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いざゲームスタート

いや〜書き始めるかと思ったはいいけどね

前に残しといた資料データ吹っ飛んでんだコレが(≧∇≦)アヒャヒャヒャ

てな訳でキャラ名とかバンバン変わっていくから、もう新しい作品として見てくれるとありがたいよ

 高校1年の夏、コレから3年間の青春に思いを馳せるピカピカの1年生なのだが。


「ついに!私の時代が来る!」

「おーい、誰に言ってんだ?」

「なぁなぁ今日からだろ?早く学級閉鎖しないかな〜」

「思いっきり物騒な話してんじゃねぇよ!?」

海斗(かいと)うるさい」

「何で俺なんだよ」

「おら、昼飯買ってきたぞ」

「はい、海斗には特別にデスソース買ってきたから」

「こっちもメインに激辛カップ麺買ってきてやったから」

「お前ら俺を殺す気か!?」


 何時も通りの昼休み、若干の?悪戯がありながらも、話題は今日からリリースされる新作ゲームの話に移っていく。


「でさ!皆はジョブとかどうするんだ?」

「俺はタンク系だな。お前ら絶対やらないし」

「流石ドM、私には真似出来ない」

「誰のせいだ誰の!」

「私は魔法頑張る」

「無視かよ!」

「ま、そこ2人はそうだろうな。俺はなぁ、刀があればいいんだけど、序盤は絶対に無いだろうし、普通に剣士だな」

「フッフッフ...私は断然この拳!力こそパワー!」

『だと思った』

「何ー!?なんでわかった?」

「大体そうだろ」

「なら私は斥候かな?」


 その後も雑談に花を咲かせ、昼休みを過ごしていたある時、ふと話題に出た言葉で全員凍りついた。


「家に着いたら本体とソフトが届いてるだろうし楽しみだな〜」

「ん?来るのって本体だけじゃないの?」

『は?』

「え?」


 全員が嫌な汗をかいている中、一人のほほんとしている美音(みお)は、頭にハテナを浮かべていた。


「なあ美音?」

「どうしたの?」

「ソフト買ったんだよな?」

「買ったよ。いい暇つぶしになった」


 そこで星矢(せいや)はある事を思い出し、ようやく合点がいった。


「そう言えばこいつ一人だけベータ版やってたわ」

「あ〜、確か他の人より2日位早く完成品届くんだっけ?」

「そ、だから届くのは本体だけ」

「いや紛らわしいわ!」

「良かった〜美音だけ一緒にゲームできないのかと思ったぞ」


 そして放課後、あまりにも楽しみすぎて全力疾走で帰る蓮花(れんか)に抱き抱えられて運ばれる楓花(ふうか)を見送る3人は。


「とりあえず帰る前に商店街でコロッケ買うか」

「お前好きだよな」

「いいだろ。それにあそこのおばちゃん色々とおまけしてくれるし」

「私は本屋行くから2人で行ってきて」

「お前も相変わらずだな」

「今日は豚ハナ先生の『変態勇者とドS魔女の革命』最新巻の発売日」

「聞くからにロクでもない内容にしか聞こえないんだけど」

「読めば分かる!主人公の勇者は元王族で柵から開放されてブツブツブツブツブツブツ...」

「おーし、コロッケ食いに行こうぜ」

「とりあえずちゃんと夜はゲーム参加しろよ?」

「ブツブツブツ...大丈夫読み切ったら行くから」

「それでも読むのかよ!?」


 一方、先に帰っていた2人はと言うと。


「ただいま!ねぇ母さんゲームは」

「蓮花。その前にお風呂に入ってきなさい」

「はい...」

「早く入って来ればいい」

「そうだな!よし、それなら今すぐ入ってくる!」


 善は急げとばかりに、脱衣所に向かって行ってしまった蓮花の着替えを部屋から持ってきて、楓花も一緒に湯船に浸かる。


「それじゃ、ご飯できる頃には一度戻って来るのよ?」

「はーい!」

「通知設定やっといたから、一応メールして」

「わかったわ」


 とりあえずご飯までの間に少しだけゲームをやってみることに。


「それじゃあ向こうで合流な!」


 それだけ言い残して自分の部屋に入ってしまった蓮花を追って、楓花も未だ未開封のダンボールから本体を取り出しセッティングを行う。


『接続を確認しました。生体認証を行います。スキャンのため横になってお待ちください。』

「本格的だね」

『スキャンが終了いました。続いてゲーム起動時のキーを設定してください。』

「キー...スタート的なのでもいいのかな?」

『スタートで登録しますか?後から変更も可能です。』

「何か足りない気もするけど、変えられるならとりあえずこれでいいや」

『ゲームのダウンロードが終了しました。起動準備完了です。』

「スタート!」


 キーとなる単語を言った瞬間、視界が一瞬で切り替わり、如何にもな電脳空間的な場所に立っていた。


「凄い...体の操作に違和感がない、触った感触もリアル」


 するとここで、ゲーム側のナビゲーターによる説明が始まった。


『«Another Life»へようこそ。それではまず、この世界で暮らすもう1人のあなたを作りましょう』


 すると目の前には等身よりも大きめな姿見が出てきて、横には細かな設定が色々と出てきた。


「なるほど?RPGらしく顔の整形ができると」

(けどこういうのって難しいだろうし、素人が触ると絶対に顔面崩壊するからノータッチだね)


 綺麗に整形しようとしてゴブリンの様な人相になったら目も当てられない、とりあえず瞳の色だけ少しいじることにした。


「今の青から少しエメラルドグリーンに寄せて...これでいいかな」


 楓花だけでは無いが、2人の母は英国人でかなり容姿が整ってたりする。

 特に楓花の方は母譲りな外見も相まって、傍から見た印象が素でファンタジーな存在なのだ。


「こればかりはお母さんに感謝だね」


『続けてステータス、職業と武器の設定をしてください。』


「武器は短剣でステータスは敏捷と起用に、あと魔力にもちょっとだけ振っておこう」


 美音の情報になるが、このAnotherLifeの世界では、スキルの取得方法にも様々な方法があり。

 その内の1つに鍛錬での習得が存在し、これは時間をかければスキルポイントを使わずに誰でも習得が可能な方法だ、もちろん誰にでも出来ることでは無いが美音曰く、1週間休みなくみっちりやれば馬鹿でも覚えられると豪語していた。

 流石に休憩ありで進める事にはなるだろうがそれでも効率がいいのはチートを疑われそうだけど、ログは残るらしいし、多分大丈夫だろうとのこと。


 そうして振り終わったステータスや武器、選んだ職業を確認してゲームの世界に移動する。


『それでは【始まりの街・ファースト】への転移を開始します。』


 そのアナウンスの次に視界に広がったのは、よくある中世の世界観の街並みだった。


「おーい!」


 声のした方を向くと自分と同じで特に容姿を弄ってない、強いて言うなら楓花同様に瞳の色だけが真っ赤に変わっているくらいだろうか。


「やっぱり見た目殆ど弄ってないんだな」

「お母さんの髪だから弄るわけない。あと私はライム、そっちはなんて名前にしたの?」

「私はビルドにした!」


 この時楓花は思った『破壊王とか偶に名前で使ってる奴が何故今回逆にしてるのか』と、そんな事を考えている楓花の手を引いて、外の探索に向かうために、街の四方にある門の前に立った2人に、後ろから声がかけられた。


「君達冒険者かな?今の時間はモンスターが凶暴化しているから、出ることはオススメしないよ」

「大丈夫だぜ門番さん!私達最強だから」

「とりあえず危なくなったら逃げるので大丈夫です」


 一般のNPCに至る全ての住人が流暢な会話をしているのを見て、改めて開発者の狂気を感じたが、それはそれ、早速街の外に出て狩りをすることに。


「おっとビルド選手草原でモンスターに囲まれた!コレをどう切り抜けるのか!」

「なんで自分で自分の実況をしてるの?」

「まさかこんなに囲まれるとは思わなかったぜ!」

「要するに焦ってると、まあ気持ちはわかる」


 この時の2人の心境は、実は全くの真逆であった。

 方や自分のステータスの偏り具合で10匹近い野犬を対処できるかと言った不安による緊張。

 そして方や、動物が好きすぎるあまり野犬の群れに対して補正がかかりまくった結果、遊びたそうにこちらを囲っている甲斐犬の様な見た目の野犬に内心平常でいるように務めている2人なのだが、モンスターがそれを気にする筈も無く、蓮花に向かって飛び出した1匹の野犬が、その拳の触れ合った瞬間。


「セイ!」(パァンッ!)

「わ、わんちゃんがーー!?」


 いくら最初の街のモンスターだからって、一撃でミンチになるなんて思ってすら、いや想像すらできないであろう現象に、膝から崩れ落ちて涙を流す楓花であったが、次の瞬間自分に迫って来た野犬の気配を感じ、瞬時に両腕を広げ熱い抱擁を交わす、(※野犬は必死に逃げようとしています。)そして捕まえた野犬をそれはもう存分に撫で回し、楓花は復活し、野犬はぐったりしたタイミングで、その首を正確に捉えて一撃で葬る。


「私は満足」

「いや、ライムの方がエグいと思うんだけど」

「ミンチ肉よりはマシだと思う」


 そんな言い合いをしながらも暫くは狩りを続けた結果、2人の足元には、最早何のモンスターかも見分けがつかない大量のミンチ肉と、首が無い以外に傷一つ無い野犬の死骸が転がっていた。


「お母さんからご飯できたって」

「レベルも序盤なら結構上がった方だろうし帰ろっか」


 ゲームから戻って食事を済ませた2人は、食器の片付けを手伝ってからまたゲームの世界へ戻ってきた。

 早速外へ出て狩の続きをしようとした所で、後ろから声をかけられた。


「ちょっといいかしら?」

「はい、通報の準備ならいつでも」

「なんだ?悪漢か!?」

「違う違う!ちょっと待って、別に怪しい者じゃないのよ」

「基本は皆さんそう言いますよ」

「そうかもしれないけど、私は商人をしているの」

「商人ってまだ始まって直ぐなのに?」

「ふふふ、ベータ版のプレイヤーは一部データを引き継げるのよ。それで資金も充分あるからこうして露店を開いてるのよ」


 商人なのはわかったけど、何故自分達に声をかけてきたのか、不思議に思って聞いてみることに。


「それはね。ゲーム初日からとんでもない勢いでモンスターを倒してる2人がいるって掲示板に載っていたのよ」

「なるほど。掲示板もう既に掲示板が立ってるんですね」

「そう言えば名前まだだな!私はビルドでこっちがライム!」

「どうも」

「私はリズよ。ここの通りで商売をやってるプレイヤーよ。それで商談なんだけど、貴方達が倒したブラックウルフの素材を私に売って貰えないかしら」

「いいですよ。今のところ直ぐには使わないので」


楓花の今後の予定としては、生産、主に料理関係のスキルを取りたいところだが、今は懐が厳しいのも事実、とりあえず今ある素材でできるだけまとまった資金を得ることにした。


 2人の素材は無事に買い取られたが、流石に蓮花の方は素材がミンチ肉のみという事もあり、かなり素材としての値段が下がってしまったようだ。

 素材を目にした時のリズの顔が引き攣っていたのは言うまでもないだろう。


 その後はリズともフレンドの登録をしたことで、いつでも素材を下ろしに来れるようになった2人は増えたお金を見ながらまた狩りに出かけるのであった。


 因みにだが、ミンチ肉と首無し死体を量産する2人のことは、近くを通ったプレイヤーによって、掲示板で少し話題になっていたのだが、等の本人達は知らないのであった。

後書き劇場【リメイク裏話】

友人1「この小説続き出さねぇの?」

作者「(ヾノ・∀・`)ムリムリ」

友人1「楽しみにしてんのに?」

作者「出すにしてもリメイクする方がやりやすいんだよ」

友人1「じゃ書けよ」

作者「タイトルどうするのよ?何かいい案ある?」

友人1「じゃあコレは?>>【画像】」

作者「いやいや流石に今のタイトルに『Reboot(リブート)』はくっつかないって笑」

友人1「え?カッコよくない?『Reboot メイドだって戦闘職です』」

作者「いいや、シンプルに!付けとくわ」

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