表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
VRゲームでも運と愛し合おう!  作者: 藤島白兎
第六章 歩みを始めた2人を
332/334

第四話 後説 久しぶりにファーストフードのお知らせ

 縁、結び、一本槍はゲーム内ロビーへと戻ってきた。

 この三人は今日はこれでゲームを終えるようだ。


「お疲れ様です」

「お疲れ様~」

「お疲れ様でした」

「いや~やっぱり大事になって来たね~」

「うむ、まあそろそろ決着付けれるんじゃないか?」

「そう?」

「うむ、縁が本気でやるって言ったしな」

「にゃるほど? 本気の縁君が見れる?」

「普段はなーなーだからな、神の許しを見せてやる」

「ふぅ~言うね~……許し?」

「お楽しみって事で」

「かっこいいね~」


 このまま2人の世界へ……とは行かず、弟に話しかける結び。


「あ、弟よ、お前はもうログインするのかえ?」

「はい、あの、縁さんよろしければファーストフードに行きませんか?」

「おお? 縁君を誘うなんてどうしたのさ」

「僕だってお兄さんとなる人とは仲良くしておきたいですよ」

「なるほど? てかファーストフードでいいの? お姉ちゃんが奢るよ?」

「いえ、縁先生が何時も言ってるじゃないですか、身の丈の選択肢をしろと」

「なるほどねぇ」

「そいや結びさんとは……ファーストフード行ったっけ?」

「いや……2人では無いね、弟とはこの間行ったよね?」

「ああ」

「んじゃログアウトして集合だね、弟よ、お前は何処でプレイしとるんじゃ?」

「姉さん達と同じ所です」

「ログアウトして集合で~」

「ああ」

「はい」


 長谷川はログアウトをしてロビーで待っていた。

 終の弟の明がロビーへとやってきて、長谷川に対して頭を下げる。


「リアルではお久しぶりです、長谷川さん」

「明君久しぶり、本当にファーストフードでいいの?」

「はい、ゲームでも言いましたが身の丈の選択肢です」

「たまに甘えてもいいんじゃないかな?」

「では誕生日に甘えさせてもらいます」

「おお、誕生日はいつ?」

「11月8日ですね」

「お、まだ先で良かった」


 そんな話をしていると荒野原がやって来た。


「ほい、全員集まったね、場所どうする?」

「……姉さん、くっそ安いファーストフード行きません?」

「ああ……あそこか」

「どこ?」

「ハンバーガーが100円」

「は? このご時世で? 200円くらいしないか? 安くても」

「国産の安肉を使ってるんだって」

「ほー……ああ、安いイタリアンレストランみたいな?」

「それに近いかもね、まあ百聞は一見に如かず」

「確かに、早速行こうか」


 そんなことで安いと噂のファーストフード店へ。

 長谷川達は各々メニューを見て注目をした。

 その時の値段を見た長谷川は本当に安いんだなと確信する。

 ハンバーガーはもちろん、サイドメニューも安かった。

 長谷川達は商品を受け取って空いてる席に座った。


「……本当に安いな、1000円で満腹になるぞこれ」

「その代わりに味は相場だね」

「ほほう」

「まあそれなりに美味いよ?」


 長谷川は『味は照り焼きチキンバーガー』という商品を食べた。

 ……ああ、歯ごたえや舌触りは照り焼きバーガーだけども……

 まあ、安いしな……そう思う長谷川だった。


「明は最近ゲーム内でどうなの?」

「テストが近いので最近はあまりログインしてませんね」

「あら~私と違って優秀~」

「姉さんの方が凄いでしょ」

「そうなのか? 明君」

「はい、昔の姉さんは『勉強なんて授業と宿題だけで覚えられる』って言った人ですよ」

「ああ……言いそう」


 もはや長谷川と荒野原は類は友を呼ぶであろう。

 いや、類は愛を呼んだというべきか。

 お互いにちょっとおかしい学生時代をすごしていた様だ。


「失礼な、もう少し可愛げがあったわ」

「……昔の姉さん、マジで冷たい目をしてたからな」

「酷い、長谷川君はどうおもう?」

「過去を聞いた所で今の俺の気持ちが変わる事は無い、聞くけど警察に捕まる様な事をした?」

「んな事するわけないでしょ、やるならあらゆる合法的な手段を使う」

「うんうん、荒野原さんはそうだよね」

「ほっほっほ、私を理解してくれて頼もしいよ」

「長谷川さん、姉さんをよろしくお願いいたします」

「もちろんだ」


 再び2人の世界になりそうな感じだが、荒野原が弟に質問した。


「てか明、一本槍は普段何してるんの?」

「山籠もり設定とか放浪の旅をしている」

「明君は旅で面白い事あった?」

「ああ……レアスナタのゲーム内ってマジで広いんですね」

「どうしたの?」

「メタい話、町とかダンジョンって区切られてるじゃないですか」

「まあね」

「で、 国が三つ存在するマップがありまして」

「ほうほう」

「ワープとかせずに歩いたら……」

「歩いたら?」

「隣町まで2時間とかかかりました」

「まあワープありだよね」

「すれ違った人と魂で会話したんですが」

「ほう」

「意気投合しまして」

「へー」

「時間がある時にこの大陸歩きで制覇するかってノリになりました」

「いいぞー! 一見すると無駄に見えるけど、青春や」

「だよね~まさに一期一会、その出会った人とは歩く時間とか決めてるん?」

「まだ決めて無いですね」

「そっか~長谷川君、私らも近い事する?」

「いいかもな」


 3人の反省会はまだまだ始まったばかりだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ