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VRゲームでも運と愛し合おう!  作者: 藤島白兎
第五章 幸せに向かって
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第七話 前説  今日のお知らせ

 今日は長谷川と荒野原は仕事はお休みをした、午前中からレアスナタに入り浸るためだ。

 2人は朝食の準備をして、出かける準備も済ませてある。


「長谷川君、今日は斬摩さんとの遊ぶ日だね」

「ああ、準備はバッチリ出来ている」

「よし、朝ごはんを食べて確認だ」

「おう」

「えっと、まず天空原君が地獄谷ちゃんを守る為に戦った傭兵さん達の所に行くのよね? 天空原君を連れて」

「ああ、斬摩さんの知り合いのプレイヤーとは思わなかった」

「いや~世の中どんな繋がりがあるかわからないねぇ」


 プレイヤーのほとんどが最初しか決めない。

 それの理由簡単で、全部決めると劇になってしまうからだ。

 もちろんそのプレイをする者達もいる。


「んで、その傭兵さんが実は操られていた! 契約書に特別な暗示がかけられていたのだ!」

「ああ、十二支に繋げるならそうした方がいいだろう」

「まあ導入しか決めてないんだけどねぇ」

「大丈夫だろう、何とかなる」


 そしてほとんどのプレイヤーが何とかなると思っている。

 これも当たり前の話で、リアル世界でもマニュアルはあっても全部そうはならないと同じだ。

 レアスナタはある意味ではもう一つの人生なのだ。


「あ、そうそう、この間斬摩さんが教えてくれた配信者さんなんだけどさ」

「ああ、縁と結びのガチ勢の方々か」

「そそ、結びのファンのクラユリさんのアーカイブ見たんだけどさ」

「うむ、どうだった?」

「風月と結びが一つに戻った時あったじゃん?」

「無双回の時だな」

「めっちゃ早口で考察してたよ、考古学者が新しい遺跡を見つけたように」

「ちなみにその考察ってあってるの?」

「いや? 合ってる部分もあるけど、私は深く考えてない」


 プレイヤーの何気ない行動でも、見る者の解釈によって違う。

 これもリアルではよくある事だ、例えばトマトを栽培しているからといって、好きとてうわけではないとかだ。


「長谷川君は自分のキャラクター深く考えてる?」

「あー……縁を考えた時はガッツリと考えたけど、今はそこまでだな」

「おお、何を考えているのさ?」

「そりゃ縁と結びの結婚についての準備さ」

「あら~どんなサプライズがでるのかしら?」

「日々の積み重ねだな、言い換えれば人との縁が自分に良い影響を与えるだろうさ」

「情けは人の為ならずってやつね、なるほどなるほど……んじゃお片付けしたら行きますか」

「ああ、今日は何回か起きそうだしな」

「お、早速サプライズ?」

「いや、予想だよ予想」

「ほっほっほ、そうかい」


 こうした何気ない日常の積み重ねが、幸せへの第一歩である。

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