4/15
4
3回の冬を越えた行商初めの日、特別な指輪を持って街へ向かった。
日が傾き辺りがオレンジ色に染まった野原で、プロポーズをした。
彼女は驚き、微笑み、俯き、大粒の涙を零した。
そして告げた。もう少し待って、もうすぐ全て話せるから、と。
いつまでだって待てる、待ち続けるとも。
彼女をいつもの森の入り口まで送り届け、月明かりの道を帰った。
何を・・・待つのだろう。
翌日やはり何も無かった様に振舞う彼女に、それを聞けなかった。
3回の冬を越えた行商初めの日、特別な指輪を持って街へ向かった。
日が傾き辺りがオレンジ色に染まった野原で、プロポーズをした。
彼女は驚き、微笑み、俯き、大粒の涙を零した。
そして告げた。もう少し待って、もうすぐ全て話せるから、と。
いつまでだって待てる、待ち続けるとも。
彼女をいつもの森の入り口まで送り届け、月明かりの道を帰った。
何を・・・待つのだろう。
翌日やはり何も無かった様に振舞う彼女に、それを聞けなかった。
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。