10.少し不思議な話
最終話は、少し変な祖母と母の血をひく私の話でも。
とある昔に。
「あー寝たいのに、今日駄目だ」
私は、そう思った日は必ず金縛りにあっていた。今でこそなくなったが、しょっちゅうで、その度に目だけ動くので周りを見渡し「よし!怖い系じゃない」と勝手に安心し無理やり金縛りを解いていた。やり方は気合いあるのみ。
「いやー金縛りにあったわ~」
母もたまにだがあったようだ。
ただなんだか系統が違う気がしていた。
それはだいたい。
「なんか、のっかられているみたいで、怖いわー」
「えっ、目あけたりしたの? 」
「怖いし、なにより眠いからそのまた寝た」
…その話を聞いてしまった私が夜が怖くなった。
そして図太いというか、謎な母。
大人になり、最近は。
ある日、久しぶりに会った仕事での先輩だった人が言った。
「そういえば亡くなったんだよ」
私はあまり深く考えず答えた。
「◯○さんですか?」
「えっ?! 知ってたの?」
「いえ、なんとなく」
この手の事は初めてじゃない。
その先輩が何年か前にも言ってきた時にもあたっていた。
また別の時。
私は、普段宝くじ売り場の前をよく通るが、たまに通りすぎて戻って数枚を購入する。
何故か今、買ったほうがいいと思うのだ。
そんなタイミングで購入した時は必ず当たる。
ただし残念ながら高額ではない。
いつもだいたい千円から五千円。
今までそれ以上の額は当たった事がない。
またある日の話。
「もう彼とは縁きれたわ」
「いや、多分また連絡くるよ」
数ヶ月後にその友達から。
「ねぇ! 本当に連絡きたんだけど!」
「だから来るって言ったじゃん」
「ねー、なんで会ったこともないのに分かるの?!電話線ひいて相談所ひらきなよ」
「それ、もうかるの? なんか面倒なだけな予感しかしないよ」
私は、なんだか、中途半端なあまり役にたたない勘がある気がする。
昔はくじ引きなどをひけば3等という微妙なあたりをみせたり。まあ、これは運か。
どうせなら全て小さい事でよいので楽しい事に察知能力が働いてほしいもんだわと思う今日この頃。
皆さんは、どんな不思議な話がありますか?




