表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/46

プロローグ 「人類総変身時代」到来のわけ、そして……

 怠惰な作者が全然書くつもりのない「幻の本編」、その二つについての超と~っても簡単なあらまし♬


           ※ ※ ※ ※ ※


 時は205X年、地球は謎の宇宙人「ナーゾー」の侵略を受けていた!

 ……ような感じだった。


 なにしろこの宇宙人、24時間年中無休で神出鬼没。京浜工業地帯をプチ爆撃(ガスタンク2基程度)したかと思うと屋台でおでんのただ食いし、皇居のお堀で大怪獣を水浴びさせたかと思うと学生寮にしのびこんでお姉さんのパンツをちょろまかす、等々。侵略の目的・規模・方法すべてがでたらめ・適当・予測不能!こいつらただ遊んでるだけかも?程々に危険、そして!

 ……ウザったさはこの上なし!


 かくて。市民の平和と安全(つか平穏と安心)のため、幾多のヒーロー達が立ち上がった。

 ……そして叫んだのだった!

「こんなんやってられっかぁぁぁぁぁぁ!」


 ……想像してあげて下さい……

 東京都豊島区にお住まいのヒーロー、アタック仮面こと鈴木宏一さん(25)。関東近県で宇宙人と戦えるヒーローは今のところ彼だけ。普段は会社員として市民生活をおくっている彼は、その日、ちょっとしたミスで上司にくどくどと叱られ、おまけに夜十一過ぎまで残業。くたびれきって床についた深夜二時……

 壁の緊急通報機が彼を呼ぶ。

「大変だアタック仮面!浦和と取手と熱海に宇宙人が現れた!」

 言いたい言葉はただ一つ……でしょ?

「やってられっかぁぁぁぁぁぁ!」


 いつでもどこでもおかまいなしの宇宙人。ヒーローの数、全然足りないんだよな!

 そして必然的に沸き起こる、市民達の当然の要求。

「私たちに戦う力を!」


 ……想像してみて下さい……

 深夜2時、奥様のお宅のお台所でぬか漬け容器をかき回してる、そんな宇宙人を。

「鈴木さん家はお隣なんだけど……こんなせこい侵略じゃアタックさん来てくれないわ。第一お気の毒で頼めないわよ……」

 でも奥様?せっかくおいしく漬かったキューリ、ぼりぼり食われて平気ですか?

「ああいっそ、自分でブチ殺せたら!だって殺れそうだわよこんなゴミ野郎!」

 ……ですよねぇ?そう、これまた誰しも思いは一つ!

「武器さえあれば!」


 宇宙人問題(つか厳密には、問題が解決できないために起こる支持率の低下)を憂慮した各国政府。ヒーロー用の装備を免許制で市民に解放する、粋でいなせな新法……定めました!すなわち「宇宙人自衛法」!

 こうゆうのが世界で最初に可決成立したのは、先守防衛国家日本であったらしい。

 そしてこれ以後、同様の法律がすべての国で採用…れていった。ほぼ満場一致で!


 大ビジネスチャンス到来!乗ってけ乗ってけ、世界経済波乗り大フィーバー!

 この世で武器ほどおいしい商品は無い。それも市民に普通に売っていいんだから!

「死の商人」?みんなでやれば平気平気!

 参入しちゃったよ……重工、電機、自動車産業、スポーツメーカー、アパレル……つか要するに全産業総出でGo!あったり前でしょ、作れば作るだけジャカスカ売れるんだもん!夢の新商品、それが「変身スーツ」。

 ただまぁね?そりゃ本音はウチだけもうけたいですから!だったらやるしかありません、全力で技術開発、イノベーション!より強く、そしてより快適でカッコよく!


 かくて約一つと半世紀後の、時はまさに22XX年。

 宇宙人も「変身スーツ」も、すっかり当たり前の日常の一部。

 宇宙人は相変わらずウザい!

 けど、台所のゴキブリとどっちが困るかと言われると、即答しかねるんだよねw

 怪獣と巨大ロボの格闘は、庶民の娯楽で人気番組。でも不定期特番だからさぁ!

 ビルよりドラマがつぶれるのを嫌がる人もいたりするわけよw

 エヴリディ、エヴリバディ・ミーツ&デフィーツ……エイリアン!

 オール・テレストリアン・ビカム・スーパーヒーロー&ヒロイン!

 ま、慣れちゃえばど~ってことないんすけど?怪しい英語で強調する程じゃない。

 意外と気楽な、今やそんな「人類総変身時代」。


 そして。こんな時代の日本に、今年も4月がやってきた。入園、入学、そして新入社。ここ中堅貿易会社近藤商事(株)にも多くのフレッシュマンが集まった。

 今年短大を卒業し、総務部に配属された、篠崎かおりさん(20)もその一人。

 彼女と彼女をとりまく普通のOLさん達の、ごくあたりまえの日常。

 このお話はそれを暇人の作者さんがわざわざ書き綴った、何の変哲もないたいくつそうな物語(なんで、()()()()()()()()()())なのだ!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ