秋季大会でまさかの
秋季大会が始まった。
俺は直前の練習試合で足りない何かを求めてひたすら練習した。
自身が思っていたことはシュートを打たなさ過ぎる。点を取られるのがサッカーでは一番怖いのに、その相手にとって一番怖い、嫌なことを全くしなかったので、シュート練習をたくさんした。コントロールショットは得意なので、シュート力いわゆるパンチのあるシュートを求めて筋トレもハードに行った。
一回戦。相手は夏の大会で負けた川上中。
俺はスタメンでボランチに。
試合が始まってすぐだった。
ロングボールに対してヘディングをした後にバランスを崩して頭から後ろに倒れてしまった。
そこからは覚えていない。
意識が戻った時には病院のベッドの上。
俺は自分に何があったのかはっきり覚えていない。
両親や先生、賢吾や他のチームメイトもいた。
俺はバランスを崩して倒れたところまでは覚えているが、そこから意識が戻るまで全く記憶がなかった。意識が戻った時には皆よかった〜目が覚めた!と言っていた。
賢吾に詳しく聞くと、頭から地面に落ちて意識を失った。頭部がパックリ割れて出血していて、急いで救急車を呼んだみたい。
試合は20分程中断したみたいだ。
試合の結果はどうやら3-0で負けたみたいだ。
起き上がろうとするも力が入らないのか起き上がれなかった。
そして俺はまた意識を失った。
意識を失ったのか眠ったのか覚えていないが、次に目が覚めた時には外は真っ暗だった。
医者が言うには右脳の方に少し強い衝撃を受けたようだとのこと。
検査等も含めて数週間入院することになった。
一週間ほどが経ち、俺はなんとか身体は動くようになり、ランニングや筋トレなどリハビリを行った。
そして事なきを得て入院から3週間ほどで退院した。