前編
前編後編です
「ここどこ…おとーしゃま、おかーしゃま、誰か助けて…ヒック」
「誰だ!そこにいるのは!………女の子か…?」
「ヒック……だ…れ…?」
「お…おい、泣いているのか?どうしたんだ?」
「ヒック、ヒック。おとーしゃま、おかーしゃま、どこ?うああああああ」
「どうすればいいんだ…。っそうだ!」
タッタッタ。タッタッタ。
「これをやるから泣き止んでくれ!」
「ヒック…きれーなお花…。」
「よし、泣き止んだな。」
「あなただーれ?」
「ようやく俺の顔を見た!……えっ………さくら…か…?」
「え…………り…く…?」
そこからはよくわからない。突然に膨大な記憶が流れ込んできた。
日本という国で、ひとりの女性として生きた記憶だ。幼いこの体にはこの負荷に耐えることができずに熱を出して倒れてしまったようだ。次に目を覚ました時は自分の部屋だった。
「ん…。あれ…私、どうしたんだっけ?……………そっかりくの生まれ変わりにあったんだ。……よかった。また会えた…」
コンコン
「失礼します。お嬢様、起きていますでしょうか?」
「はい。どうぞ。」
「ッ!お嬢様!ようやくお目覚めになられたのですね!」
「そんなに取り乱してどうしたのですか。」
「3日も眠られていたのですよ。心配していたのです。旦那様やお医者様をお呼びしてきますね。」
そこからはもう心配されるは、泣かれるは…。
「ようやく目を覚ましたか。お前は一体何をしていたのだ…。第3王子殿下と一緒に倒れていると聞いた時は驚いたぞ。」
「ごめんなさい、お父様…。」
りくって、第3王子なんだ⁉︎
「それで何があったんだ?」
「ごめんなさい。よくわからないの。」
「……仕方ない、思い出したら言うんだぞ。」
「はい…。」
「おおそうだ。第3王子殿下がお前に会いたいと言っておるそうなんだ。会うか?」
「本当ですか⁉︎お会いしたいです!」
「わかったわかった。返事を書いておくな。会う時はしっかりと礼儀を守るのだぞ。」
「はい!」
「そうか。今日はゆっくりと休め。おやすみ」
「おやすみなさい、お父様。」
数日後
「お初目にかかれて光栄です、第3王子殿下。私は、東の公爵の娘レティシア・ホクシードと申します。」
「そうか。私はリューリア王国第3王子レオンハルト・リューリアだ。よろしく頼む。」
私は王城に来て、殿下と会っていた。
「声の聞こえないところにいろと、使用人に命じておいたから色々話せるぞ。」
そして、私たちは前世のことやこっちの世界に生まれてからのことを話した。
いつのまにかお互いに「レオ」「シア」と呼び会うようになっていた。
「なあ。龍人族はドラゴンになるって知ってるよな。ドラゴンには番がいて、番に恋をすると一つだけある逆鱗の色が変わるんだ。そして、それを剥がして番に渡すんだ。…………この前会った後に俺の逆鱗を見たら色が変わっていた。」
突然、レオが立ち上がり離れていった。そしたら、レオの体が光ってドラゴンの体にかわっていった。そして、一つだけ色が違う鱗を剥がして私に渡して、
「年齢的にもまだまだ結婚できないが俺はお前以外愛すつもりはない。だから、いつか俺と結婚してくれないか?」
「はいっ!」
こうして私とレオは婚約した。しかし、レオは他国に留学することがすでに決まっていたし、流れている血によって王位継承権争いに巻き込まれてしまう可能性が高く、命を狙われやすいということで婚約はまだ公にされないこととなった。私が人質にされやすくなるからだ。
数年後、レオは他国に留学しにいった。私は、学院の初等部に通い始めた。
学院は貴族と平民で試験を突破したものが入ることができた。この国の歴史や剣術や魔法などを学ぶことができるところだ。しかし、ほとんどが貴族のため、社交界の縮図になっている状態だ。何をしに学院に来ているのかしら…。初等部は五年、中等部と高等部はそれぞれ三年だ。卒院したら多くのものが国に仕えるか、大学に進みもっと勉強したりする。
授業は日本の教育を受けたことのある私にとってはとても簡単でした…。




