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三國英雄伝 Go!!(ニ百文字小説)  作者: シグマーズ
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第十話 忠義の人

 私の名は周瑜。最近思うことがある。まともな者はいないのか? 戦は近いというのに!

「いいんだ。ぼくがいること忘れてるみたいけど、いいんだ」

 物陰に潜みこちらを伺う巨漢。

「た、太史慈!?」

「いいんだ、どうせぼくなんて、苗字が太で名前が史慈とか間違えられるけど、いいんだ」

 すっかり、濃い面子に囲まれ、この男のことを忘れていた。

「ひどいや……みんな、死んぢゃえ!」

 わーんと泣き出して走り去る巨漢。あぁ、胃が痛い。

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