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爆縮と体温の機知(4)

蒼茫ドグマ

落ち着いた柔らかさの上は

時間だけを吸い寄せて

屁理屈だらけの外側を

少しだけ食い止めてくれる

コーヒーの残り香は

カップには残っていない


花の色を気にしたところで

花であることに変わり無く

花の形を気にしたところで

花であることに変わりない

などと宣うのは

頭の中が違うからである


何かを理解した上で

その形と色は

気にしなくてはならない

言葉だけを見ては

言葉の向こう側を見ることは無い

裏技のようでありながら

一人一人にあるのだが

気にする者は減っているのか

人は人を理解したと

装うことは出来る


太陽が昇る前の

薄紫色から紫色へと変わる風景は

セクシーでありながら

鬱憤を溜めているように見える

日が出てしまえば

それは無かったかのように

光のラインを帯びて

忽然と消えるのだ

消失した風景は

何処へ消えたのか


甘い香りの先に

バニラエッセンスの瓶

空っぽになりながら届く匂いは

限界という形を

知らない人と同じだ

諦めないのでは無く

それを知らない

無知と云うには言い淀む形

瓶の外側にできた空間の中は

玩具箱に近いのだ

自由、楽しさ、笑いに

高揚感を付け足した真空

枯れ葉には

成るべくして成るのだ



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