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VRゲームでも運と愛し合おう!  作者: 藤島白兎
第四章 縁と結びで縁結び
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第八話 後説 予定は沢山あるお知らせ

 ロビーに帰ってきた一行は、壮大なエフェクトと共に歓迎された。

 花火やらライスシャワーやら、とりあえず縁起物が飛び交うカオス。

 ロビーの観客達はテンション高めで狂喜乱舞していた。


「お帰り縁! 結びちゃん!」

「やっぱ界牙流です、設定が一味違う」

「噓偽りなく直ぐに終わったな、それでこそ界牙流」

「一本槍さん強くなり過ぎじゃね?」

「いやいや落ち着けよ、今までのロール見る限り、一時的にとかじゃね?」

「確かに、彼がインフレする時は、必ず何かあったな」

「東洋さんかっこいいー!」

「私は斬銀さん派、おもしろおじ様いいじゃん」


 もうそこからお祭り騒ぎ、いや既にお祭り騒ぎだが。

 縁と結びのこれからを祝う者、椰重推しの者。

 一本槍達とのシナリオを提案する者と様々だ。


 だがこれらは彼らが特別だからではない。

 レアスナタのプレイヤー達は、当たり前の様に他のプレイヤーをねぎらう。

 オンラインゲームだからこその人との関わり合い。

 ネットマナーを徹底してるゲームだからこそ、気軽に他者と絡めるのだ。


 縁もとい長谷川達は、カオスな空間から解放されたのは深夜だった。

 これは仕方ない、楽しい空間はズルズルといてしまうものだ。

 とりあえず長谷川達は、コンビニで買い物をして帰宅した。


「いや~ロビーは大賑わいだったね~」

「自分のキャラクターがあそこまで祝福されるとは」

「珍しい事ではないじゃん、何かとプレイヤーの人達ってファン多いイメージ」

「とは言え、自分達が祝福されるとびっくりさ~」

「有名になりたくねー静かにゲームしてぇー」

「いやいや、直ぐに収まるでしょ? この間だって長く続かなかったし」

「ああ……そいやそうだな一週間も無かったか」


 最初のブームは、縁を拝めばリアルの縁結びが上手くいく。

 そんな少々オカルトじみたものだった。

 だが現実は小説より奇なり。

 本当に上手くいく人達が続出したが、それも次第に収まっていった。

 正しくは長谷川達に迷惑をかけたくない、という気持ちだろう。

 ネットマナーが出来ていれば当たり前の話だ。


「さてさて長谷川君、次の縁は何を目標にするんだい?」

「うむ、ゲーム内で結びとイチャイチャだ」

「いやん」

「……いや、考えたら縁と結びはデートらしい事してない」

「ああ確かに、何時も殺伐としてたね~」

「そこでだ、二人っきりとはいかないが」

「いかないが?」


 長谷川は立ち上がり、小さい引き出しから、招待状が入っていそうな手紙を見せた。

 そこから何かの券を取り出して、荒野原に渡した。


「レアスナタVR遊園地、四人一組招待状だ、アミューズメントルームご招待だな」

「んん!? これあれだよね? この間言ってた、特別なルームで遊園地気分が楽しめるやつ、これどしたのさ? いや確か最低プランが一日三万する高級ルームやん」

「斬摩さんがプレゼントしてくれた、社員特典で手に入れたとか言ってたけど」

「これは有難く頂戴するとして、お返し考えないと」

「ああ、」

「んで他に誰を連れて行くの?」

「妹夫婦でいいかなーと」

「なるほど、あ、期限は?」

「今年中だから大丈夫、予定は合わせられるだろう」

「おおー」

「これは、縁と結びのイチャイチャの第一歩な訳ですな?」

「リアルの俺達もな」

「げっへっへ……うひひ」


 そう、リアルでもゲームでも2人のイチャイチャは、これから始まるのだ。

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