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VRゲームでも運と愛し合おう!  作者: 藤島白兎
第三章 桜野学園編
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第一話 演目 生徒の要望

「いや、集まってもらったまはいいが、何すればいいんだ?」


 縁は目の前に集まった生徒達を見て少し困っている。


「なら縁先生、私は神の私生活が知りたいです」

「私生活!?」


 久城の発言に縁は目を見開いた。


「はい、私は先程も言いましたが、神社巡りが趣味です、何回か神様にはお会いしましたが、皆さんある意味仕事中でお話を聞けなくて」

「なるほど、っても神の私生活って、ほとんどの神は知られたくないんだよ」

「信者が減るからですね、縁先生」

「そうだ一本槍君、私生活がズボラな神って結構多い」

「何でですか?」

「それはな久城さん、常日頃肩を張ってるからだよ、威厳を保つとか色々な」

「縁先生もですか?」

「俺に威厳なんて無いよ、神様として多少の心構えはあるけどね」

「ううむ……迷惑なのはわかっているけど、好奇心が抑えられない」


 久城は自分の気持ちを抑えられない顔をしている。

 本当に悔しいそうな顔を見ても縁は苦笑いをした。


「そこまで言うなら見てみるかい? 神の私生活」

「おお、いいんですか!?」

「まあ、俺の私生活でいいなら」

「ありがとうございます」

「久城さんのリクエストにだけ答えても仕方ないな、他の皆は何がしたい?」


勢い良く一本槍が手を上げる。


「僕は縁先生以外の神様と手合わせがしたいです」

「これはまた大きくでたな」

「考えた結果です、神様と交流を持てるチャンスはこれを逃したら、次は何時になるかと考えたら」

「なるほど、ツレ君はどうだい?」

「俺っスか? 一本槍と同じで実力付けたいっす、力もそうっすけど、心構えというか」

「うむ、この死神君の言う通りだ、失礼ながら、縁先生にご教示した方々にお話を聞きたいです」

「ああ、それわかる、荒れてた神を鎮めるってスゲーよな」


 生徒達の話を聞いて縁は考え始めた。


「皆の話を総合すると、俺と関わった人達に会いたいってなるな、一言で言えば」

「縁先生、お願いできますか?」

「合わせるのは構わないんだが……」


 縁は少し離れて絆達と話しているスファーリアの方を見る。


「なあスファーリアさん、この合宿って期間は?」

「約一か月、じっくりと生徒達と向き合って」

「そんなにあるのか」

「もちろん四六時中ではない、縁君も先生以外にもやる事があるだろうし」

「この合宿は何時からなんだ?」

「三週間後だから、来月から」

「準備期間も長いんだな」

「もちろん、連絡と準備もあめだろうから」

「なるほど、皆には予定が決まったら早めに予定表渡そう」

「あ、そうそう、今日はこれで終わり、話し合いが終わった解散」

「そうか」


 縁は再び考え始めるが、直に久城を見た。


「久城さん、俺の私生活見てみるかい? 面白味は無いけど」

「おお、先生の私生活キタコレ」

「縁先生は普段何してるんですか?」

「一番の収入はカジノ経営だな」

「おお、幸運の神様らしいですね」

「っても、換金は無いから、ゲームセンターみたいなものだ」

「利益はあるんですか?」

「無いね、俺が経営している店はほとんど赤字だ」

「ええ!? どうやって生活してるんですか?」

「昔荒稼ぎした、それだけだ」


 その言葉に生徒達は言葉を失った、どう反応していいか困ったのだ。

 なんだかんだ言って縁は、数多の人間を殺してきた。

 たった一言で、その金が綺麗なものではないと、言っている様なものだ。

 縁が生徒の変化に気付いた時には、少々遅かった。


「まあそれはともかく、社会見学の一環として来るかい?」

「縁君、健全な生徒をギャンブル依存症にしないで」

「おおう、何時の間に」


 振り返るとスファーリアが居た。

 空気を読む様に、明るい声で話をしている。


「これは監視が必要」

「監視て、別に非合法な事は」

「制服着てるなら学校行事です」

「なるほど……遊ぶにしても学校として見られるのか」

「そう、だから監視」

「なら団体様御一行で行くか、サンディがまだ話してそうだから、もう少し待つか」


 結果として、縁、久城、一本槍、アポロニア、ダエワ、ツレ。

 スファーリア、絆、未来、ファリレントが行く事になった。 


「じゃあ、この面子で行くって事でいいな?」

「よし、縁君早速行きましょう」

「ああ」


 縁は指を鳴らした、すると、黄金の扉が現れる。

 シルクハットのデフォルメの兎等々の装飾品が飾られていた。

 

「じゃあ俺のカジノに案内するぜ」


 勢い良くその扉を開けた。

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