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歯車と夏

作者: ひら

ただの自己満足です。



全ての思い出に君がいる もう一度だけみせておくれよ

磨り潰された私の心は 音一つない市街地へ消えた

古い私の時計は ずっと昔に動きを止めた

その時計は 君の歯車で再び動き出した



そして また止まった



もう一度だけでいい みせておくれ きかせておくれ

もう一度だけでいい 動かしておくれ 私の時計を


君という夏は何度も私の時計を止めている

君は変わらない 幾年経っても


君は独りだが君は独りではない 私も独りだが独りでない

二人きりでこの場所を愛し続けるだろう

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