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デアイとワカレ  作者: Dr.
13/15

LATER-2

見てもらいたいものがある、とその旅人は告げた。

それは何の変哲もない一振りのくたびれた短剣。

骨董としての価値はないようですがな、手に持っていた短剣を返す。

まさかこの歳になって鑑定眼を試されるとは・・・と思っていると、

旅人はさらに一枚の古ぼけた紙を差し出してきた。

実はこの手紙が鞘から出てきたのだという。

手紙のあて先にはこの村とワシの名前、差出人は書いていない。

ゆかりの品だと思い、旅のついでに立ち寄りました。

土産に市場で買い求めた物なので、その短剣はお返しします。

そう言う旅人に感謝の言葉と、謝礼を渡し見送った。

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