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VRゲームでも運と愛し合おう!  作者: 藤島白兎
第五章 幸せに向かって
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第一話 後説 相談のお知らせ

 長谷川達はゲームからログアウトをした、そして、帰る前に食事をする事にする。

 もちろんお昼に使用したあの部屋を使用した、晩御飯なだけあり、色々と豪華なセットメニュー。

 各々頼んだ物が到着して、晩御飯の始まりだ。


「お疲れ様」

「今日はお疲れ様っすね~」

「お疲れ様でした」

「お疲れ兄貴、姉貴、てか姉貴機嫌がいいね、どうしたのさ」

「へっへっへ、いや何、へっへっへ」

「……聞いた私が馬鹿だったかも」


 あゆさは呆れていた、それはそうだ。

 現実でもゲーム内でも、時と場合は選ぶとしても。

 彼女の兄、将来姉になる人物はイチャイチャしているのだから。


「まあまあそう言わず、長谷川君と今後の方針を考えたのだよ、あ、ゲーム内ね」

「あらまあ、聞かせてもらおうかしら」

「結婚式に向けて準備します!」

「……兄貴、リアルの準備は?」

「夫になる覚悟がまだ無い、現実とゲームは違うだろ」

「そうなんだけど、モヤモヤする、で、結婚準備って何をするのさ」


 妹の意見ももっともだ、ゲームよりも現実をちゃんと考えるべきと。

 ただ長谷川の考えは、今は恋人を楽しみたい、これは荒野原も了承している。

 日々の繰り返しの日常の中で、お互いの理解を深める。

 ゲームはその手段の一つだ。


 妹と夫婦と話した内容はたいした事は無い。

 縁と結びが結婚式に向けて、ゲーム内で色々と準備をする。

 そしてそれと同時に、桜野学園の先生として力をいれる。

 そんな話をしながら、晩御飯の時間を楽しんだ。


 晩御飯の後、帰り支度をしてロビーへと長谷川は向かう。

 一足先に、妹の夫紅林友則(くればやしとものり)が、休憩スペースの椅子に座っていた。

 

「お兄さん、お疲れ様です」

「紅林さん、お疲れ様」

「あ、今のうちに渡しておこう」

「え?」


 長谷川は鞄から封筒を取り出して、紅林に渡した。

 少々分厚そうで、現金が入っていそうな雰囲気だ。


「はい、今日の車代」

「え、えぇぇ!? いや、いいですよお兄さん」

「そうはいかん、運転させといて何もなし? ありえないだろ?」

「今日凄くいい思いしましたから、いいですよ」

「まあまあそう言わず、妹をこれからもよろしくお願いいたします」

「それはもちろんです、わかりました、ありがたく頂戴します」


 その後は紅林の運転する車で帰宅。

 今日はちょっとだけ、日常に存在する非日常を体験した一行だった。  

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