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VRゲームでも運と愛し合おう!  作者: 藤島白兎
第六章 歩みを始めた2人を
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第二話 幕開き 2人の時間は何時でも特別のお知らせ

 今日の長谷川達はお仕事はお休み。

 2人は午後からレアスナタをプレイする予定。

 先程まで町中をブラブラしていた、今は喫茶店で昼食である。


「今日は地獄谷ちゃで、ビックリどっきりな展開があるよ~」

「おお、俺は何も聞かされてないぞ」

「まあ私も詳しくは聞いてない」

「そうなの?」

「うむ、まあ何時も通りノリと勢いでどうにかなるでしょ」

「そうなるか、何をするのかも聞いてないの?」

「ほっほっほ、天空原君とのデートの最中にエンシェントトゥエルヴに襲撃された」

「それが現実なら俺は今頃ダッシュだな」 

「あら~恋人を置いて?」

「現実じゃないから行くわけないでしょ……ってこの言葉は誤解が生まれそうだ」


 長谷川が言ったのはレアスナタが現実だった場合。

 もしもの話であり、そんな事は起こる訳がない。

 ただの話の一つだ。


「あ、まだ時間あるよね?」

「別に急ぐ必要ないんじゃないか?」

「お、レアスナタ好きな長谷川君にしては珍しい」

「そう? 俺は荒野原さんとの時間を優先するよ?」

「へっへっへ……実は将来的に欲しいものがあって」

「何?」

「レンタルでいいからダブルベッド」

「結婚してからね」

「わかっているけど、目星は付けておきたい」

「ふむ」


 長谷川と荒野原はほぼ同居状態だ。

 故に食器やタンスも荒野原用の物がある。

 布団もあるが別々に寝ているのだ。


「でも、多分レンタルはしないかな」

「え?」

「実際に考えて……多分高揚感は数時間で終わる」

「あー選んでいる最中が楽しいってやつか」

「そうそう」

「ふむ……確かに今からある程度は揃えた方がいいかもな」

「お、新生活ってやつだね、長谷川君は何か欲しいものある?」

「あー……現実的じゃなくてもいい?」

「現実的じゃない? どんなの?」

「レアスナタを自宅に取り入れたい」

「あ~現実的な所だと、森山ボックスが出している専用PCとVRセットだね~」

「だよな、実機を導入しようとすると……初期費用も維持費が馬鹿にならん、リース契約があるのは知っているが……」

「アパートとかマンションじゃあダメだよね、プランも色々とあるけど」

「もちろんだ、俺はレアスナタは実機でやりたい!」


 レアスナタ家庭用もあるがやはり実機には勝てない、ガチ勢の長谷川なら実機を家に導入をしたいだろう。

 しかし現実的じゃない、そもそも基本的な設計が縦横10メートルが必要だ。

 まず仮住まいは無理、持ち家でも改装は必須、そして一番の壁はお金だろう。

 

「どうする? 家建てた時に部屋作る?」

「いや、それよりも自分達とか子供が一番だろう」

「長谷川君はしっかりとしてるね~」


 荒野原は店内に置いてある時計を見た、つられて長谷川は時間を確認する。。

 今午後12時半だ、荒野原はレシートを持った。


「ゲームでの生徒を助けに行きましょうか」

「ああ、ちなみにここは割り勘な」

「ほいよ」


 何も変わらない日常生活。

 劇的に変換するなんてのはそうそう起きない。

 あれば2人の仲が進展する時だろう。

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