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VRゲームでも運と愛し合おう!  作者: 藤島白兎
第五章 幸せに向かって
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第三話 前説 義理の弟のお誘いのお知らせ

 今日も長谷川達はお店でバイト。

 このまま午前中仕事をして、午後から2人でレアスナタ。

 何時もの流れだが、今日は少々違った。


「長谷川君、弟が一緒に、レアスナタで遊びたいって」

「おお、(あきら)君が」


 荒野原明、ゲーム内では一本槍陸奥としてプレイしている。

 長谷川とは何回かご飯を食べに行ったりしていた。


「弟は甘えん坊でね、昔は兄や私の後を付いてくる子だったよ」

「おお、可愛いじゃないか」

「直接本人に言えばいいのに、何故私を通すんだか」

「明君の気遣いじゃないか?」

「ああそれ言ってたわ、僕が直接言ったら長谷川さんが断れないかもしれないじゃないか、とね」

「え? ああ、恋人の弟って立場だからか?」

「当たり」

「いや、何事も限度はあるけど、遊ぶくらいなら気軽にいいのに」

「まあ、クソ真面目な弟だからね~」

「ふむ……んで、何をするんだ?」

「一本槍の過去回想を手伝ってほしいと」

「過去回想?」

「ほれ、縁達が神様とワチャワチャしている時に、旅に出でたじゃん」

「ああ」


 縁と結びが七星了司(ななほしりょうじ)関連をしていた時。

 一本槍は桜野学園を休学して旅に出た、強さを求めて。


「んで、弟は設定だけ考えてたのよ、こんな事があったとね」

「ふむふむ」

「姉さんのキャラクターは超えたくない、しかし強くなりたい、その結果が風月位の強さと」

「いや、強すぎだろ」

「その理由としては『本気で他人を殺したくなったから』って設定を付けた」

「ほう」

「おっと、これ以上はお楽しみにしておくかね」

「俺達は何をすればいいんだ? 回想って言ってたけど」

「ほれ、結びが旅に出てる時のレポート出せって言ったじゃん」

「ああ……言ってたような?」

「で、レポート提出したんだけど、分厚い事典並みになりました、と」

「事細かく書きすぎやろ」

「そこで、縁と結びはダイジェスト回想で……ああ、アニメである、過去の映像を見るってやつ?」

「なるほど」

「んで、導入部分を軽くやってから、もう回想からやろうかと」

「つまりは、一本槍君のレポートがぶ厚かったから、縁が神器かなんかで過去を見に行ったって感じね?」

「そそ、ああ干渉しちゃだめよ? 鑑賞だけね」

「なるほど、あくまでも俺達は『過去の映像を見ている』ってだけにするのね」

「その通り」

「今日は鑑賞会だな」

「だね~」


 そんな訳で、今日はほんの少し違うゲームプレイになるだろう。

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