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短篇集  作者: 熊猫
1/1

正常性

 その日、私が駅に着いたのは終電が過ぎた後であった。

 だというのに、ホームには沢山の人。

 駅員が繰り返しメガホンで叫ぶ。

「本日の終電は1時間前です!並んでいても電車はやって来ません!」

 しかし、誰もがぼんやりと並んだまま。そして、ちょうど券売機を使い終わった男も、その列に加わった。


 私はその光景を眺め、しばし考える。

 あの様子からすると、自分が来るよりだいぶ前から駅員はアナウンスを続けているようだ。だが、あの券売機の男は何事もなかったかのように列に並んでいった。今のこの時代、携帯を使えばその手の情報など簡単に調べられる。本当に来ないならば、皆あのように並び続ける訳がない。

 私は安心して、列の最後尾に加わった。

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