
「できればそんなことはないと良いんだけど…」
「封印も二重にかけたからそっちの方も大丈夫だといいが…」
「暗くなっていても仕方がないわ!今日はあの子の祝いのために久しぶりに飲むわよ~~」
「そうだな.今日は祝い酒だ!」
その日山には男女の笑い声が響いていたという……
ちょっと変えました
5/7
感想とかあったらよろしくお願いします