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VRゲームでも運と愛し合おう!  作者: 藤島白兎
第一章 いざゆかん!レアスナタの世界へ!
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第四話 前説 打ち合わせのお知らせ

「待ち合わせは細長い白い時計の場所か」


 縁は辺りを見回すと、多種多様なキャラクター達が楽しそうに話をしている。

 シナリオの募集や宣伝をしている人、反省会をしている人達、スクショを撮っている人達等々。

 まさにおもちゃ箱をひっくり返してお祭りをしているような賑やかさだ。

 

「ってゆっくりロビーを見回ってる場合じゃないな」


 ロビーに建物らしい建物は無く、待ち合わせの目印になりそうなオブジェクトしかまだない。

 運営の案内所やシナリオ受付等が簡易テントになっている、今後少しずつロビーも拡張されていくようだ。


「おっ、スファーリアさんが居るな」


 縁は待ち合わせ場所付近でスファーリアを見つけた、誰かと話をしている。

 

「ん? あ、縁君」

「やあ待たせたかな?」

「それは大丈夫、すぐ終わるシナリオ見つけておいたよ」

「お、そうなの?」

「この人達のシナリオを見よう」


 スファーリアの目線は待ち合わせ場所で話していた人達に向けた。


「先生、自己紹介オッケーですか?」

「お願いします」

「ハロー縁さん! 私は近未来ひかり! 桜野学園高等部、普通科の一年生で高性能電動三輪車部に所属しているよ!」


 ひかりはウィンクをしながらピースをした。

 Yシャツに紺色のスカート、その下にジャージでジャージの上を腰に縛り付けている。


「続いて自己紹介させてもらうぜ! 俺はサンシャイン・小錦(こにし)! 小さな錦と書くひかりのパートナーだ! よろしくな縁!」


 小錦はサムズアップをした。

 高さはひかりの腰くらいでボディの色は赤とオレンジ色をベースだ熱血を感じさせる熱いフォルム。

 人間で言うと耳から少し上に三輪車のハンドルが角のように付いていて、背中には三輪車のタイヤが羽のように付いていた。


「縁です、よろしくお願いいたします」

「縁君縁君、ロールで挨拶しないの?」

「え? 縁の挨拶ってこんなもんだよ? わざわざ縁結びの神ですって言う必要ないし」

「なるほど」

「話を戻して、どんなシナリオをするんですか?」

「実はもう少ししたら三輪車部が出場しているレースの決勝戦があるんです」

「それを縁君と見るって流れはどうなかなってね」

「レース観戦か、いいねぇ! 最近そういうのは見て無かったから楽しみだ」

「おっ! 縁……さんはそういうのが好きなんですか?」

「ははっ、砕けた話し方で大丈夫ですよ」

「なら遠慮なく、縁はそういうのが好きなのか?」

「機械とかは詳しくないんですが、なんかこう見ててワクワクするというか『よくわからないけど凄い』というか」

「その思いを口にかるのは難しいな、わかるぜ?」

「あっ! 小錦! そろそろスタンバってないと皆に迷惑かける!」

「むお!? もう準備する時間か!」


 ひかりが近くの時計を見て叫んだ、つられて小錦も見る。


「先生! 私達準備するんでもう行きますね!」

「頑張ってね」

「はい! あ! これ渡しておきます!」


 スファーリアはひかりからチケットを2枚受け取った。


「慌ただしいですけども失礼しますね! メニュー操作して転送っと!」

「俺達の活躍みてくれよな!」


 ひかりは手を振りながら、小錦はサムズアップして光に包まれて消えた。


「台風のような人達だったな」

「じゃあ縁君、私達も決勝戦の会場に行こうか」

「その前に一ついい?」

「何?」

「それを見に行く理由みたいなのは?」

「面倒くさいからデートでいいじゃん」

「わ、わお……」


 予想外の発言で縁はつい後退りをしてしまった。


「縁君は殺意の高い女からのお誘いは嫌?」

「……いや、君の奏でる音は美しいから付き合うよ」


 ロールだと感じ取った縁は少し考えた後にそう言った。

 ちょっと沈黙が流れた後に2人は笑う。


「ふふっ……じゃあパーティー組んで行こうか」

「今日もよろしくお願いします」

「こちらこそよろしくお願いいたします」


 スファーリアはメニューを操作して縁とパーティーを組んだ後、2人は光に消える。


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