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デアイとワカレ  作者: Dr.
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8

にわかには信じられない話を聞かされ混乱し、

走り去る彼女を追い駆けることも出来ず、帰路についた。

祖母が付き合いに反対し作り上げた嘘なのか、

それともプロポーズを断る為の口実なのか、

突然の別れの告白が腑に落ちないまま翌日を迎え、

足取り重く隣町へ向かった。

街の門に佇む彼女の姿を見つけ、複雑ながらもほっとする。

昨日はごめんなさい、そう言ってくれるに違いないと。

彼女は昨日の出来事など無かったように、満面の笑みで手を振っていた。

そしてやはり、その顔は年下の様に幼く見えるのだ。

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