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VRゲームでも運と愛し合おう!  作者: 藤島白兎
第四章 縁と結びで縁結び
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第六話 前説 なりチャリメイクのお知らせ

 今日も長谷川と荒野原は店番をしている、お客さんが来る気配が無い。

 時々その反動が出るのか、クソ忙しい事にことになる。


「ふぁー今日は暇だなー」

「これは午前中でお仕事終わりパタ~ン」

「だね」

「あ、そうそう弟が面白い提案をしてきた」

(あきら)君が?」


 荒野原明、一本槍のプレイヤーで以前長谷川達と豪華なディナーを堪能した。


「結びに戻った時に斬銀と戦うって案が出たじゃない?」

「ああ、出たね」

「それに参加するってさ」

「うお!? 何で?」

「一本槍的にその機会を逃さないだろうって」

「納得してしまう……でもどういうシチュエーションにするんだ?」

「簡単に言えば、RPGのボスラッシュにするとか」

「例えば高い塔にとらわれていて、一階づつ攻略するみたいな」

「そうそう、ここを通りたくばってヤツ」

「結びなら楽勝のイメージがあるな」

「むしろ無視して上りそう」

「それはそれで面白いな」

「んじゃ、基本的に無視決め込もうかね~」

「……ん? てか一本槍死ぬんじゃないか? 状況的に縁を助けるのを邪魔しているんだから」

「流石に生徒は殺さない、でも手加減もしない」

「だろうね」


 長谷川はふと学園という単語に思った事があった。


「あ、そいや俺最近学園に顔出してないな」

「そうだったね、あ、一本槍は旅に出た」

「え? 旅?」

「世の中を見てくると」

「ああーそれで最終的に結びと戦うと」

「そうそう、その旅で一本槍に何があったかは弟視点じゃないとわからない」

「他の生徒達は?」

「特に変わってない」

「それは何より」

「今は……お」


 荒野原のスマホを取り出し画面を見て、笑顔で操作している。


「父方のおばあちゃんからだ」

「ほう」

「レアスナタで一緒に遊びましょうと、今おばあちゃん達って時々昔のシナリオをしているのよ、それのお誘い」

「ほう? 昔のシナリオのリメイクをしている感じ?」

「おばあちゃんが若かりし頃って、森山ボックスの『なりチャ』時代全盛期の人だから」

「おお! なりチャ! なるほどな、文字と映像じゃ違うか」


 なりチャ、なりきりチャット。

 電子掲示板やチャットに、キャラクターになりきって文字を投稿する。

 言わばレアスナタの元祖とも言える文化。

 画像などを貼る場合もあるが、基本的に文字でのやりとりだ。


「VRゲームでリプレイ? リメイク? が楽しみになったらしくてね」

「って事は界牙流二代目の全盛期ってことか?」

「そそ、おばあちゃん達は『ネット老人会』してると若返るって言ってた」

「いやいやネット老人会て……あれ? おばあちゃんは何歳?」

「正確な年齢は忘れたけど、60後半?」

「うお!? 若!」

「私のお父さんが長男なんだけど、20代で産んだらしいから」

「確か荒野原さんのご両親も長男を20代で授かったんだっけ?」

「うん」

「なるほど、そりゃ若い訳だ」

「んで終ちゃん達が良ければ一緒にどうだいってさ」

「面白そうじゃないか、界牙流二代目の歴史を見れるとは」

「んじゃ決まり、内容はゲーム内で話し合った方がいいね」

「ああ、そうしよう」


 こうして何時も通り、2人はレアスナタをプレイしに行く。

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